Visual Studioでシェーダーファイルをコンパイルする:CMakeのVS_SHADER_FLAGSオプション

2024-04-02

CMake の "Properties: Source Files" に設定できる "VS_SHADER_FLAGS" は、Visual Studio でシェーダーファイルのコンパイル時に渡されるオプションを指定します。このオプションは、シェーダーの動作やコンパイル方法を制御するために使用されます。

設定方法

"VS_SHADER_FLAGS" は、以下の方法で設定できます。

  1. CMakeLists.txt ファイルで、target_sources コマンドを使用して、シェーダーファイルのターゲットを指定します。
  2. ターゲットのプロパティで、VS_SHADER_FLAGS オプションを設定します。

例:

target_sources(my_shader
  PUBLIC
    shaders/my_shader.vert
    shaders/my_shader.frag
)

target_property(my_shader PROPERTIES VS_SHADER_FLAGS "/D DEBUG")

使用可能なオプション

"VS_SHADER_FLAGS" で使用可能なオプションは、Visual Studio のドキュメントを参照してください。

代表的なオプション

  • /D DEBUG:デバッグ情報を生成します。
  • /O:最適化を行います。
  • /Zi:コードの最適化を無効にします。
  • /Fo:出力ファイルの名前を指定します。
  • /Fc:コンパイルエラーが発生した時に、コンパイルを続行します。

注意事項

  • "VS_SHADER_FLAGS" は、Visual Studio でのみ使用できます。
  • オプションの詳細は、Visual Studio のドキュメントを参照してください。

補足

  • "VS_SHADER_FLAGS" は、シェーダーファイルだけでなく、HLSL ファイルにも使用できます。
  • "VS_SHADER_FLAGS" で設定できるオプションは、シェーダーモデルによって異なる場合があります。

以下の例では、"my_shader.vert" と "my_shader.frag" という名前のシェーダーファイルをコンパイルしています。

target_sources(my_shader
  PUBLIC
    shaders/my_shader.vert
    shaders/my_shader.frag
)

target_property(my_shader PROPERTIES VS_SHADER_FLAGS "/D DEBUG")

この例では、以下のオプションがシェーダーファイルのコンパイル時に渡されます。

  • /D DEBUG:デバッグ情報を生成します。

このオプションにより、シェーダーファイルのコンパイル時にデバッグ情報が生成されます。デバッグ情報は、シェーダーファイルの動作を理解したり、問題をデバッグしたりするために使用できます。

"VS_SHADER_FLAGS" について何か質問があれば、遠慮なく聞いてください。



CMake の "Properties: Source Files" に関連する "VS_SHADER_FLAGS" のサンプルコード

シェーダーファイルのコンパイル

target_sources(my_shader
  PUBLIC
    shaders/my_shader.vert
    shaders/my_shader.frag
)

この例では、シェーダーファイルはデフォルトのオプションでコンパイルされます。

デバッグ情報の生成

以下の例では、"my_shader.vert" と "my_shader.frag" という名前のシェーダーファイルをコンパイルし、デバッグ情報を生成しています。

target_sources(my_shader
  PUBLIC
    shaders/my_shader.vert
    shaders/my_shader.frag
)

target_property(my_shader PROPERTIES VS_SHADER_FLAGS "/D DEBUG")

この例では、以下のオプションがシェーダーファイルのコンパイル時に渡されます。

  • /D DEBUG:デバッグ情報を生成します。

このオプションにより、シェーダーファイルのコンパイル時にデバッグ情報が生成されます。デバッグ情報は、シェーダーファイルの動作を理解したり、問題をデバッグしたりするために使用できます。

最適化

以下の例では、"my_shader.vert" と "my_shader.frag" という名前のシェーダーファイルをコンパイルし、最適化を行っています。

target_sources(my_shader
  PUBLIC
    shaders/my_shader.vert
    shaders/my_shader.frag
)

target_property(my_shader PROPERTIES VS_SHADER_FLAGS "/O")

この例では、以下のオプションがシェーダーファイルのコンパイル時に渡されます。

  • /O:最適化を行います。

このオプションにより、シェーダーファイルのコンパイル時に最適化が行われます。最適化により、シェーダーファイルの実行速度が向上します。

コードの最適化の無効化

以下の例では、"my_shader.vert" と "my_shader.frag" という名前のシェーダーファイルをコンパイルし、コードの最適化を無効にしています。

target_sources(my_shader
  PUBLIC
    shaders/my_shader.vert
    shaders/my_shader.frag
)

target_property(my_shader PROPERTIES VS_SHADER_FLAGS "/Zi")

この例では、以下のオプションがシェーダーファイルのコンパイル時に渡されます。

  • /Zi:コードの最適化を無効にします。

このオプションにより、シェーダーファイルのコンパイル時にコードの最適化が無効になります。コードの最適化を無効にすることで、デバッグが容易になります。

出力ファイルの名前の指定

以下の例では、"my_shader.vert" と "my_shader.frag" という名前のシェーダーファイルをコンパイルし、出力ファイルの名前を "my_shader.fx" に指定しています。

target_sources(my_shader
  PUBLIC
    shaders/my_shader.vert
    shaders/my_shader.frag
)

target_property(my_shader PROPERTIES VS_SHADER_FLAGS "/Fo my_shader.fx")

この例では、以下のオプションがシェーダーファイルのコンパイル時に渡されます。

  • /Fo my_shader.fx:出力ファイルの名前を "my_shader.fx" に指定します。

このオプションにより、シェーダーファイルのコンパイル時に生成される出力ファイルの名前が "my_shader.fx" になります。

コンパイルエラーが発生した時の処理

以下の例では、"my_shader.vert" と "my_shader.frag" という名前のシェーダーファイルをコンパイルし、コンパイルエラーが発生した時に



CMake の "Properties: Source Files" に関連する "VS_SHADER_FLAGS" のその他の方法

シェーダーファイルのターゲットプロパティ

例:

add_custom_command(
  TARGET my_shader
  POST_BUILD
  COMMAND ${CMAKE_COMMAND} -E copy_if_different
    $<TARGET_FILE:my_shader>
    $<TARGET_PROPERTY:my_shader,OUTPUT_SHADER_FILE>
)

target_property(my_shader PROPERTIES VS_SHADER_FLAGS "/D DEBUG")

この例では、add_custom_command コマンドを使用して、シェーダーファイルのコンパイル後にシェーダーファイルがコピーされます。

シェーダーファイルのインクルードパス

"VS_SHADER_FLAGS" は、シェーダーファイルのインクルードパスを設定するためにも使用できます。

例:

target_sources(my_shader
  PUBLIC
    shaders/my_shader.vert
    shaders/my_shader.frag
)

target_property(my_shader PROPERTIES VS_SHADER_FLAGS "/I ..\\include")

この例では、以下のオプションがシェーダーファイルのコンパイル時に渡されます。

  • /I ..\\include:インクルードパスを "..\include" に設定します。

このオプションにより、シェーダーファイルのコンパイル時に、#include ディレクティブを使用して "..\include" ディレクトリ内のファイルを参照することができます。

シェーダーファイルのマクロ定義

"VS_SHADER_FLAGS" は、シェーダーファイルのマクロ定義するためにも使用できます。

例:

target_sources(my_shader
  PUBLIC
    shaders/my_shader.vert
    shaders/my_shader.frag
)

target_property(my_shader PROPERTIES VS_SHADER_FLAGS "/D MY_MACRO=1")

この例では、以下のオプションがシェーダーファイルのコンパイル時に渡されます。

  • /D MY_MACRO=1:マクロ "MY_MACRO" を 1 に定義します。

このオプションにより、シェーダーファイルのコンパイル時に、#define ディレクティブを使用してマクロ "MY_MACRO" を 1 に定義することができます。

"VS_SHADER_FLAGS" は、Visual Studio でシェーダーファイルのコンパイル時に渡されるオプションを指定するために使用されます。このオプションは、シェーダーの動作やコンパイル方法を制御するために使用することができます。

上記以外にも、"VS_SHADER_FLAGS" を使用して、さまざまな設定を行うことができます。詳細は、Visual Studio のドキュメントを参照してください。




CMakeでXcodeプロジェクトを極める! "Properties: Source Files"と"XCODE_LAST_KNOWN_FILE_TYPE"の達人になるためのテクニック

この情報は、Xcode がファイルを開いたり、編集したり、ビルドしたりする際にどのように扱うかを決定するために使用されます。Properties: Source Files は、CMakeLists. txt ファイルで設定できます。 以下の例は、main



WinRTアプリケーション開発におけるVS_WINRT_REFERENCES

VS_WINRT_REFERENCESは、CMakeのターゲットプロパティの一つで、Visual Studioプロジェクトファイル( .vcxproj )にWinRTメタデータ参照を追加するために使用されます。これは、Windows Runtime (WinRT) アプリケーション開発において重要な役割を果たします。


CMakeでVisual Studio IDEの設定を制御:VS_SOURCE_SETTINGS_tool徹底解説

主な機能:Visual Studio IDEでのターゲット表示: ターゲットの表示名、アイコン、説明を設定できます。 ターゲットをフォルダ構造にどのように配置するかを制御できます。ターゲットの表示名、アイコン、説明を設定できます。ターゲットをフォルダ構造にどのように配置するかを制御できます。


CMakeにおけるVS_WINRT_COMPONENTを使用したサンプルコード

"VS_WINRT_COMPONENT"は、CMakeでWindows向けRTコンポーネントをビルドする際に使用するプロパティです。このプロパティを設定することで、Visual Studioソリューションファイル (.sln) とプロジェクトファイル (.vcxproj) の生成に必要な情報を提供できます。


eMbedded Visual StudioでWINCE C++プロジェクトをデバッグする

CMake変数は、ビルドプロセス中に設定できる値です。これらの変数は、プロジェクトのソースコード、コンパイラオプション、出力ファイルの場所など、さまざまなビルド設定を制御するために使用できます。WINCEプログラミングにおいて、いくつかの重要なCMake変数が存在します。



WinRTアプリケーション開発におけるVS_WINRT_REFERENCES

VS_WINRT_REFERENCESは、CMakeのターゲットプロパティの一つで、Visual Studioプロジェクトファイル( .vcxproj )にWinRTメタデータ参照を追加するために使用されます。これは、Windows Runtime (WinRT) アプリケーション開発において重要な役割を果たします。


CMakeのCTEST_GIT_UPDATE_CUSTOM変数を理解する

CTEST_GIT_UPDATE_CUSTOM は、CMake の ctest(1) ダッシュボードクライアントスクリプトで使用される変数です。この変数は、テストを実行する前に Git リポジトリを更新する方法をカスタマイズするために使用されます。


CMake try_compile() を使って特定のライブラリがインストールされているかどうかを確認する方法

try_compile() は、CMake の強力なコマンドの一つで、コードを実際にコンパイルすることなく、コンパイルが成功するかどうかを確認することができます。これは、特定のコンパイラやオプションがシステム上で使用可能かどうかをテストしたり、コードの移植性を検証したりする際に非常に便利です。


CTestCoverageの達人になる! CTEST_COVERAGE_EXTRA_FLAGSでテストカバレッジ計測を詳細に制御する方法

CTEST_COVERAGE_EXTRA_FLAGS は、CMakeLists. txtファイル内で以下の方法で設定できます。上記例では、テスト対象プログラムに -g と -O0 オプションを付与しています。-g オプションは、デバッグ情報を生成します。これは、テストカバレッジ計測ツールがテスト対象プログラムのコード行とカバレッジ率を正確に関連付けるために必要です。


DCMTK をプロジェクトに統合するためのベストプラクティス

FindDCMTK は、CMake モジュールの一つで、DCMTK ライブラリをプロジェクトに統合するために必要な情報を検索します。DCMTK は、医療画像処理のためのオープンソースツールキットであり、DICOM 標準をサポートしています。