C++ Stringsにおけるstd::basic_string::cend関数

C++のStringsにおけるstd::basic_string::cend

cend関数の役割

cend関数は、主に以下の2つの役割で使用されます。

• 文字列の末尾を検出する:
  • ループ処理などで、文字列の末尾まで処理を行う際に使用します。
  • 例えば、以下のコードは、str内の全ての文字を反復処理し、それぞれの文字を出力します。

std::string str = "Hello, world!";

for (auto it = str.begin(); it != str.cend(); ++it) {
  std::cout << *it;
}

• 文字列の範囲を計算する:
  • std::distance関数と組み合わせて、文字列の特定の部分の範囲を計算することができます。
  • 例えば、以下のコードは、str内の最初の5文字の範囲を計算します。

std::string str = "Hello, world!";

auto begin = str.begin();
auto end = str.cend();
auto range = std::distance(begin, end);

std::cout << "The range of the first 5 characters is: " << range << std::endl;

cend関数の戻り値

cend関数は、const_iterator型オブジェクトを返します。const_iterator型オブジェクトは、読み取り専用のイテレータであり、文字列の内容を変更することはできません。

cend関数とend関数の違い

cend関数とend関数は、どちらも文字列の末尾を指すイテレータを返します。しかし、cend関数はconst_iterator型オブジェクトを返し、end関数は**iterator型オブジェクトを返します。

iterator型オブジェクトは、読み書き可能なイテレータであり、文字列の内容を変更することができます。一方、const_iterator型オブジェクトは、読み取り専用であり、文字列の内容を変更することはできません。

cend関数の使用例

以下に、cend関数の使用例をいくつか示します。

// 文字列の末尾を検出する
std::string str = "Hello, world!";

for (auto it = str.begin(); it != str.cend(); ++it) {
  std::cout << *it;
}

// 文字列の範囲を計算する
std::string str = "Hello, world!";

auto begin = str.begin();
auto end = str.cend();
auto range = std::distance(begin, end);

std::cout << "The range of the first 5 characters is: " << range << std::endl;

// 文字列の末尾に文字を追加する
std::string str = "Hello, world!";

str.push_back('!');
std::cout << str << std::endl;

// 文字列の末尾の文字を取得する
std::string str = "Hello, world!";

char last_char = *str.cend() - 1;
std::cout << "The last character is: " << last_char << std::endl;

まとめ

std::basic_string::cend関数は、C++標準ライブラリで提供される文字列クラスstd::basic_stringのメンバ関数です。この関数は、文字列の末尾の次の位置を指すconst_iterator型オブジェクトを返します。

cend関数は、文字列の末尾を検出したり、文字列の範囲を計算したりするなど、様々な場面で使用することができます。

C++のStringsにおけるstd::basic_string::cendのサンプルコード

文字列の末尾を検出する

#include <iostream>
#include <string>

int main() {
  std::string str = "Hello, world!";

  for (auto it = str.begin(); it != str.cend(); ++it) {
    std::cout << *it;
  }

  std::cout << std::endl;

  return 0;
}

文字列の範囲を計算する

#include <iostream>
#include <string>
#include <algorithm>

int main() {
  std::string str = "Hello, world!";

  auto begin = str.begin();
  auto end = str.cend();
  auto range = std::distance(begin, end);

  std::cout << "The range of the first 5 characters is: " << range << std::endl;

  return 0;
}

このコードは、str内の最初の5文字の範囲を計算します。

文字列の末尾に文字を追加する

#include <iostream>
#include <string>

int main() {
  std::string str = "Hello, world!";

  str.push_back('!');
  std::cout << str << std::endl;

  return 0;
}

このコードは、strの末尾に!文字を追加します。

文字列の末尾の文字を取得する

#include <iostream>
#include <string>

int main() {
  std::string str = "Hello, world!";

  char last_char = *str.cend() - 1;
  std::cout << "The last character is: " << last_char << std::endl;

  return 0;
}

このコードは、strの末尾の文字を取得します。

cendとendの違い

#include <iostream>
#include <string>

int main() {
  std::string str = "Hello, world!";

  // cend returns a const_iterator
  auto it1 = str.cend();

  // end returns an iterator
  auto it2 = str.end();

  // it1 cannot be used to modify the string
  // *it1 = '!'; // error: cannot assign to a variable of const type

  // it2 can be used to modify the string
  *it2 = '!';

  std::cout << str << std::endl;

  return 0;
}

このコードは、cendとendの違いを示しています。cendはconst_iterator型オブジェクトを返し、endはiterator型オブジェクトを返します。

const_iterator型オブジェクトは読み取り専用であり、文字列の内容を変更することはできません。一方、iterator型オブジェクトは読み書き可能であり、文字列の内容を変更することができます。

• 文字列を逆順に反復処理する
• 文字列内の特定の文字列を検索する
• 文字列を部分文字列に分割する
• 文字列を大文字または小文字に変換する

これらのサンプルコードは、インターネット上やC++の教科書で簡単に見つけることができます。

std::basic_string::cend関数は、文字列の末尾の次の位置を指すconst_iterator型オブジェクトを返します。この関数は、文字列の末尾を検出したり、文字列の範囲を計算したりするなど、様々な場面で使用することができます。

C++のStringsにおけるstd::basic_string::cendの代替方法

std::string::size()関数とstd::string::begin()関数

std::string::size()関数は、文字列の長さを返します。std::string::begin()関数は、文字列の先頭の位置を指すiterator型オブジェクトを返します。これらの2つの関数を組み合わせて、文字列の末尾を取得することができます。

#include <iostream>
#include <string>

int main() {
  std::string str = "Hello, world!";

  auto it = str.begin() + str.size();

  std::cout << *it << std::endl;

  return 0;
}

このコードは、strの末尾の文字を出力します。

std::string::rbegin()関数とstd::string::rend()関数

std::string::rbegin()関数は、文字列の末尾を指すreverse_iterator型オブジェクトを返します。std::string::rend()関数は、文字列の先頭を指すreverse_iterator型オブジェクトを返します。これらの2つの関数を組み合わせて、文字列の範囲を取得することができます。

#include <iostream>
#include <string>
#include <algorithm>

int main() {
  std::string str = "Hello, world!";

  auto begin = str.rbegin();
  auto end = str.rend();
  auto range = std::distance(begin, end);

  std::cout << "The range of the last 5 characters is: " << range << std::endl;

  return 0;
}

このコードは、strの最後の5文字の範囲を計算します。

独自のイテレータクラスを作成して、文字列の末尾を指すようにすることもできます。

#include <iostream>
#include <string>

class StringIterator {
public:
  StringIterator(const std::string& str) : str_(str), pos_(str.size()) {}

  bool operator!=(const StringIterator& other) const {
    return pos_ != other.pos_;
  }

  void operator++() {
    ++pos_;
  }

  char operator*() const {
    return str_[pos_];
  }

private:
  const std::string& str_;
  size_t pos_;
};

int main() {
  std::string str = "Hello, world!";

  StringIterator it(str);

  while (it != StringIterator()) {
    std::cout << *it;
    ++it;
  }

  std::cout << std::endl;

  return 0;
}

このコードは、str内の全ての文字を反復処理し、それぞれの文字を出力します。

std::basic_string::cend関数以外にも、文字列の末尾を取得したり、文字列の範囲を計算したりする方法はいくつかあります。どの方法を使用するかは、状況によって異なります。