C++のStringクラスにおけるstd::basic_string::compare関数

C++のStringクラスにおけるstd::basic_string::compare関数

• 0: 2つの文字列が等しい
• 負の値: 最初の文字列が2番目の文字列よりも小さい

compare関数の使い方

compare関数は、以下の2つの方法で使用できます。

• 2つの文字列を直接比較する

std::string str1 = "Hello";
std::string str2 = "World";

int result = str1.compare(str2);

if (result == 0) {
  // 2つの文字列は等しい
} else if (result < 0) {
  // str1はstr2よりも小さい
} else {
  // str1はstr2よりも大きい
}

• 文字列の部分文字列を比較する

std::string str = "Hello, World!";

int result = str.compare(7, 5, "World");

if (result == 0) {
  // "World"は、strの7番目から始まる5文字と一致する
} else {
  // "World"は、strの7番目から始まる5文字と一致しない
}

compare関数は、以下の引数を受け取ります。

• str: 比較対象となる文字列
• pos1: 最初の文字列の比較開始位置
• count1: 最初の文字列の比較する文字数
• pos2: 2番目の文字列の比較開始位置

compare関数の注意点

• compare関数は、大文字と小文字を区別します。
• compare関数は、ロケール設定の影響を受けません。ロケール設定を考慮した文字列比較を行う場合は、std::collate::compare関数を使用する必要があります。

• compare関数以外にも、std::stringクラスには、文字列の比較を行うための様々なメンバー関数が用意されています。詳細は、cppreference.comなどのドキュメントを参照してください。

例題

以下のコードは、compare関数を使用して、2つの文字列を比較する例です。

#include <iostream>
#include <string>

int main() {
  std::string str1 = "Hello";
  std::string str2 = "World";

  int result = str1.compare(str2);

  if (result == 0) {
    std::cout << "2つの文字列は等しいです。" << std::endl;
  } else if (result < 0) {
    std::cout << "str1はstr2よりも小さいです。" << std::endl;
  } else {
    std::cout << "str1はstr2よりも大きいです。" << std::endl;
  }

  return 0;
}

このコードを実行すると、以下の出力が得られます。

str1はstr2よりも小さいです。

std::basic_string::compare関数のサンプルコード

#include <iostream>
#include <string>

int main() {
  std::string str1 = "Hello";
  std::string str2 = "World";

  int result = str1.compare(str2);

  if (result == 0) {
    std::cout << "2つの文字列は等しいです。" << std::endl;
  } else if (result < 0) {
    std::cout << "str1はstr2よりも小さいです。" << std::endl;
  } else {
    std::cout << "str1はstr2よりも大きいです。" << std::endl;
  }

  return 0;
}

出力例:

str1はstr2よりも小さいです。

文字列の部分文字列を比較する

#include <iostream>
#include <string>

int main() {
  std::string str = "Hello, World!";

  int result = str.compare(7, 5, "World");

  if (result == 0) {
    std::cout << "「World」は、strの7番目から始まる5文字と一致します。" << std::endl;
  } else {
    std::cout << "「World」は、strの7番目から始まる5文字と一致しません。" << std::endl;
  }

  return 0;
}

出力例:

「World」は、strの7番目から始まる5文字と一致します。

文字列を無視して比較する

#include <iostream>
#include <string>

int main() {
  std::string str1 = "Hello, World!";
  std::string str2 = "HELLO, WORLD!";

  int result = str1.compare(0, 5, str2, 0, 5, std::ignore_case);

  if (result == 0) {
    std::cout << "「Hello」と「HELLO」は、大文字小文字を無視して比較すると等しいです。" << std::endl;
  } else {
    std::cout << "「Hello」と「HELLO」は、大文字小文字を無視して比較すると等しくありません。" << std::endl;
  }

  return 0;
}

出力例:

「Hello」と「HELLO」は、大文字小文字を無視して比較すると等しいです。

ロケール設定を考慮した比較

#include <iostream>
#include <string>
#include <locale>

int main() {
  std::string str1 = "straße";
  std::string str2 = "strasse";

  std::locale loc("de_DE.UTF-8");

  int result = std::collate::compare(loc, str1.begin(), str1.end(), str2.begin(), str2.end());

  if (result == 0) {
    std::cout << "「straße」と「strasse」は、ロケール設定を考慮すると等しいです。" << std::endl;
  } else if (result < 0) {
    std::cout << "「straße」は「strasse」よりもロケール設定を考慮すると小さいです。" << std::endl;
  } else {
    std::cout << "「straße」は「strasse」よりもロケール設定を考慮すると大きいです。" << std::endl;
  }

  return 0;
}

出力例:

「straße」と「strasse」は、ロケール設定を考慮すると等しいです。

その他のサンプルコード

std::basic_string::compare関数以外の比較方法

• std::strcmp: 2つの文字列を比較し、結果を0、負の値、正の値として返す。
• std::lexicographical_compare: 2つの文字列を辞書順に比較し、結果をtrueまたはfalseとして返す。

自作関数を使用する

• 文字列の長さを比較する。
• 文字列を1文字ずつ比較する。
• 特定の文字列が含まれているかどうかをチェックする。

ライブラリを使用する

• Boost.C++ Libraries: boost::algorithm::compare_strings関数など、文字列比較のための様々な関数を提供している。
• Qt: QString::compare関数など、文字列比較のための様々な関数を提供している。

比較方法の選択

比較方法は、比較したい内容や目的に 따라 달라집니다.

• 2つの文字列が完全に一致するかどうかを確認したい場合は、std::strcmp関数など、単純な比較関数を使用できます。
• 2つの文字列を辞書順に比較したい場合は、std::lexicographical_compare関数を使用できます。
• より複雑な比較を行う場合は、自作関数を使用したり、ライブラリの機能を利用することができます。

例題

以下のコードは、std::strcmp関数を使用して、2つの文字列を比較する例です。

#include <iostream>
#include <string>

int main() {
  std::string str1 = "Hello";
  std::string str2 = "World";

  int result = std::strcmp(str1.c_str(), str2.c_str());

  if (result == 0) {
    std::cout << "2つの文字列は等しいです。" << std::endl;
  } else if (result < 0) {
    std::cout << "str1はstr2よりも小さいです。" << std::endl;
  } else {
    std::cout << "str1はstr2よりも大きいです。" << std::endl;
  }

  return 0;
}

出力例:

str1はstr2よりも小さいです。

C++には、文字列を比較するための様々な方法があります。

比較方法を選択するには、比較したい内容や目的に合わせて検討する必要があります。