C++ プログラミング：std::basic_string_view::empty を使って空の文字列ビューを検出する

C++の文字列：std::basic_string_view::empty

概要

• 機能: 文字列ビューが空かどうかを確認
• 戻り値:
  • 空の場合: true
  • 空でない場合: false
• ヘッダーファイル: <string_view>
• 使用例:

#include <string_view>

int main() {
  std::string_view str = "";
  
  if (str.empty()) {
    std::cout << "文字列ビューは空です。" << std::endl;
  } else {
    std::cout << "文字列ビューは空ではありません。" << std::endl;
  }
  
  return 0;
}

詳細

• std::basic_string_view は、C++17で導入されたクラスです。これは、std::string クラスと似ていますが、文字列を所有せず、参照のみを提供します。
• empty 関数は、std::basic_string_view クラスのメンバー関数です。
• この関数は、文字列ビューの長さが0かどうかをチェックします。
• 文字列ビューの長さは、size() メンバー関数を使用して取得できます。

空の文字列ビュー

• 空の文字列ビューは、以下のいずれかの条件で作成できます。
  • 空の文字列リテラル "" を使用して初期化
  • std::basic_string_view::npos を引数として std::basic_string_view コンストラクタに渡す
  • std::basic_string_view::remove_prefix() または std::basic_string_view::remove_suffix() 関数を使用して、文字列ビューの先頭または末尾からすべての文字を削除する
  • std::basic_string_view::swap() 関数を使用して、空の文字列ビューと別の文字列ビューを交換する

補足

• std::basic_string_view::empty は、std::string::empty と同じように動作します。
• 文字列ビューが空かどうかを確認するには、empty 関数を使用するのが最良の方法です。
• 文字列ビューの長さをチェックしたり、文字列ビューの先頭または末尾の文字を比較したりすることもできます。

std::basic_string_view::empty のサンプルコード

#include <string_view>

int main() {
  std::string_view str1 = "";
  std::string_view str2 = "Hello, world!";

  if (str1.empty()) {
    std::cout << "str1は空です。" << std::endl;
  } else {
    std::cout << "str1は空ではありません。" << std::endl;
  }

  if (str2.empty()) {
    std::cout << "str2は空です。" << std::endl;
  } else {
    std::cout << "str2は空ではありません。" << std::endl;
  }

  return 0;
}

出力:

str1は空です。
str2は空ではありません。

文字列ビューの先頭または末尾から文字を削除する

#include <string_view>

int main() {
  std::string_view str = "Hello, world!";

  // 最初の5文字を削除
  std::string_view str_sub1 = str.remove_prefix(5);

  // 最後の5文字を削除
  std::string_view str_sub2 = str.remove_suffix(5);

  if (str_sub1.empty()) {
    std::cout << "str_sub1は空です。" << std::endl;
  } else {
    std::cout << "str_sub1: " << str_sub1 << std::endl;
  }

  if (str_sub2.empty()) {
    std::cout << "str_sub2は空です。" << std::endl;
  } else {
    std::cout << "str_sub2: " << str_sub2 << std::endl;
  }

  return 0;
}

出力:

str_sub1: world!
str_sub2: Hello

文字列ビューを交換する

#include <string_view>

int main() {
  std::string_view str1 = "Hello, world!";
  std::string_view str2 = "";

  // str1とstr2を交換
  str1.swap(str2);

  if (str1.empty()) {
    std::cout << "str1は空です。" << std::endl;
  } else {
    std::cout << "str1: " << str1 << std::endl;
  }

  if (str2.empty()) {
    std::cout << "str2は空です。" << std::endl;
  } else {
    std::cout << "str2: " << str2 << std::endl;
  }

  return 0;
}

出力:

str1: 
str2: Hello, world!

その他のサンプルコード

• 文字列ビューの長さを比較する
• 文字列ビューの先頭または末尾の文字を比較する
• 文字列ビューを部分文字列として検索する

std::basic_string_view::empty 以外の方法

文字列ビューの長さをチェックする

#include <string_view>

int main() {
  std::string_view str = "";

  if (str.size() == 0) {
    std::cout << "文字列ビューは空です。" << std::endl;
  } else {
    std::cout << "文字列ビューは空ではありません。" << std::endl;
  }

  return 0;
}

文字列ビューの先頭文字をチェックする

#include <string_view>

int main() {
  std::string_view str = "";

  if (str.front() == '\0') {
    std::cout << "文字列ビューは空です。" << std::endl;
  } else {
    std::cout << "文字列ビューは空ではありません。" << std::endl;
  }

  return 0;
}

文字列ビューをループする

#include <string_view>

int main() {
  std::string_view str = "";
  bool is_empty = true;

  for (char c : str) {
    is_empty = false;
    break;
  }

  if (is_empty) {
    std::cout << "文字列ビューは空です。" << std::endl;
  } else {
    std::cout << "文字列ビューは空ではありません。" << std::endl;
  }

  return 0;
}

独自の関数を使用する

#include <string_view>

bool is_empty_string_view(std::string_view str) {
  return str.size() == 0;
}

int main() {
  std::string_view str = "";

  if (is_empty_string_view(str)) {
    std::cout << "文字列ビューは空です。" << std::endl;
  } else {
    std::cout << "文字列ビューは空ではありません。" << std::endl;
  }

  return 0;
}

• std::basic_string_view::empty は、最も簡潔で効率的な方法です。
• 文字列ビューの長さをチェックする方法は、std::basic_string_view::empty よりも少し効率的ですが、読みやすさは劣ります。
• 文字列ビューの先頭文字をチェックする方法は、最も読みやすい方法ですが、他の方法よりも効率が劣ります。
• 文字列ビューをループする方法は、最も汎用的な方法ですが、他の方法よりも複雑です。
• 独自の関数を使用する方法は、コードを再利用したい場合に役立ちます。