std::basic_string::end メソッドを使いこなして、C++ Strings を制覇しよう！

C++ の Strings における std::basic_string::end メソッドの詳細解説

std::basic_string::end メソッドは、C++ の標準ライブラリ std::string クラスで使用される関数で、文字列の終端位置を示すイテレータを返します。このイテレータは、文字列の最後の文字の後に位置する仮想的な文字を指します。

詳細

std::basic_string::end メソッドは、以下のプロトタイプを持ちます。

template< class CharT, class Traits, class Allocator >
  iterator end() noexcept;

• CharT: 文字列の要素型
• Traits: 文字特性クラス
• Allocator: メモリ割り当て器

このメソッドは、以下の動作を行います。

1. 文字列の最後の文字の次の位置を指すイテレータを生成します。
2. 生成されたイテレータを返します。

返値

std::basic_string::end メソッドは、以下のいずれかの値を返します。

• 文字列の最後の文字の次の位置を指すイテレータ
• 空の文字列の場合は、begin() メソッドと同じイテレータ

コード例

#include <iostream>
#include <string>

int main() {
  std::string str = "Hello, world!";

  // 文字列の終端位置を取得
  std::string::iterator it = str.end();

  // 終端位置の文字を出力 (仮想的な文字なので出力されない)
  std::cout << *it << std::endl;

  // 終端位置から一つ前の文字を出力
  it--;
  std::cout << *it << std::endl;

  return 0;
}

出力例

注意事項

• std::basic_string::end メソッドによって返されるイテレータは、文字列の内容を変更するために使用してはなりません。
• イテレータをデクリメントして、文字列の最後の文字を取得することはできますが、その文字を dereference することはできません。

補足

std::basic_string::end メソッドは、文字列の終端位置を取得するために使用されます。この情報は、文字列の処理や操作を行う際に役立ちます。

例えば、以下のコードは、文字列の最後の文字を大文字に変換します。

std::string str = "Hello, world!";

// 文字列の終端位置を取得
std::string::iterator it = str.end();

// 終端位置から一つ前の文字を取得
it--;

// 文字を大文字に変換
*it = std::toupper(*it);

// 変換結果を出力
std::cout << str << std::endl;

出力例

Hello, world!

std::basic_string::end メソッドは、C++ の Strings における重要な関数の一つです。この関数を理解することで、文字列の処理や操作をより効率的に行うことができます。

std::basic_string::end メソッドのサンプルコード

#include <iostream>
#include <string>

int main() {
  std::string str = "Hello, world!";

  // 文字列の終端位置を取得
  std::string::iterator it = str.end();

  // 終端位置の文字を出力 (仮想的な文字なので出力されない)
  std::cout << *it << std::endl;

  return 0;
}

終端位置から一つ前の文字を取得する

#include <iostream>
#include <string>

int main() {
  std::string str = "Hello, world!";

  // 文字列の終端位置を取得
  std::string::iterator it = str.end();

  // 終端位置から一つ前の文字を取得
  it--;

  // 文字を出力
  std::cout << *it << std::endl;

  return 0;
}

文字列の最後の文字を大文字に変換する

#include <iostream>
#include <string>

int main() {
  std::string str = "Hello, world!";

  // 文字列の終端位置を取得
  std::string::iterator it = str.end();

  // 終端位置から一つ前の文字を取得
  it--;

  // 文字を大文字に変換
  *it = std::toupper(*it);

  // 変換結果を出力
  std::cout << str << std::endl;

  return 0;
}

文字列を逆順に表示する

#include <iostream>
#include <string>

int main() {
  std::string str = "Hello, world!";

  // 文字列の終端位置を取得
  std::string::iterator it = str.end();

  // 終端位置から一つずつ先頭に向かって文字を出力
  while (it != str.begin()) {
    it--;
    std::cout << *it;
  }

  std::cout << std::endl;

  return 0;
}

空白文字を除去する

#include <iostream>
#include <string>

int main() {
  std::string str = "Hello, world!";

  // 文字列の終端位置を取得
  std::string::iterator it = str.end();

  // 終端位置から一つずつ先頭に向かって文字を検査
  while (it != str.begin()) {
    it--;

    // 空白文字であれば、その文字を削除
    if (std::isspace(*it)) {
      str.erase(it);
    }
  }

  // 処理結果を出力
  std::cout << str << std::endl;

  return 0;
}

これらのサンプルコードは、std::basic_string::end メソッドの使い方を理解するのに役立ちます。

std::basic_string::end メソッドは、C++ の Strings における重要な関数の一つです。この関数を理解することで、文字列の処理や操作をより効率的に行うことができます。

std::basic_string::end メソッドの代替方法

std::string::size() メソッドと std::string::begin() メソッドを使用する

std::string::size() メソッドは、文字列の長さを返します。この値を std::string::begin() メソッドと組み合わせることで、文字列の終端位置を取得することができます。

#include <iostream>
#include <string>

int main() {
  std::string str = "Hello, world!";

  // 文字列の長さを取得
  std::size_t size = str.size();

  // 文字列の終端位置を取得
  std::string::iterator it = str.begin() + size;

  // 終端位置の文字を出力 (仮想的な文字なので出力されない)
  std::cout << *it << std::endl;

  return 0;
}

std::find_if() アルゴリズムは、指定された条件を満たす最初の要素を検索します。このアルゴリズムを使用して、文字列の終端位置 (仮想的な文字) を検索することができます。

#include <iostream>
#include <string>
#include <algorithm>

int main() {
  std::string str = "Hello, world!";

  // 終端位置 (仮想的な文字) を検索
  std::string::iterator it = std::find_if(str.begin(), str.end(), [](char c) { return c == '\0'; });

  // 終端位置の文字を出力 (仮想的な文字なので出力されない)
  std::cout << *it << std::endl;

  return 0;
}

文字列の終端文字を直接使用する

C++ の文字列は、終端文字 '\0' で終端されます。この文字を直接使用することで、文字列の終端位置を取得することができます。

#include <iostream>
#include <string>

int main() {
  std::string str = "Hello, world!";

  // 終端位置を取得
  char* end = &str[str.size()];

  // 終端位置の文字を出力 (仮想的な文字なので出力されない)
  std::cout << *end << std::endl;

  return 0;
}

これらの方法は、それぞれ異なる方法で文字列の終端位置を取得します。状況に応じて、適切な方法を選択してください。

std::basic_string::end メソッドは、文字列の終端位置を取得するための最も一般的な方法です。しかし、上記のように、他の方法も存在します。これらの方法を理解することで、より柔軟なコードを書くことができます。