C++ の Strings と std::basic_string::basic_string

2024-04-02

C++ の Strings と std::basic_string::basic_string

std::basic_string::basic_string は、std::basic_string クラスのコンストラクタです。文字列を初期化する際に使用します。

コンストラクタの詳細

template <class CharT, class Traits, class Allocator>
  basic_string(const basic_string& str,
                const Allocator& alloc = Allocator());

このコンストラクタは以下の引数を受け取ります。

  • str: コピー元の文字列
  • alloc: 使用するメモリ割り当て器 (省略可能)

このコンストラクタは、str の内容をコピーして、新しい std::basic_string オブジェクトを作成します。

std::string str1 = "Hello";
std::string str2(str1); // str2 に "Hello" をコピー

// メモリ割り当て器を指定する例
std::allocator<char> alloc;
std::string str3(str1, alloc);

その他のコンストラクタ

std::basic_string クラスには、他にも様々なコンストラクタが用意されています。

  • 空の文字列を作成するコンストラクタ
  • 文字列リテラルから文字列を作成するコンストラクタ
  • 文字列とサイズを指定して作成するコンストラクタ

詳細は、C++ 標準ライブラリのドキュメントを参照してください。

std::basic_string::basic_string は、C++ 標準ライブラリで提供されている std::basic_string クラスのコンストラクタです。文字列をコピーして、新しい std::basic_string オブジェクトを作成するために使用します。

C++ の Strings を扱うためには、std::basic_string クラスの理解が欠かせません。このコンストラクタを含む、std::basic_string クラスの機能を理解することで、C++ で効率的に文字列を扱うことができるようになります。



std::basic_string::basic_string のサンプルコード

空の文字列を作成する

std::string str1; // 空の文字列を作成

文字列リテラルから文字列を作成する

std::string str2 = "Hello, world!"; // 文字列リテラルから文字列を作成

部分文字列を作成する

std::string str3("This is a long string.", 0, 10); // 最初の10文字の部分文字列を作成

文字列とサイズを指定して作成する

char chars[] = "Hello";
std::string str4(chars, 5); // chars の最初の5文字を使用して文字列を作成

文字列のコピー

std::string str5 = "Original string";
std::string str6(str5); // str5 の内容をコピーして str6 に格納

メモリ割り当て器の指定

std::allocator<char> alloc;
std::string str7("Test string", alloc); // 特定のメモリ割り当て器を使用して文字列を作成

std::basic_string クラスには、文字列の連結、検索、置換など、さまざまな操作を行うためのメンバ関数が用意されています。詳細は、C++ 標準ライブラリのドキュメントを参照してください。

練習問題

  1. 自分の名前と年齢を含む文字列を作成する
  2. 2つの文字列を連結して、新しい文字列を作成する
  3. 文字列中の特定の文字を別の文字に置換する
  4. 文字列の先頭または末尾から空白文字を除去する

これらの練習問題に取り組むことで、std::basic_string クラスの理解を深めることができます。



std::basic_string::basic_string の代替方法

文字列リテラル

std::string str = "Hello, world!";

C-スタイルの文字列

char*cstr = "This is a C-style string.";
std::string str(cstr);

std::initializer_list

std::string str = {"Hello", " ", "world!"};

make_shared

std::string str = std::make_shared<std::string>("This is a shared string.");

これらの方法は、それぞれ異なる利点と欠点があります。

  • 文字列リテラルは最も簡潔ですが、コンパイル時に文字列の内容が確定している必要があります。
  • C-スタイルの文字列は、既存の C コードとの互換性が必要な場合に役立ちます。
  • std::initializer_list は、コンパイル時に文字列の内容を初期化する必要がある場合に便利です。
  • std::make_shared は、共有所有権を持つ文字列を作成する場合に役立ちます。

その他の代替方法

  • std::stringstream クラスを使用して、文字列ストリームから文字列を抽出することができます。
  • std::getline() 関数を使用して、ファイルストリームから文字列を読み取ることができます。
  • std::atoi()std::stof() などの関数を使用して、文字列を数値に変換することができます。

これらの方法は、文字列を初期化する以外に、文字列を操作するさまざまな方法を提供します。

std::basic_string::basic_string コンストラクタは、C++ で文字列を初期化する最も一般的な方法ですが、唯一の方法ではありません。状況に応じて、他の方法を使用する方が効率的または適切な場合があります。




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