MariaDB の Data Types における Character Set と Collation の概要

2024-04-02

MariaDB の Data Types における Character Set と Collation の概要

Character Set とは?

Character Set は、データベースでサポートされる文字のセットを定義します。各文字は、1バイトまたは複数バイトのコードポイントで表されます。MariaDB は、様々な Character Set をサポートしており、一般的なものとしては以下が挙げられます。

  • latin1: 西ヨーロッパ言語で使用される文字をサポート
  • utf8: 世界中のほとんどの言語で使用される文字をサポート
  • utf8mb4: 絵文字や特殊文字を含む、より広い範囲の文字をサポート

Collation とは?

Collation は、Character Set 内の文字の比較方法を定義します。比較には、大文字と小文字の区別、アクセント記号の扱い、ソート順序などが含まれます。MariaDB は、各 Character Set に対して複数の Collation を提供しています。

例えば、utf8 には、以下の Collation があります。

  • utf8_general_ci: 大文字と小文字を区別せず、アクセント記号を無視
  • utf8_bin: 大文字と小文字を区別し、アクセント記号を考慮

プログラミングにおける影響

Character SetCollation は、データベースとの接続、データの挿入、データの比較など、様々なプログラミング操作に影響を与えます。

例:

  • データベースに接続する際に、Character SetCollation を指定する必要があります。
  • 文字列データを挿入する際は、Character SetCollation に準拠したデータであることを確認する必要があります。
  • 文字列データを比較する際は、Collation を考慮する必要があります。

設定方法

Character SetCollation は、以下の方法で設定できます。

  • データベースの作成時
  • テーブルの作成時
  • カラムの作成時
  • クエリ内で個別に指定

例:

CREATE DATABASE my_database CHARACTER SET utf8 COLLATE utf8_general_ci;

CREATE TABLE my_table (
  name VARCHAR(255) CHARACTER SET utf8 COLLATE utf8_bin
);

INSERT INTO my_table (name) VALUES ('こんにちは');

SELECT name FROM my_table WHERE name = 'こんにちは' COLLATE utf8_bin;


MariaDB の Character Set と Collation に関するサンプルコード

データベースの作成

-- latin1 を使用するデータベース
CREATE DATABASE latin1_database CHARACTER SET latin1;

-- utf8 を使用するデータベース
CREATE DATABASE utf8_database CHARACTER SET utf8 COLLATE utf8_general_ci;

テーブルの作成

-- latin1 を使用するテーブル
CREATE TABLE latin1_table (
  name VARCHAR(255) CHARACTER SET latin1
);

-- utf8 を使用するテーブル
CREATE TABLE utf8_table (
  name VARCHAR(255) CHARACTER SET utf8 COLLATE utf8_bin
);

データの挿入

-- latin1 データベースに latin1 文字列を挿入
INSERT INTO latin1_database.latin1_table (name) VALUES ('こんにちは');

-- utf8 データベースに utf8 文字列を挿入
INSERT INTO utf8_database.utf8_table (name) VALUES ('こんにちは');

データの比較

-- latin1 データベースで latin1 文字列を比較
SELECT name FROM latin1_database.latin1_table WHERE name = 'こんにちは';

-- utf8 データベースで utf8 文字列を比較
SELECT name FROM utf8_database.utf8_table WHERE name = 'こんにちは' COLLATE utf8_bin;

その他の例

  • クエリ内で個別に Character Set と Collation を指定する
SELECT name FROM my_table WHERE name = 'こんにちは' COLLATE utf8_bin;
  • 文字列データの変換
-- latin1 文字列を utf8 に変換
SELECT CONVERT('こんにちは' USING utf8) FROM latin1_table;

-- utf8 文字列を latin1 に変換
SELECT CONVERT('こんにちは' USING latin1) FROM utf8_table;


MariaDB の Character Set と Collation を設定するその他の方法

my.cnf ファイル

my.cnf ファイルは、MariaDB サーバの設定ファイルです。このファイルに以下の設定を追加することで、デフォルトの Character Set と Collation を設定することができます。

[mysqld]
character-set-server = utf8
collation-server = utf8_general_ci

環境変数

以下の環境変数を設定することで、デフォルトの Character Set と Collation を設定することができます。

  • CHARSET
  • COLLATION

例:

export CHARSET=utf8
export COLLATION=utf8_general_ci

コマンドラインオプション

MariaDB クライアントコマンドを実行する際に、以下のオプションを指定することで、接続時の Character Set と Collation を設定することができます。

  • --character-set
  • --collation

例:

mysql --character-set=utf8 --collation=utf8_general_ci -u root -p

クエリ

CREATE DATABASECREATE TABLE ステートメントの中で、Character Set と Collation を直接指定することができます。

例:

CREATE DATABASE my_database CHARACTER SET utf8 COLLATE utf8_general_ci;

CREATE TABLE my_table (
  name VARCHAR(255) CHARACTER SET utf8 COLLATE utf8_bin
);

アプリケーションによっては、Character Set と Collation を設定するための独自の API を提供している場合があります。詳細は、アプリケーションのドキュメントを参照してください。

MariaDB の Character Set と Collation を設定する方法はいくつかあります。それぞれの方法にはメリットとデメリットがあり、状況に応じて最適な方法を選択する必要があります。




MariaDB の SET データ型:使いこなしてデータ管理を効率化

MariaDB の SET データ型は、複数の値をカンマ区切りで格納できる特殊なデータ型です。選択肢の集合を表す場合などに役立ちます。特徴最大64個の値を格納可能値は 文字列 または 数値格納順序は 保持されない重複した値は 許可されないNULL 値を格納可能



MariaDB の Data Types における SET CHARACTER SET の徹底解説

文字コード: 文字をコンピュータ上で表現するための規則。UTF-8、latin1 など様々な種類が存在します。照合順序: 文字列の比較方法を定義。文字コード内でどの文字がどのように並ぶかを決定します。SET CHARACTER SET は、以下の役割を担います。


データベースで文字列を扱う!MariaDBの文字列データ型を徹底解説

MariaDB には、文字列データを格納するために使用できるいくつかのデータ型があります。それぞれのデータ型には、長所と短所があり、使用するデータ型は、格納するデータと、そのデータにどのようにアクセスするかによって異なります。MariaDB における主な文字列データ型は以下の通りです:


MariaDB INTEGER データ型:プログラミング解説

定義: 符号付き整数値を格納するためのデータ型範囲: -2147483648 から 2147483647 まで (32ビット)デフォルト: 多くの場合、INT は INTEGER のエイリアスとして使用用途: 主に、以下の用途で使用 カウント、ID 番号、数量など、整数値を扱うカラム 外部キー


MariaDB の SQL ステートメントと構造におけるオペレータの優先順位

MariaDB で使用されるオペレータには、以下のような種類があります。算術演算子: +、-、*、/、%比較演算子: =、!=、<、>、<=、>=論理演算子: AND、OR、NOT連結演算子: ||以下の表は、MariaDB のオペレータの優先順位を表しています。



SQL ステートメントと構造を使って MariaDB の "mysql.db" テーブルを操作する方法

テーブルを作成するには、CREATE TABLE ステートメントを使用します。table_name: テーブルの名前column_name: カラムの名前data_type: カラムのデータ型例:この例では、users という名前のテーブルを作成します。このテーブルには、以下のカラムがあります。


SQLでJSONデータも楽々操作!MariaDBのJSON関数によるデータ処理

MariaDB の JSON 関数は、JSON データ型を操作するための関数群です。主な機能は以下の通りです。JSON データの生成・解析: JSON_ARRAY(): 配列を生成 JSON_OBJECT(): オブジェクトを生成 JSON_QUOTE(): 文字列をエスケープ JSON_EXTRACT(): オブジェクトから値を取得 JSON_VALID(): JSON データの妥当性を検証 JSON_TYPE(): JSON データの型を取得


COLUMN_JSON: MariaDBでJSONデータを扱うための強力な機能

COLUMN_JSON の主な利点:データ構造の明確化: JSON のスキーマを定義することで、データ構造を明確に定義し、データの整合性を保ちやすくなります。柔軟なデータ格納: 従来の固定列とは異なり、JSON は柔軟なデータ構造をサポートするため、様々なデータ形式を格納できます。


MariaDB のプラグインをアンインストールする前に必ず確認すること

MariaDB の UNINSTALL SONAME ステートメントは、指定された共有ライブラリに属するすべてのプラグインをアンインストールするために使用されます。これは、不要になったプラグインを削除したり、古いバージョンのプラグインを新しいバージョンにアップグレードする際に役立ちます。


GeoJSONライブラリを活用:MariaDBとのデータ連携を簡単にする

MariaDBは、MySQLと互換性のあるオープンソースのデータベース管理システムです。GeoJSONは、地理空間データをエンコードするためのJSON形式です。MariaDBとGeoJSONを組み合わせることで、空間データを効率的に保存、管理、分析することができます。