複数の条件に基づいて最大値を取得する:GREATEST 関数と CASE 式

2024-04-02

MariaDB の GREATEST 関数:SQL ステートメントと構造

MariaDB の GREATEST 関数は、複数の値の中で最大の値を取得します。これは、数値、文字列、日付、時間など、さまざまなデータ型で使用できます。

構文

GREATEST(expr1, expr2, ..., exprN)
  • expr1, expr2, ..., exprN: 比較する値のリスト。最大 64 個の式を指定できます。

SELECT GREATEST(10, 20, 30);

この例では、30 が出力されます。

SELECT GREATEST('a', 'b', 'c');

この例では、c が出力されます。

NULL 値の処理

GREATEST 関数は、NULL 値を無視します。つまり、NULL 値を含むリストの中で、最大の値を取得します。

注意点

  • 比較するすべての式のデータ型が一致している必要があります。
  • 文字列を比較する場合、文字コードによって結果が異なる場合があります。
  • NULL 値を含むリストの場合、NULL 値は無視されます。

応用例

  • 複数の列から最大の値を取得する
  • 複数の条件に基づいて最大値を取得する
  • データの範囲を検証する

補足

  • GREATEST 関数は、LEAST 関数と対照的に、最小値を取得します。
  • GREATEST 関数は、複数の条件に基づいて最大値を取得する際に便利です。

SELECT GREATEST(salary, bonus, commission)
FROM employees;

この例では、従業員の給与、賞与、コミッションの中で最大の値を取得します。

SELECT GREATEST(age, CASE WHEN gender = 'M' THEN 10 ELSE 5 END)
FROM customers;

この例では、顧客の年齢と性別に基づいて最大の値を取得します。男性の場合は年齢に 10 を加算し、女性の場合は 5 を加算してから比較します。

以上、MariaDB の GREATEST 関数について解説しました。



MariaDB の GREATEST 関数:サンプルコード

SELECT GREATEST(population, area, GDP)
FROM countries;

この例では、国の人口、面積、GDP の中で最大の値を取得します。

複数の条件に基づいて最大値を取得する

SELECT GREATEST(age, CASE WHEN gender = 'M' THEN 10 ELSE 5 END)
FROM customers;

この例では、顧客の年齢と性別に基づいて最大の値を取得します。男性の場合は年齢に 10 を加算し、女性の場合は 5 を加算してから比較します。

NULL 値を含むリストから最大の値を取得する

SELECT GREATEST(salary, bonus, commission)
FROM employees;

この例では、従業員の給与、賞与、コミッションの中で最大の値を取得します。給与、賞与、コミッションのいずれか 1 つでも NULL 値の場合、その従業員は比較対象から除外されます。

文字列を比較する

SELECT GREATEST('a', 'b', 'c');

この例では、c が出力されます。文字コードによって結果は異なる場合があります。

日付を比較する

SELECT GREATEST(date1, date2, date3);

この例では、date3 が出力されます。日付は比較しやすいように、YYYY-MM-DD 形式で格納しておくことをお勧めします。

時間を比較する

SELECT GREATEST(time1, time2, time3);

この例では、time3 が出力されます。時間は比較しやすいように、HH:MM:SS 形式で格納しておくことをお勧めします。

CASE 式と組み合わせて使用する

SELECT GREATEST(
    CASE WHEN gender = 'M' THEN salary * 1.1
    ELSE salary
    END,
    bonus,
    commission
)
FROM employees;

この例では、男性従業員の給与に 10% 上乗せしてから、給与、賞与、コミッションの中で最大の値を取得します。

サブクエリと組み合わせて使用する

SELECT GREATEST(
    (SELECT MAX(salary) FROM employees),
    (SELECT MAX(bonus) FROM employees),
    (SELECT MAX(commission) FROM employees)
)

この例では、従業員の給与、賞与、コミッションの中で最大の値を取得します。サブクエリを使用して、それぞれの列の最大値を取得しています。



MariaDB の GREATEST 関数:その他の方法

GREATEST 関数を使用せずに、CASE 式を使用して同じ結果を得ることができます。

SELECT
    CASE
        WHEN salary > bonus AND salary > commission THEN salary
        WHEN bonus > salary AND bonus > commission THEN bonus
        ELSE commission
    END AS greatest_value
FROM employees;

この例では、従業員の給与、賞与、コミッションの中で最大の値を取得します。

SUBSTRING 関数

文字列を比較する場合、SUBSTRING 関数を使用して、比較する部分文字列を抽出することができます。

SELECT GREATEST(
    SUBSTRING(product_name, 1, 1),
    SUBSTRING(product_name, 2, 1),
    SUBSTRING(product_name, 3, 1)
)
FROM products;

この例では、製品名の最初の 3 文字を比較して、最大の文字を取得します。

ORDER BY 句を使用して、降順に並べ替えて、最初の行を取得することもできます。

SELECT product_name
FROM products
ORDER BY price DESC
LIMIT 1;

この例では、価格の高い順に並べ替えて、最初の行の製品名を取得します。

  • CASE 式は、より複雑な条件を処理する際に使用できます。
  • SUBSTRING 関数は、文字列を比較する際に役立ちます。
  • ORDER BY 句は、降順に並べ替えて、最初の行を取得する際に使用できます。



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