MySQL Workbench と Performance Schema で KEY_CACHES テーブルを分析する

2024-04-02

MariaDB の Information Schema KEY_CACHES テーブルと SQL ステートメントと構造の関係

キーキャッシュ は、InnoDB がテーブルのインデックスからデータを読み出す際に使用するキャッシュです。クエリのパフォーマンスを向上させるために、頻繁にアクセスされるインデックスページをメモリに保持します。

KEY_CACHES テーブル には、以下の情報が含まれます。

  • CACHE_NAME: キャッシュの名前
  • KEY_LENGTH: キャッシュされたキーの長さ
  • KEY_TYPE: キャッシュされたキーの種類 (PRIMARY、UNIQUE、SECONDARY など)
  • TABLE_NAME: キャッシュされたキーが属するテーブルの名前
  • TABLE_SCHEMA: キャッシュされたキーが属するスキーマの名前
  • RECORDS: キャッシュされたレコード数
  • SIZE: キャッシュサイズ (バイト単位)
  • ACCESS_COUNT: キャッシュされたキーへのアクセス回数
  • HIT_COUNT: キャッシュヒット数

SQL ステートメントと構造

KEY_CACHES テーブル は、以下の SQL ステートメントを使用してクエリできます。

  • SELECT: テーブル内のすべての情報または特定の情報を選択
  • WHERE: 特定の条件に基づいて行をフィルタリング
  • ORDER BY: 結果を特定の列に基づいてソート
  • GROUP BY: 結果を特定の列に基づいてグループ化

以下の例は、KEY_CACHES テーブル からすべての情報を選択する方法を示します。

SELECT *
FROM INFORMATION_SCHEMA.KEY_CACHES;

以下の例は、KEY_LENGTH が 100 バイトを超えるキャッシュエントリを選択する方法を示します。

SELECT *
FROM INFORMATION_SCHEMA.KEY_CACHES
WHERE KEY_LENGTH > 100;

以下の例は、TABLE_NAME 列に基づいて結果をソートする方法を示します。

SELECT *
FROM INFORMATION_SCHEMA.KEY_CACHES
ORDER BY TABLE_NAME;

プログラミング

KEY_CACHES テーブル の情報は、MariaDB のパフォーマンスを監視および分析するために使用できます。たとえば、以下の情報を取得するために使用できます。

  • どのテーブルが最も頻繁にアクセスされているか
  • どのインデックスが最も頻繁に使用されているか
  • キャッシュヒット率

この情報は、インデックス構成のチューニングや、パフォーマンスの問題のトラブルシューティングに役立ちます。



MariaDB の Information Schema KEY_CACHES テーブルに関するサンプルコード

すべてのキャッシュエントリを表示

SELECT *
FROM INFORMATION_SCHEMA.KEY_CACHES;

特定の条件に基づいてキャッシュエントリを表示

SELECT *
FROM INFORMATION_SCHEMA.KEY_CACHES
WHERE TABLE_SCHEMA = 'my_database';

例 2:

SELECT *
FROM INFORMATION_SCHEMA.KEY_CACHES
WHERE KEY_LENGTH > 100
ORDER BY ACCESS_COUNT DESC;

集計関数を使用してキャッシュ情報を分析

例 1:

SELECT COUNT(*) AS total_entries,
       SUM(SIZE) AS total_size
FROM INFORMATION_SCHEMA.KEY_CACHES;

例 2:

SELECT TABLE_SCHEMA,
       SUM(SIZE) AS total_size
FROM INFORMATION_SCHEMA.KEY_CACHES
GROUP BY TABLE_SCHEMA;

プログラミング言語から KEY_CACHES テーブルにアクセス

例: Python

import mysql.connector

connection = mysql.connector.connect(
    host="localhost",
    user="root",
    password="password",
    database="my_database",
)

cursor = connection.cursor()

cursor.execute("SELECT * FROM INFORMATION_SCHEMA.KEY_CACHES")

for row in cursor:
    print(row)

cursor.close()
connection.close()

例: PHP

<?php

$host = "localhost";
$user = "root";
$password = "password";
$database = "my_database";

$connection = mysqli_connect($host, $user, $password, $database);

if (!$connection) {
    die("Could not connect to the database: " . mysqli_connect_error());
}

$query = "SELECT * FROM INFORMATION_SCHEMA.KEY_CACHES";
$result = mysqli_query($connection, $query);

if (!$result) {
    die("Could not execute query: " . mysqli_error($connection));
}

while ($row = mysqli_fetch_assoc($result)) {
    print_r($row);
}

mysqli_free_result($result);
mysqli_close($connection);

?>


MariaDB の Information Schema KEY_CACHES テーブルを分析する他の方法

MySQL Workbench を使用する

MySQL Workbench は、MariaDB を管理するためのグラフィカルツールです。KEY_CACHES テーブル を含む、Information Schema のすべてのテーブルを閲覧できます。

手順:

  1. MySQL Workbench を起動します。
  2. データベース接続を作成します。
  3. Information Schema スキーマを開きます。
  4. KEY_CACHES テーブルを選択します。
  5. データを閲覧したり、クエリを実行したりできます。

MariaDB Performance Schema を使用する

MariaDB Performance Schema は、MariaDB のパフォーマンスに関する情報を収集するためのフレームワークです。KEY_CACHES テーブル に関する情報を含む、多くのパフォーマンス指標にアクセスできます。

手順:

  1. Performance Schema を有効にします。
  2. 以下のクエリを実行して、KEY_CACHES テーブル に関する情報を取得します。
SELECT * FROM performance_schema.key_cache;

その他のツールを使用する

KEY_CACHES テーブル を分析するために使用できる、サードパーティ製のツールもいくつかあります。

例:

  • pt-query-digest: クエリのパフォーマンスを分析するツール
  • mytop: MariaDB のパフォーマンスを監視するツール

スクリプトを作成する

上記のサンプルコードを参考に、特定のニーズに合わせてスクリプトを作成できます。

例:

  • 特定の条件に基づいてキャッシュエントリを監視するスクリプト
  • キャッシュ情報を分析してレポートを生成するスクリプト



MariaDB の Data Types における SET CHARACTER SET の徹底解説

文字コード: 文字をコンピュータ上で表現するための規則。UTF-8、latin1 など様々な種類が存在します。照合順序: 文字列の比較方法を定義。文字コード内でどの文字がどのように並ぶかを決定します。SET CHARACTER SET は、以下の役割を担います。



MariaDB INTEGER データ型:プログラミング解説

定義: 符号付き整数値を格納するためのデータ型範囲: -2147483648 から 2147483647 まで (32ビット)デフォルト: 多くの場合、INT は INTEGER のエイリアスとして使用用途: 主に、以下の用途で使用 カウント、ID 番号、数量など、整数値を扱うカラム 外部キー


データベースで文字列を扱う!MariaDBの文字列データ型を徹底解説

MariaDB には、文字列データを格納するために使用できるいくつかのデータ型があります。それぞれのデータ型には、長所と短所があり、使用するデータ型は、格納するデータと、そのデータにどのようにアクセスするかによって異なります。MariaDB における主な文字列データ型は以下の通りです:


MariaDB の SET データ型:使いこなしてデータ管理を効率化

MariaDB の SET データ型は、複数の値をカンマ区切りで格納できる特殊なデータ型です。選択肢の集合を表す場合などに役立ちます。特徴最大64個の値を格納可能値は 文字列 または 数値格納順序は 保持されない重複した値は 許可されないNULL 値を格納可能


SET ステートメント以外にも、セッション変数とグローバル変数の値を設定する方法はいくつかあります。

MariaDB の SET ステートメントは、セッション変数またはグローバル変数の値を設定するために使用されます。セッション変数は、現在のセッションにのみ適用される一時的な変数です。グローバル変数は、すべてのセッションに適用される永続的な変数です。



SQLでJSONデータも楽々操作!MariaDBのJSON関数によるデータ処理

MariaDB の JSON 関数は、JSON データ型を操作するための関数群です。主な機能は以下の通りです。JSON データの生成・解析: JSON_ARRAY(): 配列を生成 JSON_OBJECT(): オブジェクトを生成 JSON_QUOTE(): 文字列をエスケープ JSON_EXTRACT(): オブジェクトから値を取得 JSON_VALID(): JSON データの妥当性を検証 JSON_TYPE(): JSON データの型を取得


MariaDB の Data Types における SET CHARACTER SET の徹底解説

文字コード: 文字をコンピュータ上で表現するための規則。UTF-8、latin1 など様々な種類が存在します。照合順序: 文字列の比較方法を定義。文字コード内でどの文字がどのように並ぶかを決定します。SET CHARACTER SET は、以下の役割を担います。


プログラマー向け:MariaDB Information Schema GEOMETRY_COLUMNS テーブルでジオメトリデータの可視化、分析、操作を可能にする

MariaDB の Information Schema GEOMETRY_COLUMNS テーブルは、空間データのジオメトリ列に関する情報を格納するテーブルです。このテーブルは、Spatial Reference System (SRS) をサポートする GIS データの管理に役立ちます。


MariaDB の SQL 文と構造で LOG10 関数を使いこなす: 豊富なサンプルコード付き

構文:引数:数値: 基数10の対数を求めたい数値戻り値:数値: 基数10の対数例:このクエリは、100 の基数10の対数を求めます。結果は 2 です。これは、100 を 10 の 2 乗で表せるからです。LOG10 関数は、さまざまな用途に使用できます。以下にいくつかの例を示します。


MariaDB の Information Schema SPIDER_ALLOC_MEM テーブル: 詳細解説

SPIDER_ALLOC_MEM テーブルには、以下の列があります。ALLOCATOR: メモリ割り当てアルゴリズムの名前SIZE: 割り当てられたメモリサイズ (バイト単位)COUNT: 割り当てられたメモリブロック数TOTAL_SIZE: 割り当てられたすべてのメモリブロックの合計サイズ (バイト単位)