SET ステートメント以外にも、セッション変数とグローバル変数の値を設定する方法はいくつかあります。

2024-04-18

MariaDB の SQL ステートメントと構造における SET ステートメント

MariaDB の SET ステートメントは、セッション変数またはグローバル変数の値を設定するために使用されます。セッション変数は、現在のセッションにのみ適用される一時的な変数です。グローバル変数は、すべてのセッションに適用される永続的な変数です。

SET ステートメントの構文

SET variable_name = value;

ここで、variable_name は設定する変数名、value は設定する値です。

SET ステートメントの例

-- セッション変数 `autocommit` の値を `FALSE` に設定する
SET autocommit = FALSE;

-- グローバル変数 `max_connections` の値を `100` に設定する
SET GLOBAL max_connections = 100;

SET ステートメントの注意事項

  • SET ステートメントは、ステートメントの実行前に実行する必要があります。
  • セッション変数の値は、現在のセッションにのみ適用されます。他のセッションには影響しません。
  • グローバル変数の値は、すべてのセッションに適用されます。ただし、SET GLOBAL ステートメントを実行する前に、SUPER 権限を持っている必要があります。
  • 変数の値を変更するには、SET ステートメントを再度実行する必要があります。

SET ステートメントの使用例

  • 特定のクエリの実行中に自動コミットを無効にする
  • 接続の最大数を制限する
  • デフォルトの文字セットを設定する
  • クエリの実行時間を制限する

SET ステートメントの詳細情報

MariaDB の SET ステートメントの詳細については、以下のリソースを参照してください。

プログラミングにおける SET ステートメント

SET ステートメントは、MariaDB のプログラミングで使用することができます。たとえば、次のコードは、セッション変数 autocommit の値を FALSE に設定し、特定のクエリを実行してから、自動コミットを再度有効にします。

import mariadb

db = mariadb.connect(
    host="localhost",
    user="username",
    password="password",
    database="database_name"
)

cursor = db.cursor()

# セッション変数 `autocommit` の値を `FALSE` に設定する
cursor.execute("SET autocommit = FALSE;")

# 特定のクエリを実行する
cursor.execute("UPDATE table_name SET column_name = 'value';")

# 自動コミットを再度有効にする
cursor.execute("SET autocommit = TRUE;")

db.commit()

cursor.close()
db.close()

このコードは、クエリを実行する前に自動コミットを無効にすることで、トランザクションを制御することができます。

SET ステートメントは、MariaDB のセッション変数とグローバル変数の値を設定するために使用できる便利なステートメントです。プログラミングで使用することで、トランザクション制御など、さまざまなタスクを実行することができます。



MariaDB の SET ステートメントのサンプルコード

以下の例では、セッション変数の値を設定する方法を示します。

-- セッション変数 `autocommit` の値を `FALSE` に設定する
SET autocommit = FALSE;

-- セッション変数 `query_cache_size` の値を `1024000` に設定する
SET query_cache_size = 1024000;

-- セッション変数 `character_set_results` の値を `utf8mb4` に設定する
SET character_set_results = utf8mb4;

グローバル変数の設定

以下の例では、グローバル変数の値を設定する方法を示します。

-- グローバル変数 `max_connections` の値を `100` に設定する
SET GLOBAL max_connections = 100;

-- グローバル変数 `innodb_buffer_pool_size` の値を `1G` に設定する
SET GLOBAL innodb_buffer_pool_size = 1G;

-- グローバル変数 `slow_query_log` の値を `ON` に設定する
SET GLOBAL slow_query_log = ON;

変数の値の取得

以下の例では、変数の値を取得する方法を示します。

-- セッション変数 `autocommit` の値を取得する
SELECT @@autocommit;

-- グローバル変数 `max_connections` の値を取得する
SELECT @@global.max_connections;

-- セッション変数 `character_set_results` の値を取得する
SELECT @@character_set_results;

変数の値の変更

以下の例では、変数の値を変更する方法を示します。

-- セッション変数 `autocommit` の値を `TRUE` に変更する
SET autocommit = TRUE;

-- グローバル変数 `max_connections` の値を `50` に変更する
SET GLOBAL max_connections = 50;

-- セッション変数 `character_set_results` の値を `latin1` に変更する
SET character_set_results = latin1;

条件付きの変数設定

以下の例では、条件付きで変数の値を設定する方法を示します。

-- `user_id` が 1 の場合、セッション変数 `autocommit` の値を `FALSE` に設定する
IF @@session.user_id = 1
THEN
    SET autocommit = FALSE;
END IF;

変数の値の初期化

以下の例では、変数の値を初期化する方法を示します。

-- セッション変数 `autocommit` の値を初期化
RESET autocommit;

-- グローバル変数 `max_connections` の値を初期化
RESET GLOBAL max_connections;

-- セッション変数 `character_set_results` の値を初期化
RESET character_set_results;

その他の例

以下の例では、SET ステートメントをさまざまな目的に使用する方法を示します。

  • 特定のテーブルのスキーマを表示する
  • 変数のすべての名前と値を表示する

これらの例は、MariaDB の SET ステートメントの使用方法を理解するのに役立ちます。



MariaDB の SET ステートメント以外にも、セッション変数とグローバル変数の値を設定する方法はいくつかあります。

ALTER SESSION ステートメントを使用して、現在のセッションのセッション変数の値を永続的に設定することができます。このステートメントを実行するには、SUPER 権限を持っている必要があります。

-- セッション変数 `autocommit` の値を永続的に `FALSE` に設定する
ALTER SESSION SET autocommit = FALSE;

変数構成ファイル

MariaDB は、option_file システム変数を使用して、構成ファイルで変数の値を設定することができます。このファイルには、セッション変数とグローバル変数の両方を設定するオプションを含めることができます。

起動オプション

MariaDB を起動する際に、--session-variable-name=value オプションを使用して、セッション変数の値を設定することができます。このオプションは、起動時にすべてのセッションに適用されます。

クライアントライブラリ

MariaDB クライアントライブラリは、SET ステートメントと同様の方法でセッション変数とグローバル変数の値を設定するための関数を提供します。

使用する方法は、要件によって異なります。

  • 特定のセッションのみに適用される変数の値を設定する場合は、SET ステートメントを使用します。
  • 変数の値を永続的に設定する場合は、ALTER SESSION ステートメントまたは変数構成ファイルを使用します。
  • MariaDB を起動時にすべてのセッションに適用される変数の値を設定する場合は、起動オプションを使用します。
  • クライアントライブラリを使用してプログラムで変数の値を設定する場合は、クライアントライブラリのドキュメントを参照してください。

以下の例では、さまざまな方法でセッション変数 autocommit の値を FALSE に設定する方法を示します。

  • SET ステートメントを使用する
SET autocommit = FALSE;
  • ALTER SESSION ステートメントを使用する
ALTER SESSION SET autocommit = FALSE;
  • 変数構成ファイルを使用する
[session]
autocommit=FALSE
  • 起動オプションを使用する
mysqld --session-autocommit=FALSE
  • Python クライアントライブラリを使用する
import mysql.connector

db = mysql.connector.connect(
    host="localhost",
    user="username",
    password="password",
    database="database_name"
)

cursor = db.cursor()

# セッション変数 `autocommit` の値を `FALSE` に設定する
cursor.execute("SET autocommit = FALSE;")

db.commit()

cursor.close()
db.close()

注意事項

  • ALTER SESSION ステートメントを実行するには、SUPER 権限を持っている必要があります。
  • 変数構成ファイルは、option_file システム変数で指定する必要があります。
  • 起動オプションは、MariaDB を起動する際にのみ使用できます。
  • クライアントライブラリの使用方法は、ライブラリによって異なります。



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