MariaDBにおけるMICROSECOND関数の概要

2024-04-18

MariaDB における MICROSECOND 関数

構文

MICROSECOND 関数の構文は次のとおりです。

MICROSECOND(date_value)

ここで、date_value は、TIMEDATETIME、またはTIMESTAMP 型の日時値です。

戻り値

MICROSECOND 関数は、date_value のマイクロ秒部分を 0 から 999999 までの数値として返します。

date_value が時間のみの場合、マイクロ秒部分がなければ 0 が返されます。また、date_value が日付のみの場合、マイクロ秒部分がなければ 0 が返され、警告が表示されます。

次の例は、MICROSECOND 関数の使用方法を示しています。

SELECT MICROSECOND('2023-10-04 12:34:56.789012');

このクエリは、次の結果を返します。

789012

次の例は、MICROSECOND 関数を TIME 型の値と使用する方法を示しています。

SELECT MICROSECOND('12:34:56.789012');

このクエリは、次の結果を返します。

789012

MICROSECOND 関数は、さまざまな目的に使用できます。たとえば、次のような用途に使用できます。

  • 特定のマイクロ秒に発生したイベントを特定する
  • 2 つのタイムスタンプ間の差をマイクロ秒単位で計算する
  • タイムスタンプをマイクロ秒単位で精度を調整する
  • MICROSECOND 関数は、MariaDB 5.3 以降でのみ使用できます。
  • MICROSECOND 関数は、TIMEDATETIME、またはTIMESTAMP 型の値のみで使用できます。
  • MICROSECOND 関数は、0 から 999999 までの範囲の値のみを返します。

MICROSECOND 関数は、MariaDB で日時値のマイクロ秒部分を取得するために使用できる便利な関数です。この関数は、さまざまな目的に使用できますが、TIMEDATETIME、またはTIMESTAMP 型の値のみで使用できることに注意する必要があります。



MariaDBにおけるMICROSECOND関数の様々なサンプルコード

この例では、MICROSECOND 関数を使用して、2023年10月4日 12時34分56秒789012マイクロ秒に発生したイベントを特定します。

SELECT *
FROM events
WHERE event_time = '2023-10-04 12:34:56'
AND MICROSECOND(event_time) = 789012;

2つのタイムスタンプ間の差をマイクロ秒単位で計算する

この例では、MICROSECOND 関数を使用して、2つのタイムスタンプ間の差をマイクロ秒単位で計算します。

SELECT MICROSECOND(timestamp2) - MICROSECOND(timestamp1) AS time_diff_microseconds
FROM events;

タイムスタンプをマイクロ秒単位で精度を調整する

この例では、MICROSECOND 関数を使用して、タイムスタンプをマイクロ秒単位で精度を調整します。

SELECT CONCAT(date_value, ':', MICROSECOND(date_value)) AS adjusted_timestamp
FROM events;

特定のマイクロ秒間隔でイベントをグループ化する

この例では、MICROSECOND 関数を使用して、イベントを特定のマイクロ秒間隔でグループ化します。

SELECT event_time, COUNT(*) AS event_count
FROM events
GROUP BY CONCAT(FLOOR(event_time), '.', MICROSECOND(event_time) DIV 1000)
ORDER BY event_time;

マイクロ秒に基づいてイベントをランダムにソートする

この例では、MICROSECOND 関数を使用して、イベントをマイクロ秒に基づいてランダムにソートします。

SELECT *
FROM events
ORDER BY RAND(MICROSECOND(event_time));

これらの例は、MICROSECOND 関数の様々な使用方法を示しています。この関数は、さまざまな目的に使用できる汎用性の高いツールです。

注: 上記のコード例はほんの一例であり、状況に応じて自由に調整できます。

この情報がお役に立てば幸いです。他にご不明な点がございましたら、お問い合わせください。



MICROSECOND 関数以外の方法

FORMAT 関数を使用して、日時値をマイクロ秒を含む形式でフォーマットできます。

SELECT FORMAT(event_time, '%H:%i:%S.%f') AS formatted_timestamp
FROM events;

このクエリは、次の結果を返します。

12:34:56.789012

CONCAT 関数と SUBSTRING 関数を使用して、日時値のマイクロ秒部分を文字列として抽出できます。

SELECT CONCAT(SUBSTRING(event_time, 12, 2), ':', SUBSTRING(event_time, 15, 6)) AS microseconds
FROM events;

このクエリは、次の結果を返します。

789012

UDF (ユーザー定義関数) を使用する

独自の UDF を作成して、日時値のマイクロ秒部分を取得することもできます。

CREATE FUNCTION get_microseconds(date_value TIME OR DATETIME OR TIMESTAMP)
RETURNS INT
DETERMINISTIC
BEGIN
  DECLARE microseconds INT;

  SET microseconds = EXTRACT(MICROSECOND FROM date_value);

  RETURN microseconds;
END;

この UDF を使用して、次のようにマイクロ秒部分を取得できます。

SELECT get_microseconds(event_time) AS microseconds
FROM events;

これらの方法はすべて、MICROSECOND 関数を使用してマイクロ秒部分を取得するのと同じ結果を返します。どの方法を使用するかは、個人の好みや状況によって異なります。

注: 上記のコード例はほんの一例であり、状況に応じて自由に調整できます。

MICROSECOND 関数以外にも、MariaDB で日時値のマイクロ秒部分を取得するにはいくつかの方法があります。どの方法を使用するかは、個人の好みや状況によって異なります。

この情報がお役に立てば幸いです。他にご不明な点がございましたら、お問い合わせください。




MariaDB の SET データ型:使いこなしてデータ管理を効率化

MariaDB の SET データ型は、複数の値をカンマ区切りで格納できる特殊なデータ型です。選択肢の集合を表す場合などに役立ちます。特徴最大64個の値を格納可能値は 文字列 または 数値格納順序は 保持されない重複した値は 許可されないNULL 値を格納可能



データベースで文字列を扱う!MariaDBの文字列データ型を徹底解説

MariaDB には、文字列データを格納するために使用できるいくつかのデータ型があります。それぞれのデータ型には、長所と短所があり、使用するデータ型は、格納するデータと、そのデータにどのようにアクセスするかによって異なります。MariaDB における主な文字列データ型は以下の通りです:


MariaDB の Data Types における SET CHARACTER SET の徹底解説

文字コード: 文字をコンピュータ上で表現するための規則。UTF-8、latin1 など様々な種類が存在します。照合順序: 文字列の比較方法を定義。文字コード内でどの文字がどのように並ぶかを決定します。SET CHARACTER SET は、以下の役割を担います。


初心者でも安心! MariaDB の SQL で括弧 () を使いこなすためのチュートリアル

式の優先順位括弧は、式を評価する際の優先順位を決定するために使用されます。括弧内の式は、括弧外の式よりも先に評価されます。例:この式では、+ と * 演算子の優先順位は同じです。そのため、式は左から右へ評価され、結果は 14 になります。しかし、括弧を使用すると、評価順序を変更できます。


MariaDB SQL を操作する 5 つの方法:GUI ツールからコマンドラインまで

このガイドでは、MariaDBにおけるSQL文と構造、特にSQL言語構造のプログラミングについて、初心者にも分かりやすく解説します。MariaDBはMySQL互換のオープンソースデータベースであり、SQL言語を使用してデータの操作や管理を行うことができます。



MariaDB 10.2 以前のバージョンで JSON 形式で文字列をエスケープする方法

MariaDB の JSON_QUOTE 関数は、文字列を JSON 形式で安全にエスケープするために使用されます。これは、特殊文字や制御文字を含む文字列を、JSON 文書の一部として安全に保存できるようにするためです。構文引数str: エスケープする文字列


MariaDB の Information Schema SPIDER_ALLOC_MEM テーブル: 詳細解説

SPIDER_ALLOC_MEM テーブルには、以下の列があります。ALLOCATOR: メモリ割り当てアルゴリズムの名前SIZE: 割り当てられたメモリサイズ (バイト単位)COUNT: 割り当てられたメモリブロック数TOTAL_SIZE: 割り当てられたすべてのメモリブロックの合計サイズ (バイト単位)


MariaDBでINSERT文を使いこなそう! サンプルコード付きでわかりやすく解説

MariaDBのINSERT文は、既存のテーブルに新しいレコードを挿入するために使用されます。INSERT文には、挿入する列と値を指定するためのさまざまなオプションがあります。このガイドでは、デフォルト値と重複値の処理に関するINSERT文のオプションについて説明します。


SQL ステートメントと構造を使って MariaDB の "mysql.db" テーブルを操作する方法

テーブルを作成するには、CREATE TABLE ステートメントを使用します。table_name: テーブルの名前column_name: カラムの名前data_type: カラムのデータ型例:この例では、users という名前のテーブルを作成します。このテーブルには、以下のカラムがあります。


特定の曜日に発生したイベントをカウント! DAY 関数と WEEKDAY 関数の連携技

構文引数date_expression:日付値または日付文字列式。戻り値DAY 関数は、1 から 31 の範囲の整数値を返します。これは、指定された日付がその月の何番目の日であるかを示します。例このクエリは、2024 年 4 月 14 日がその月の何番目の日であるかを返します。この場合、結果は 14 になります。