MariaDB 10.2 以前のバージョンで JSON 形式で文字列をエスケープする方法
MariaDB の JSON_QUOTE
関数は、文字列を JSON 形式で安全にエスケープするために使用されます。これは、特殊文字や制御文字を含む文字列を、JSON 文書の一部として安全に保存できるようにするためです。
構文
JSON_QUOTE(str)
引数
str
: エスケープする文字列
戻り値
- エスケープされた文字列
動作
JSON_QUOTE
関数は、以下の処理を行います。
- 文字列中の特殊文字をエスケープします。
- 文字列を二重引用符で囲みます。
エスケープされる特殊文字
以下の文字はエスケープされます。
"
:\"
\
:\\
/
:\/
b
:\b
f
:\f
n
:\n
r
:\r
t
:\t
例
SELECT JSON_QUOTE('This is a string with "quotes" and \n newlines.');
-- 出力: "\u0022This is a string with \u0022quotes\u0022 and \n newlines.\u0022"
使用例
JSON_QUOTE
関数は、以下の様な状況で使用されます。
- JSON 文書に文字列を保存する
- JSON データベースにデータを挿入する
- JSON API を呼び出す
MariaDB 10.2 以前のバージョンでは、JSON_QUOTE
関数は存在しません。代わりに、QUOTE
関数を使用して文字列をエスケープすることができます。
SELECT QUOTE('This is a string with "quotes" and \n newlines.');
-- 出力: 'This is a string with "quotes" and \n newlines.'
注意事項
JSON_QUOTE
関数は、文字列中の特殊文字のみをエスケープします。制御文字はエスケープされません。- 文字列中に Unicode 文字が含まれている場合、
JSON_QUOTE
関数はその文字を UTF-8 エンコードでエスケープします。
MariaDB の JSON_QUOTE 関数を使ったサンプルコード
単純な文字列のエスケープ
SELECT JSON_QUOTE('This is a string with "quotes" and \n newlines.');
-- 出力: "\u0022This is a string with \u0022quotes\u0022 and \n newlines.\u0022"
特殊文字を含む文字列のエスケープ
SELECT JSON_QUOTE('This string contains a backslash (\) and a tab character (\\t).');
-- 出力: "\u0022This string contains a backslash (\\) and a tab character (\\t).\u0022"
Unicode 文字を含む文字列のエスケープ
SELECT JSON_QUOTE('This string contains a Unicode character: é.');
-- 出力: "\u0022This string contains a Unicode character: \u00e9.\u0022"
JSON 文書に文字列を保存
INSERT INTO my_table (json_data)
VALUES (JSON_QUOTE('This is a string with "quotes" and \n newlines.'));
JSON データベースにデータを挿入
INSERT INTO my_database.my_table (json_data)
VALUES (JSON_QUOTE('This is a string with "quotes" and \n newlines.'));
JSON API を呼び出す
SELECT JSON_QUOTE('This is a string with "quotes" and \n newlines.');
-- 出力: "\u0022This is a string with \u0022quotes\u0022 and \n newlines.\u0022"
-- 結果を JSON API に送信
MariaDB の JSON_QUOTE 関数以外の方法
QUOTE 関数
MariaDB 10.2 以前のバージョンでは、JSON_QUOTE
関数は存在しません。代わりに、QUOTE
関数を使用して文字列をエスケープすることができます。
SELECT QUOTE('This is a string with "quotes" and \n newlines.');
-- 出力: 'This is a string with "quotes" and \n newlines.'
手動エスケープ
特殊文字を手動でエスケープすることもできます。
SELECT CONCAT('"', REPLACE('This is a string with "quotes" and \n newlines.', '"', '\\"'), '"');
-- 出力: "\u0022This is a string with \u0022quotes\u0022 and \n newlines.\u0022"
注意事項
- 手動エスケープは、複雑な文字列の場合は誤りやすいです。
- 手動エスケープは、すべての特殊文字をエスケープできない可能性があります。
ライブラリを使用する
MariaDB 以外に、文字列を JSON 形式で安全にエスケープするために使用できるライブラリがいくつかあります。
MariaDB の Data Types における SET CHARACTER SET の徹底解説
文字コード: 文字をコンピュータ上で表現するための規則。UTF-8、latin1 など様々な種類が存在します。照合順序: 文字列の比較方法を定義。文字コード内でどの文字がどのように並ぶかを決定します。SET CHARACTER SET は、以下の役割を担います。
MariaDB の SET データ型:使いこなしてデータ管理を効率化
MariaDB の SET データ型は、複数の値をカンマ区切りで格納できる特殊なデータ型です。選択肢の集合を表す場合などに役立ちます。特徴最大64個の値を格納可能値は 文字列 または 数値格納順序は 保持されない重複した値は 許可されないNULL 値を格納可能
データベースで文字列を扱う!MariaDBの文字列データ型を徹底解説
MariaDB には、文字列データを格納するために使用できるいくつかのデータ型があります。それぞれのデータ型には、長所と短所があり、使用するデータ型は、格納するデータと、そのデータにどのようにアクセスするかによって異なります。MariaDB における主な文字列データ型は以下の通りです:
MariaDB 10.4におけるグローバル権限とmysql.global_privテーブル
Grants カラムは、ユーザーに付与された権限をカンマ区切りで列挙します。各権限は、以下のような形式で記述されます。権限名権限名(オプション)ONデータベース名. テーブル名代表的な権限SELECT: データの閲覧INSERT: データの挿入
MariaDB の SQL Statements & Structure で NAME_CONST を使いこなす
NAME_CONST の基本的な構文:IDENTIFIER:英数字、アンダースコア (_)、ドル記号 ($) で始まる文字列最大64文字までNAME_CONST の例:NAME_CONST の利点:識別子に意味のある名前を付けることで、データベース構造を理解しやすくなる
MariaDBでTRUE FALSEプログラミングをマスターしよう!
ステップ 1: SQL 文の種類と役割まず、MariaDB で使用される主な SQL 文の種類と役割を理解しましょう。SELECT 文: データベースからデータを検索します。INSERT 文: データベースに新しいデータを追加します。UPDATE 文: データベースの既存データを更新します。
POLYGON データ型を使用する SQL ステートメント
MariaDB は MySQL と互換性のあるオープンソースのデータベース管理システムです。 "POLYGON" データ型は、空間データ (ジオメトリ) を格納するために使用されます。このデータ型は、点、線、ポリゴンなどの形状を表現するために使用できます。
デッドロックを防ぎ、データの整合性を守る! LOCK IN SHARE MODE の注意点
MariaDB の LOCK IN SHARE MODE は、SELECT ステートメント内で特定の行を 共有ロック するための構文です。共有ロックは、他のトランザクションによるデータの読み込みを許可しますが、書き込みは許可しません。用途LOCK IN SHARE MODE は、以下の用途で役立ちます。
MySQL Workbench と Performance Schema で KEY_CACHES テーブルを分析する
キーキャッシュ は、InnoDB がテーブルのインデックスからデータを読み出す際に使用するキャッシュです。クエリのパフォーマンスを向上させるために、頻繁にアクセスされるインデックスページをメモリに保持します。KEY_CACHES テーブル には、以下の情報が含まれます。
アプリケーション開発におけるタイムゾーンと leap second: MariaDB の mysql.time_zone_leap_second テーブル
mysql. time_zone_leap_second テーブルは、MariaDB 10. 4 以降で導入されたテーブルで、協定世界時 (UTC) に挿入されるうるう秒に関する情報を格納します。うるう秒は、地球の自転速度の減速を補うために、UTC に定期的に挿入される 1 秒です。