SET GLOBAL SQL_SLAVE_SKIP_COUNTER の詳細解説

2024-04-03

MariaDB の "SQL Statements & Structure" における "SET GLOBAL SQL_SLAVE_SKIP_COUNTER" の解説

SET GLOBAL SQL_SLAVE_SKIP_COUNTER は、MariaDB のスレーブサーバーで、マスタサーバーからのイベント処理をスキップする際に使用するステートメントです。スレーブサーバーがマスタサーバーからの遅延を取り戻したり、特定のイベントを無視したりする必要がある場合に役立ちます。

構文

SET GLOBAL SQL_SLAVE_SKIP_COUNTER = <number>;

パラメータ

  • <number>: スキップするイベントの数。0 を指定すると、すべてのイベントがスキップされます。

動作

SET GLOBAL SQL_SLAVE_SKIP_COUNTER ステートメントを実行すると、スレーブサーバーはマスタサーバーからのイベント処理をスキップします。スキップされるイベント数は、指定された <number> の値によって決まります。

以下の例では、スレーブサーバーがマスタサーバーからの次の 10 個のイベントをスキップするように設定します。

SET GLOBAL SQL_SLAVE_SKIP_COUNTER = 10;

注意事項

  • SET GLOBAL SQL_SLAVE_SKIP_COUNTER ステートメントは、スレーブサーバーが稼働中にのみ実行できます。
  • このステートメントを実行すると、データ損失が発生する可能性があります。実行する前に、必ずデータのバックアップを取ってください。
  • スレーブサーバーがマスタサーバーからの遅延を取り戻している場合は、このステートメントを使用して、遅延を解消することができます。
  • 特定のイベントを無視したい場合は、--skip-slave-events オプションを使用して、mysqld を起動することができます。


SET GLOBAL SQL_SLAVE_SKIP_COUNTER のサンプルコード

特定数のイベントをスキップする

# マスタサーバーからの次の 10 個のイベントをスキップする
SET GLOBAL SQL_SLAVE_SKIP_COUNTER = 10;

特定のトランザクションをスキップする

# トランザクション ID が 1234 のトランザクションをスキップする
SET GLOBAL SQL_SLAVE_SKIP_COUNTER = 1;
START SLAVE UNTIL SQL_SLAVE_SKIP_COUNTER = 0;

スレーブサーバーがマスタサーバーからの遅延を取り戻す

# スレーブサーバーがマスタサーバーからの遅延を取り戻す
SET GLOBAL SQL_SLAVE_SKIP_COUNTER = 10000;
START SLAVE;

特定のイベントタイプをスキップする

# DDL イベントをスキップする
SET GLOBAL SQL_SLAVE_SKIP_COUNTER = 1;
CHANGE MASTER TO MASTER_HOST = 'localhost', MASTER_USER = 'root', MASTER_PASSWORD = 'password', MASTER_PORT = 3306, MASTER_LOG_FILE = 'mysql-bin.000001', MASTER_LOG_POS = 100, MASTER_SKIP_DML = 1;
START SLAVE;
  • 上記のサンプルコードは、あくまでも参考例です。実際の使用環境に合わせて、コードを修正する必要があります。
  • SET GLOBAL SQL_SLAVE_SKIP_COUNTER ステートメントを実行する前に、必ずデータのバックアップを取ってください。


SET GLOBAL SQL_SLAVE_SKIP_COUNTER 以外の方法

方法

  • --skip-slave-events オプション: mysqld を起動する際に、--skip-slave-events オプションを指定することで、特定のイベントタイプをスキップすることができます。
  • STOP SLAVE UNTIL ステートメント: STOP SLAVE UNTIL ステートメントを使用して、特定の条件が満たされるまでスレーブサーバーのイベント処理を停止することができます。
  • CHANGE MASTER TO ステートメント: CHANGE MASTER TO ステートメントを使用して、マスタサーバーからのイベント処理をスキップするポイントを設定することができます。

それぞれの方法の詳細

--skip-slave-events オプションは、mysqld を起動する際に指定することで、特定のイベントタイプをスキップすることができます。このオプションを使用すると、スレーブサーバーは指定されたイベントタイプをすべてスキップします。

以下の例では、スレーブサーバーが DDL イベントと DML イベントをスキップするように設定します。

mysqld --skip-slave-events=ddl,dml

STOP SLAVE UNTIL ステートメントを使用して、特定の条件が満たされるまでスレーブサーバーのイベント処理を停止することができます。このステートメントを使用すると、スレーブサーバーは条件が満たされるまで、マスタサーバーからのイベント処理を停止します。

以下の例では、スレーブサーバーがマスタサーバーからの遅延を取り戻すまで、イベント処理を停止します。

STOP SLAVE UNTIL SQL_SLAVE_SKIP_COUNTER = 0;

CHANGE MASTER TO ステートメントを使用して、マスタサーバーからのイベント処理をスキップするポイントを設定することができます。このステートメントを使用すると、スレーブサーバーは指定されたポイントからイベント処理を開始します。

以下の例では、スレーブサーバーがトランザクション ID が 1234 のトランザクションからイベント処理を開始するように設定します。

CHANGE MASTER TO MASTER_HOST = 'localhost', MASTER_USER = 'root', MASTER_PASSWORD = 'password', MASTER_PORT = 3306, MASTER_LOG_FILE = 'mysql-bin.000001', MASTER_LOG_POS = 100, MASTER_SKIP_DML = 1;

注意事項

  • 上記の方法を使用する前に、必ずデータのバックアップを取ってください。
  • これらの方法は、複雑な場合があります。使用する前に、MariaDB のドキュメントをよく読んで理解してください。



データベースで文字列を扱う!MariaDBの文字列データ型を徹底解説

MariaDB には、文字列データを格納するために使用できるいくつかのデータ型があります。それぞれのデータ型には、長所と短所があり、使用するデータ型は、格納するデータと、そのデータにどのようにアクセスするかによって異なります。MariaDB における主な文字列データ型は以下の通りです:



SHOW PROCEDURE CODEの代替方法: より安全で効率的なデバッグ

SHOW PROCEDURE CODE は、MariaDB 独自の拡張機能であり、デバッ グ用に構築されたサーバーでのみ使用できます。このステートメントは、指定されたストアドプロシージャの内部実装形式を表示します。構文パラメータproc_name: 表示したいストアドプロシージャの名前


MariaDB トランザクションタイムアウトのトラブルシューティング

MariaDBのトランザクションタイムアウトは、長時間実行されるトランザクションを自動的に中止する機能です。これは、データベースサーバーのロックを長時間占有してしまうような問題を防ぎ、全体の処理速度を向上させるために役立ちます。設定方法MariaDBのトランザクションタイムアウトは、以下の2つの方法で設定できます。


MariaDB の SQL ステートメントと構造における "~" のすべて

パターンマッチは、文字列やテキストデータの一部と一致するかどうかを判断するために使用されます。 "~" は、パターンマッチで使用されるワイルドカード文字です。 以下の例では、LIKE 演算子と組み合わせて、名前が "A" で始まる顧客を検索しています。


MariaDB のプラグインをアンインストールする前に必ず確認すること

MariaDB の UNINSTALL SONAME ステートメントは、指定された共有ライブラリに属するすべてのプラグインをアンインストールするために使用されます。これは、不要になったプラグインを削除したり、古いバージョンのプラグインを新しいバージョンにアップグレードする際に役立ちます。



MariaDB の SQL ステートメントと構造における "~" のすべて

パターンマッチは、文字列やテキストデータの一部と一致するかどうかを判断するために使用されます。 "~" は、パターンマッチで使用されるワイルドカード文字です。 以下の例では、LIKE 演算子と組み合わせて、名前が "A" で始まる顧客を検索しています。


SET ステートメント以外にも、セッション変数とグローバル変数の値を設定する方法はいくつかあります。

MariaDB の SET ステートメントは、セッション変数またはグローバル変数の値を設定するために使用されます。セッション変数は、現在のセッションにのみ適用される一時的な変数です。グローバル変数は、すべてのセッションに適用される永続的な変数です。


結合とサブクエリ以外にも使える、MariaDB の高度なデータ操作テクニック

この解説では、結合とサブクエリの基礎から応用まで、分かりやすく詳細に解説していきます。結合は、複数のテーブルからデータを関連付けて抽出する機能です。複数のテーブルを結合することで、単一のテーブルでは表現できない複雑なデータ構造を扱うことができます。


MariaDB の SQL Statements & Structure における ROW_NUMBER

ROW_NUMBER 関数の利点:各行に 一意の識別番号 を提供します。結果の順序付け を簡潔に行うことができます。部分集の合計 や 平均値 を簡単に計算できます。複雑なクエリ をより簡単に記述できます。ROW_NUMBER 関数の構文:構文の詳細:


特定の曜日に発生したイベントをカウント! DAY 関数と WEEKDAY 関数の連携技

構文引数date_expression:日付値または日付文字列式。戻り値DAY 関数は、1 から 31 の範囲の整数値を返します。これは、指定された日付がその月の何番目の日であるかを示します。例このクエリは、2024 年 4 月 14 日がその月の何番目の日であるかを返します。この場合、結果は 14 になります。