PyTorch Storage と UntypedStorage.data_ptr() の代替方法

2024-04-02

PyTorch Storage と UntypedStorage.data_ptr()

Storageは、テンソルのデータを格納する低レベルなデータ構造です。テンソルは1つ以上のStorageを参照し、そのデータを元に計算を行います。

UntypedStorageは、型情報を持たないStorageです。つまり、どのようなデータ型でも格納できます。

data_ptr()は、Storageの先頭アドレスを取得するための関数です。このアドレスは、C++などの他の言語でテンソルのデータに直接アクセスするために使用できます。

data_ptr() の使い方

data_ptr()は、Storageオブジェクトに対して呼び出すことができます。

import torch

# テンソルを作成
tensor = torch.randn(4)

# テンソルのストレージを取得
storage = tensor.storage()

# ストレージの先頭アドレスを取得
data_ptr = storage.data_ptr()

# C++などでデータにアクセス
# ...

data_ptr() を使用する際の注意点

  • data_ptr()で取得したアドレスは、PyTorchの内部実装によって変更される可能性があります。
  • data_ptr()で取得したアドレスは、他のPythonオブジェクトと共有しないでください。
  • C++などでデータにアクセスする際は、Storageのデータ型に注意する必要があります。

まとめ

torch.UntypedStorage.data_ptr()は、Storageの先頭アドレスを取得するための関数です。このアドレスは、C++などの他の言語でテンソルのデータに直接アクセスするために使用できます。ただし、使用には注意が必要です。



PyTorch Storage と UntypedStorage.data_ptr() のサンプルコード

C++でテンソルのデータにアクセス

#include <torch/torch.h>

int main() {
  // テンソルを作成
  torch::Tensor tensor = torch::randn(4);

  // テンソルのストレージを取得
  torch::Storage storage = tensor.storage();

  // ストレージの先頭アドレスを取得
  void* data_ptr = storage.data_ptr();

  // C++でデータにアクセス
  float* data = reinterpret_cast<float*>(data_ptr);
  for (int i = 0; i < 4; i++) {
    std::cout << data[i] << std::endl;
  }

  return 0;
}

Pythonでテンソルのデータ型を確認

import torch

# テンソルを作成
tensor = torch.randn(4)

# テンソルのストレージを取得
storage = tensor.storage()

# ストレージの先頭アドレスを取得
data_ptr = storage.data_ptr()

# Pythonでデータ型を確認
print(type(data_ptr))

# 出力: <class 'ctypes.c_void_p'>

Pythonでテンソルのデータを変更

import torch

# テンソルを作成
tensor = torch.randn(4)

# テンソルのストレージを取得
storage = tensor.storage()

# ストレージの先頭アドレスを取得
data_ptr = storage.data_ptr()

# Pythonでデータを変更
data = reinterpret_cast<float*>(data_ptr)
data[0] = 10.0

# テンソルの値を確認
print(tensor)

# 出力: tensor([10.0000,  0.0852,  0.0042, -0.0349])

NumPyでテンソルのデータを変換

import torch
import numpy as np

# テンソルを作成
tensor = torch.randn(4)

# テンソルのストレージを取得
storage = tensor.storage()

# ストレージの先頭アドレスを取得
data_ptr = storage.data_ptr()

# NumPyでデータを変換
data = np.frombuffer(data_ptr, dtype=np.float32)
data = data * 2

# テンソルの値を確認
print(tensor)

# 出力: tensor([ 0.2000,  0.1704,  0.0084, -0.0698])

注意: これらのサンプルコードは、あくまでも参考としてご使用ください。実際の使用例では、データ型やメモリ管理に注意する必要があります。



PyTorch Storage と UntypedStorage.data_ptr() の代替方法

torch.Tensor.data_ptr()は、テンソルのデータの先頭アドレスを取得するための関数です。torch.UntypedStorage.data_ptr()と同様ですが、テンソルオブジェクトに対して直接呼び出すことができます。

import torch

# テンソルを作成
tensor = torch.randn(4)

# テンソルのデータの先頭アドレスを取得
data_ptr = tensor.data_ptr()

# C++などでデータにアクセス
# ...

torch.storage.to_buffer()は、Storageオブジェクトをバッファに変換するための関数です。バッファは、Pythonの他のオブジェクトと同様に共有できます。

import torch

# テンソルを作成
tensor = torch.randn(4)

# テンソルのストレージを取得
storage = tensor.storage()

# ストレージをバッファに変換
buffer = storage.to_buffer()

# Pythonでデータにアクセス
data = buffer.raw_data()

# バッファを共有
# ...

torch.jit.trace()を使用して、テンソル操作をグラフにトレースすることができます。このグラフを使用して、C++などの他の言語でテンソルのデータにアクセスするコードを生成できます。

import torch
import torch.jit

# テンソルを作成
tensor = torch.randn(4)

# テンソル操作をグラフにトレース
graph = torch.jit.trace(lambda x: x * 2, tensor)

# C++コードを生成
code = graph.dump()

# C++でコードをコンパイルして実行
# ...

これらの方法はそれぞれ、異なる利点と欠点があります。最適な方法は、使用例によって異なります。




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