アクセシビリティ対応の Qt GUI アプリ開発者必見! QAccessibleTableCellInterface::rowExtent() 関数で視覚障碍者ユーザーに優しいテーブルを実現
Qt GUI の QAccessibleTableCellInterface::rowExtent() 関数について
QAccessibleTableCellInterface::rowExtent()
関数は、アクセシビリティ API の一部として、テーブルセルが占める行数を取得するために使用されます。視覚障碍者などのユーザー補助技術を使用するユーザーに、テーブルの内容を理解させるために役立ちます。
詳細
この関数は、int
型の値を返し、セルが占める行数を表します。例えば、セルが 2 行にわたって表示されている場合、この関数は 2 を返します。
コード例
#include <QAccessible>
// ...
QAccessibleTableCellInterface *cell = accessible->tableCellAt(row, column);
int rowExtent = cell->rowExtent();
// ...
補足
- この関数は、Qt 6.1 以降で使用できます。
この解説で分からない点があれば、遠慮なく質問してください。
Qt GUI の QAccessibleTableCellInterface::rowExtent() 関数のサンプルコード
シンプルなサンプル
#include <QAccessible>
int main() {
// テーブルウィジェットを作成
QTableWidget table;
table.setRowCount(3);
table.setColumnCount(3);
// セル (1, 1) を選択
table.selectCell(1, 1);
// セル (1, 1) の行数を取得
QAccessibleTableCellInterface *cell = table.accessibleCellAt(1, 1);
int rowExtent = cell->rowExtent();
// 結果を出力
qDebug() << "行数:" << rowExtent;
return 0;
}
より複雑なサンプル
#include <QAccessible>
#include <QHeaderView>
int main() {
// テーブルウィジェットを作成
QTableWidget table;
table.setRowCount(3);
table.setColumnCount(3);
// セル (1, 1) を選択
table.selectCell(1, 1);
// セル (1, 1) の行数を取得
QAccessibleTableCellInterface *cell = table.accessibleCellAt(1, 1);
int rowExtent = cell->rowExtent();
// ヘッダーの高さも考慮して、実際の行数を計算
int headerHeight = table.verticalHeader()->sectionSize(1);
int totalRowExtent = rowExtent * headerHeight;
// 結果を出力
qDebug() << "行数:" << rowExtent;
qDebug() << "実際の行数:" << totalRowExtent;
return 0;
}
その他のサンプル
- セルが複数の行にわたって表示されている場合
- セルが結合されている場合
- セルが編集可能な場合
これらのサンプルコードで分からない点があれば、遠慮なく質問してください。
QAccessibleTableCellInterface::rowExtent() 関数の代替方法
QTableWidget::rowSpan()
関数は、指定されたセルの行スパンを取得します。
int rowSpan = table->rowSpan(row, column);
QTableWidgetItem::rowSpan()
関数は、指定されたアイテムの行スパンを取得します。
QTableWidgetItem *item = table->itemAt(row, column);
int rowSpan = item->rowSpan();
QAbstractTableModel::data()
関数は、指定されたセルのデータを取得します。データは QVariant 型で返され、その型を Qt::UserRole
に設定すると、行スパンを取得できます。
QVariant data = model->data(index, Qt::UserRole);
int rowSpan = data.toInt();
ループ処理
テーブルをループ処理して、セルが占める行数を計算することもできます。
int rowExtent = 1;
for (int i = row; i < table->rowCount(); ++i) {
if (table->itemAt(i, column) != nullptr) {
rowExtent++;
} else {
break;
}
}
- シンプルな方法で済む場合は、
QAccessibleTableCellInterface::rowExtent()
関数を使用するのがおすすめです。 - より複雑な処理が必要な場合は、他の方法を使用する必要があります。
各方法のサンプルコードは、以下の通りです。
QTableWidget::rowSpan() 関数
#include <QTableWidget>
int main() {
// テーブルウィジェットを作成
QTableWidget table;
table.setRowCount(3);
table.setColumnCount(3);
// セル (1, 1) の行スパンを取得
int rowSpan = table->rowSpan(1, 1);
// 結果を出力
qDebug() << "行スパン:" << rowSpan;
return 0;
}
QTableWidgetItem::rowSpan() 関数
#include <QTableWidget>
int main() {
// テーブルウィジェットを作成
QTableWidget table;
table.setRowCount(3);
table.setColumnCount(3);
// セル (1, 1) の行スパンを取得
QTableWidgetItem *item = table->itemAt(1, 1);
int rowSpan = item->rowSpan();
// 結果を出力
qDebug() << "行スパン:" << rowSpan;
return 0;
}
QAbstractTableModel::data() 関数
#include <QAbstractTableModel>
#include <QVariant>
int main() {
// テーブルモデルを作成
QAbstractTableModel model;
// セル (1, 1) の行スパンを取得
QVariant data = model.data(index, Qt::UserRole);
int rowSpan = data.toInt();
// 結果を出力
qDebug() << "行スパン:" << rowSpan;
return 0;
}
ループ処理
#include <QTableWidget>
int main() {
// テーブルウィジェットを作成
QTableWidget table;
table.setRowCount(3);
table.setColumnCount(3);
// セル (1, 1) の行数を計算
int rowExtent = 1;
for (int i = row; i < table->rowCount(); ++i) {
if (table->itemAt(i, column) != nullptr) {
rowExtent++;
} else {
break;
}
}
// 結果を出力
qDebug() << "行数:" << rowExtent;
return 0;
}
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