Qt GUI チュートリアル:アクションとメニューバーをマスターして、プロのようなアプリを開発

2024-04-18

Qt GUIにおけるQAction::MenuRole (enum)プログラミング解説

QAction::MenuRoleは、Qt GUIにおけるアクションのメニュー表示位置を決定するための列挙型です。この列挙型は、アクションをメニューバー、ツールバー、コンテキストメニューなどに配置する際に使用されます。

列挙型のメンバー

QAction::MenuRoleには、以下のメンバーが定義されています。

  • NoRole: アクションはどのメニューにも表示されません。
  • MenuBarRole: アクションはメニューバーに表示されます。
  • ToolBarRole: アクションはツールバーに表示されます。
  • ContextMenuRole: アクションはコンテキストメニューに表示されます。
  • PopupMenuRole: アクションはポップアップメニューに表示されます。
  • CustomRole: アクションはユーザー定義の場所に表示されます。

使用方法

QAction::MenuRoleを使用するには、QAction::setMenuRole() 関数を使用してアクションのメニュー表示位置を設定します。

QAction action("My Action");
action.setMenuRole(QAction::MenuBarRole);

このコードは、"My Action" というアクションをメニューバーに表示します。

以下の例は、QAction::MenuRoleを使用してアクションをメニューバー、ツールバー、コンテキストメニューに配置する方法を示しています。

QAction *action1 = new QAction("My Action 1");
action1->setMenuRole(QAction::MenuBarRole);

QAction *action2 = new QAction("My Action 2");
action2->setMenuRole(QAction::ToolBarRole);

QAction *action3 = new QAction("My Action 3");
action3->setMenuRole(QAction::ContextMenuRole);

QMenuBar *menuBar = new QMenuBar;
menuBar->addAction(action1);

QToolBar *toolBar = new QToolBar;
toolBar->addAction(action2);

QMainWindow *window = new QMainWindow;
window->setMenuBar(menuBar);
window->addToolBar(Qt::TopToolBarArea, toolBar);
window->setContextMenuPolicy(Qt::ActionsContextMenu);
window->addAction(action3);
window->show();

このコードを実行すると、以下のようになります。

  • "My Action 1" はメニューバーに表示されます。
  • "My Action 3" はウィンドウの右クリックメニューに表示されます。

補足

  • QAction::MenuRoleは、アクションの表示位置を決定するだけで、アクションの動作は決定しません。アクションの動作を決定するには、QAction::connect() 関数を使用してシグナルとスロットを接続する必要があります。
  • QAction::MenuRoleは、アクションが複数のメニューに表示されるのを防ぐものではありません。アクションを複数のメニューに表示するには、QAction::addToMenu() 関数を使用する必要があります。


Qt GUI プログラミングのサンプルコード集

このドキュメントでは、Qt GUI プログラミングの学習に役立つ様々なサンプルコードを紹介します。コードは初心者向けから上級者向けまで、幅広いレベルで構成されています。

  • 基本的なウィジェット
    • ボタン
    • ラベル
    • テキスト入力フィールド
    • チェックボックス
    • ラジオボタン
    • コンボボックス
    • リストウィジェット
    • ツリーウィジェット
    • スライダー
    • プログレスバー
  • レイアウト
    • 水平方向レイアウト
    • 垂直方向レイアウト
    • グリッドレイアウト
    • フォームレイアウト
    • ドッキングウィジェット
  • メニュー
    • メニューバー
    • ツールバー
    • コンテキストメニュー
  • ダイアログ
    • メッセージボックス
    • ファイル選択ダイアログ
    • カラーパレットダイアログ
    • 進捗ダイアログ
  • その他
    • 画像の表示
    • サウンドの再生
    • ネットワークアクセス
    • スレッド処理
    • データベースアクセス

各サンプルコードには、以下の情報が含まれています。

  • タイトル: サンプルコードの概要を説明します。
  • 説明: サンプルコードの目的と動作を説明します。
  • コード: サンプルコードを記述します。
  • 出力: サンプルコードを実行したときの出力を示します。

サンプルコードを使用するには、以下の手順に従ってください。

  1. サンプルコードとその説明をよく読んでください。
  2. コードをテキストエディタにコピーします。
  3. コードを保存して、コンパイラでコンパイルします。
  4. コンパイルされたプログラムを実行します。

このドキュメントに記載されているサンプルコードは、あくまでも学習目的で使用することを意図しています。商用利用する場合は、ライセンス条項を確認してください。

サンプルコード例:ボタン

タイトル: ボタンをクリックしたときにメッセージを表示する

説明: このサンプルコードは、ボタンをクリックしたときに "Hello, World!" というメッセージを表示するものです。

コード:

#include <QApplication>
#include <QPushButton>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  QPushButton button("Click me");
  button.connect(&button, &QPushButton::clicked, []() {
    QMessageBox::information(nullptr, "Button Clicked", "Hello, World!");
  });

  button.show();

  return app.exec();
}

出力:

ボタンをクリックすると、"Hello, World!" というメッセージが表示されます。

このサンプルコードは、Qt GUI プログラミングの基本的な概念を学ぶのに役立ちます。このコードでは、以下のことを学べます。

  • ボタンの作成方法
  • シグナルとスロットの接続方法
  • メッセージボックスの表示方法

その他のサンプルコード

上記のサンプルコード以外にも、様々なサンプルコードを用意しています。詳しくは、以下のURLをご覧ください。

このドキュメントが、Qt GUI プログラミングの学習に役立つことを願っています。



Qt GUI プログラミングにおけるアクションをメニューバーに表示するその他の方法

QMenu を使用する

QMenu クラスを使用して、独自のカスタムメニューを作成し、その中にアクションを追加することができます。この方法は、アクションをより柔軟に配置したい場合に役立ちます。

QMenu *fileMenu = new QMenu("File");
QAction *action1 = new QAction("Open");
QAction *action2 = new QAction("Save");
QAction *action3 = new QAction("Exit");

fileMenu->addAction(action1);
fileMenu->addAction(action2);
fileMenu->addAction(action3);

menuBar->addMenu(fileMenu);

このコードは、"File" というメニューを作成し、その中に "Open", "Save", "Exit" というアクションを追加します。

QMenuBar::addAction() 関数を使用して、アクションを直接メニューバーに追加することができます。この方法は、シンプルなメニューを作成したい場合に役立ちます。

QAction *action1 = new QAction("Open");
QAction *action2 = new QAction("Save");
QAction *action3 = new QAction("Exit");

menuBar->addAction(action1);
menuBar->addAction(action2);
menuBar->addAction(action3);

このコードは、QAction::MenuRole を使用せずに、アクションをメニューバーに追加します。

プラグインを使用する

QPlugin クラスを使用して、サードパーティ製のメニュープラグインを Qt アプリケーションに追加することができます。この方法は、高度なメニュー機能が必要な場合に役立ちます。

これらの方法は、それぞれ異なる利点と欠点があります。状況に応じて適切な方法を選択してください。

その他のヒント

  • アクションにショートカットキーを設定するには、QAction::setShortcut() 関数を使用します。
  • アクションにアイコンを設定するには、QAction::setIcon() 関数を使用します。
  • アクションを無効化するには、QAction::setEnabled(false) 関数を使用します。



Qt GUIでアクションをグループ化する - QAction::setActionGroup() 関数のサンプルコード

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