ぼかし効果で視覚表現を豊かに!Qt WidgetsにおけるQGraphicsBlurEffect

2024-04-02

Qt WidgetsにおけるQGraphicsBlurEffect::QGraphicsBlurEffect()の解説

QGraphicsBlurEffect::QGraphicsBlurEffect()は、Qt Widgetsでぼかし効果を表現するために使用するクラスです。このクラスは、画像やウィジェットにぼかし効果を適用することで、視覚的な表現を豊かにすることができます。

機能

  • ぼかし半径の設定:ぼかし効果の強さをピクセル単位で設定できます。
  • ぼかしヒントの設定:パフォーマンスと品質のバランスを調整できます。
  • アニメーションへの対応:ぼかし半径をアニメーション化することができます。

コード例

#include <QtWidgets>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // ウィジェットの作成
  QWidget widget;

  // ぼかし効果の作成
  QGraphicsBlurEffect *effect = new QGraphicsBlurEffect;
  effect->setBlurRadius(10.0); // ぼかし半径の設定

  // ウィジェットにぼかし効果を適用
  widget.setGraphicsEffect(effect);

  // ウィジェットの表示
  widget.show();

  return app.exec();
}

補足

  • QGraphicsBlurEffectクラスは、Qt Widgetsだけでなく、Qt Quickにも使用できます。
  • ぼかし効果は、CPU負荷が高くなる可能性があります。パフォーマンスが気になる場合は、ぼかし半径を小さくしたり、ぼかしヒントを調整したりしてください。


QGraphicsBlurEffectを使用したサンプルコード集

ぼかし半径をアニメーション化するサンプルコード

#include <QtWidgets>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // ウィジェットの作成
  QWidget widget;

  // ぼかし効果の作成
  QGraphicsBlurEffect *effect = new QGraphicsBlurEffect;

  // アニメーションの作成
  QPropertyAnimation *animation = new QPropertyAnimation(effect, "blurRadius");
  animation->setDuration(1000); // アニメーション時間
  animation->setStartValue(0.0); // 開始値
  animation->setEndValue(10.0); // 終了値

  // ウィジェットにぼかし効果を適用
  widget.setGraphicsEffect(effect);

  // アニメーションの開始
  animation->start();

  // ウィジェットの表示
  widget.show();

  return app.exec();
}

ぼかしヒントを設定するサンプルコード

#include <QtWidgets>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // ウィジェットの作成
  QWidget widget;

  // ぼかし効果の作成
  QGraphicsBlurEffect *effect = new QGraphicsBlurEffect;
  effect->setBlurRadius(10.0); // ぼかし半径の設定
  effect->setBlurHint(Qt::BlurHint::Quality); // ぼかしヒントの設定

  // ウィジェットにぼかし効果を適用
  widget.setGraphicsEffect(effect);

  // ウィジェットの表示
  widget.show();

  return app.exec();
}

画像にぼかし効果を適用するサンプルコード

#include <QtWidgets>
#include <QPixmap>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // 画像の読み込み
  QPixmap pixmap("image.png");

  // ウィジェットの作成
  QWidget widget;

  // ラベルの作成
  QLabel label;
  label.setPixmap(pixmap);

  // ぼかし効果の作成
  QGraphicsBlurEffect *effect = new QGraphicsBlurEffect;
  effect->setBlurRadius(10.0); // ぼかし半径の設定

  // ラベルにぼかし効果を適用
  label.setGraphicsEffect(effect);

  // ウィジェットにラベルを追加
  widget.layout()->addWidget(&label);

  // ウィジェットの表示
  widget.show();

  return app.exec();
}

ぼかし効果をマスクで制限するサンプルコード

#include <QtWidgets>
#include <QPixmap>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // 画像の読み込み
  QPixmap pixmap("image.png");

  // ウィジェットの作成
  QWidget widget;

  // ラベルの作成
  QLabel label;
  label.setPixmap(pixmap);

  // マスク画像の作成
  QPixmap mask("mask.png");

  // ぼかし効果の作成
  QGraphicsBlurEffect *effect = new QGraphicsBlurEffect;
  effect->setBlurRadius(10.0); // ぼかし半径の設定
  effect->setMask(mask); // マスク画像の設定

  // ラベルにぼかし効果を適用
  label.setGraphicsEffect(effect);

  // ウィジェットにラベルを追加
  widget.layout()->addWidget(&label);

  // ウィジェットの表示
  widget.show();

  return app.exec();
}


QGraphicsBlurEffect以外のぼかし表現方法

QPainter::setBlur()

QPainterクラスのsetBlur()メソッドを使用すると、描画時にぼかし効果を適用することができます。

#include <QtWidgets>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // ウィジェットの作成
  QWidget widget;

  // ペイントイベントハンドラ
  void paintEvent(QPaintEvent *event) {
    QPainter painter(widget);

    // ぼかし効果の設定
    painter.setBlur(true);

    // 円を描画
    painter.drawEllipse(QPoint(100, 100), 50, 50);
  }

  // ウィジェットの表示
  widget.show();

  return app.exec();
}

QPixmap::scaled()

QPixmapクラスのscaled()メソッドを使用すると、画像をぼかしながら縮小することができます。

#include <QtWidgets>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // 画像の読み込み
  QPixmap pixmap("image.png");

  // ぼかしながら縮小
  QPixmap scaledPixmap = pixmap.scaled(100, 100, Qt::SmoothTransformation);

  // ウィジェットの作成
  QWidget widget;

  // ラベルの作成
  QLabel label;
  label.setPixmap(scaledPixmap);

  // ウィジェットにラベルを追加
  widget.layout()->addWidget(&label);

  // ウィジェットの表示
  widget.show();

  return app.exec();
}

OpenGLを使用すると、より高度なぼかし効果を表現することができます。

これらの方法は、それぞれ異なる利点と欠点があります。

  • QGraphicsBlurEffect: 使いやすく、さまざまなぼかし効果を表現できます。ただし、CPU負荷が高くなる可能性があります。
  • QPainter::setBlur(): 処理速度が速いですが、ぼかし効果の種類が限られます。
  • QPixmap::scaled(): 画像をぼかしながら縮小するのに適しています。
  • OpenGL: 高度なぼかし効果を表現できますが、複雑なコードが必要です。

最適な方法は、表現したいぼかし効果とパフォーマンスの要件によって異なります。




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