Qt Widgetsでボタンクリック、テキスト入力、チェックボックス選択、コンボボックス選択、リスト選択、スライダー値変更、メニュー選択、ツールバーボタンクリック、ダイアログ表示を実装する方法

2024-04-18

Qt WidgetsにおけるQGraphicsTextItem::hoverEnterEvent()の解説

QGraphicsTextItem::hoverEnterEvent()は、マウスカーソルがQGraphicsTextItem上に移動したときに発生するイベントを処理するための仮想関数です。このイベントは、テキストアイテムとのインタラクションを実装したり、視覚的なフィードバックを提供したりするために使用できます。

使用方法

このイベントを処理するには、以下の手順を実行する必要があります。

  1. QGraphicsTextItem::setAcceptHoverEvents(true)を呼び出して、マウスカーソルがアイテムの上を移動したときにホバーイベントが発生するようにします。
  2. hoverEnterEvent()仮想関数をオーバーライドし、イベント処理ロジックを実装します。

イベント処理ロジック

hoverEnterEvent()内では、以下の情報にアクセスできます。

  • マウスカーソルの位置 (pos()メソッドで取得可能)
  • マウスボタンの状態 (buttons()メソッドで取得可能)
  • キーボードの状態 (modifiers()メソッドで取得可能)

この情報を使用して、テキストアイテムの外観を変更したり、他のアイテムとのインタラクションを開始したりすることができます。

以下の例では、マウスカーソルがテキストアイテムの上を移動したときにテキストの色を変更します。

class MyTextItem : public QGraphicsTextItem
{
public:
    MyTextItem(const QString &text) : QGraphicsTextItem(text)
    {
        setAcceptHoverEvents(true);
    }

protected:
    void hoverEnterEvent(QGraphicsHoverEvent *event) override
    {
        setDefaultTextColor(Qt::red);
        update();
    }

    void hoverLeaveEvent(QGraphicsHoverEvent *event) override
    {
        setDefaultTextColor(Qt::black);
        update();
    }
};

補足

  • update()メソッドを呼び出すことで、テキストアイテムの外観を更新する必要があります。
  • アイテムの状態を変更する場合は、QGraphicsItem::itemChange()シグナルを発行する必要があります。

Qt Widgets以外にも、Qtには様々なフレームワークやライブラリが存在します。それぞれのフレームワークやライブラリには、独自のイベント処理メカニズムが用意されている場合があります。詳細は、それぞれのドキュメントを参照してください。

ご不明な点がございましたら、お気軽にご質問ください。



Qt Widgetsにおける様々なサンプルコード

ボタンクリック処理

QPushButton *button = new QPushButton("ボタン");
connect(button, &QPushButton::clicked, this, &MyWidget::handleClick);

void MyWidget::handleClick()
{
    // ボタンがクリックされたときの処理を記述
}

テキスト入力処理

QLineEdit *lineEdit = new QLineEdit;
connect(lineEdit, &QLineEdit::textChanged, this, &MyWidget::handleTextChanged);

void MyWidget::handleTextChanged(const QString &text)
{
    // テキスト入力内容が変更されたときの処理を記述
}

チェックボックス選択処理

QCheckBox *checkBox = new QCheckBox("チェックボックス");
connect(checkBox, &QCheckBox::stateChanged, this, &MyWidget::handleStateChanged);

void MyWidget::handleStateChanged(int state)
{
    if (state == Qt::Checked) {
        // チェックボックスが選択されたときの処理を記述
    } else {
        // チェックボックスが選択解除されたときの処理を記述
    }
}

コンボボックス選択処理

QComboBox *comboBox = new QComboBox;
comboBox->addItem("アイテム1");
comboBox->addItem("アイテム2");
comboBox->addItem("アイテム3");
connect(comboBox, &QComboBox::currentIndexChanged, this, &MyWidget::handleCurrentIndexChanged);

void MyWidget::handleCurrentIndexChanged(int index)
{
    // 選択されたアイテムのインデックスが変更されたときの処理を記述
}

リスト選択処理

QListWidget *listWidget = new QListWidget;
listWidget->addItem("アイテム1");
listWidget->addItem("アイテム2");
listWidget->addItem("アイテム3");
connect(listWidget, &QListWidget::currentItemChanged, this, &MyWidget::handleCurrentItemChanged);

void MyWidget::handleCurrentItemChanged(QListWidgetItem *currentItem)
{
    // 選択されたアイテムが変更されたときの処理を記述
}

スライダー値変更処理

QSlider *slider = new QSlider(Qt::Horizontal);
slider->setRange(0, 100);
connect(slider, &QSlider::valueChanged, this, &MyWidget::handleValueChanged);

void MyWidget::handleValueChanged(int value)
{
    // スライダーの値が変更されたときの処理を記述
}

メニュー選択処理

QMenuBar *menuBar = new QMenuBar;
QMenu *fileMenu = menuBar->addMenu("ファイル");
fileMenu->addAction("新規作成");
fileMenu->addAction("開く");
fileMenu->addAction("保存");
fileMenu->addAction("終了");
connect(fileMenu, &QMenu::actionTriggered, this, &MyWidget::handleActionTriggered);

void MyWidget::handleActionTriggered(QAction *action)
{
    if (action->text() == "新規作成") {
        // "新規作成"アクションが選択されたときの処理を記述
    } else if (action->text() == "開く") {
        // "開く"アクションが選択されたときの処理を記述
    } else if (action->text() == "保存") {
        // "保存"アクションが選択されたときの処理を記述
    } else if (action->text() == "終了") {
        // "終了"アクションが選択されたときの処理を記述
    }
}

ツールバーボタンクリック処理

QToolBar *toolBar = new QToolBar;
QAction *action1 = new QAction(QIcon(":/icon1.png"), "アクション1");
QAction *action2 = new QAction(QIcon(":/icon2.png"), "アクション2");
toolBar->addAction(action1);
toolBar->addAction(action2);
connect(action1, &QAction::triggered, this, &MyWidget::handleAction1Triggered);
connect(action2, &QAction::triggered, this, &MyWidget::handleAction2Triggered);

void MyWidget::handleAction1Triggered()
{
    // アクション1がクリックされたときの処理を記述
}

void MyWidget::handleAction2Triggered()
{
    // アクション2がクリックされたときの処理を記述
}

ダイアログ表示処理



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