QImage::convertToFormat() 以外の画像フォーマット変換方法
Qt GUIにおけるQImage::convertToFormat()の解説
関数の概要
- 宣言:
QImage QImage::convertToFormat(QImage::Format format, Qt::ImageConversionFlags flags = Qt::ImageConversionFlags()) const
- 引数:
format
: 変換後の画像フォーマットflags
: 変換オプションを指定するフラグ(省略可能)
- 戻り値: 変換後の画像
使用例
// 画像を読み込む
QImage image("image.png");
// 画像をグレースケールに変換
QImage grayscaleImage = image.convertToFormat(QImage::Format_Grayscale8);
// 画像を32ビットRGBAに変換
QImage rgbaImage = image.convertToFormat(QImage::Format_ARGB32);
// 画像を表示する
QLabel label;
label.setPixmap(QPixmap::fromImage(grayscaleImage));
label.show();
詳細
- 変換可能な画像フォーマットは、QImage::Format enumで定義されています。
- 変換オプションは、Qt::ImageConversionFlags enumで定義されています。
補足
- QImage::convertToFormat()は、画像データをコピーするため、元の画像データは変更されません。
- 変換処理によって、画像の品質が低下する場合があります。
- 画像フォーマットによっては、変換処理に時間がかかる場合があります。
QImage::convertToFormat() のサンプルコード
画像フォーマットの変換
// 画像を読み込む
QImage image("image.png");
// 画像をさまざまなフォーマットに変換
QImage grayscaleImage = image.convertToFormat(QImage::Format_Grayscale8);
QImage rgbImage = image.convertToFormat(QImage::Format_RGB888);
QImage rgbaImage = image.convertToFormat(QImage::Format_ARGB32);
// 変換後の画像を表示する
QLabel label;
label.setPixmap(QPixmap::fromImage(grayscaleImage));
label.show();
// 他のフォーマットも同様に処理できます
変換オプション
// 画像を読み込む
QImage image("image.png");
// アンチエイリアシングを有効にして画像を32ビットRGBAに変換
QImage rgbaImage = image.convertToFormat(QImage::Format_ARGB32, Qt::ImageConversionFlags::SmoothTransformation);
// 変換後の画像を表示する
QLabel label;
label.setPixmap(QPixmap::fromImage(rgbaImage));
label.show();
// 他の変換オプションも同様に使用できます
画像の回転
// 画像を読み込む
QImage image("image.png");
// 画像を90度回転
QImage rotatedImage = image.transformed(QMatrix().rotate(90));
// 変換後の画像を表示する
QLabel label;
label.setPixmap(QPixmap::fromImage(rotatedImage));
label.show();
// 他の角度も同様に回転できます
画像の拡大縮小
// 画像を読み込む
QImage image("image.png");
// 画像を2倍に拡大
QImage scaledImage = image.scaled(image.width() * 2, image.height() * 2);
// 変換後の画像を表示する
QLabel label;
label.setPixmap(QPixmap::fromImage(scaledImage));
label.show();
// 他の倍率も同様に拡大縮小できます
画像の切り抜き
// 画像を読み込む
QImage image("image.png");
// 画像の一部を切り抜く
QImage croppedImage = image.copy(10, 10, 100, 100);
// 変換後の画像を表示する
QLabel label;
label.setPixmap(QPixmap::fromImage(croppedImage));
label.show();
// 他の座標も同様に切り抜けます
QImage::convertToFormat() 以外の画像フォーマット変換方法
QPixmap::convertFromImage() 関数は、QImage オブジェクトを QPixmap オブジェクトに変換します。QPixmap オブジェクトは、画像を表示したり、ウィジェットに設定したりするために使用できます。
// 画像を読み込む
QImage image("image.png");
// 画像を QPixmap に変換
QPixmap pixmap = QPixmap::convertFromImage(image);
// 変換後の画像を表示する
QLabel label;
label.setPixmap(pixmap);
label.show();
QPainter::drawImage() 関数は、QPainter オブジェクトを使用して、画像を描画します。QPainter オブジェクトは、さまざまな描画操作を行うために使用できます。
// 画像を読み込む
QImage image("image.png");
// QPainter オブジェクトを作成
QPainter painter(&label);
// 画像を描画
painter.drawImage(0, 0, image);
// ウィジェットを表示
label.show();
Qt 이미지プラグイン
Qt には、さまざまな画像フォーマットを読み書きするためのプラグインが用意されています。これらのプラグインを使用して、画像フォーマットを変換することができます。
// プラグインをロード
QImagePlugin::load("imageformats");
// 画像を読み込む
QImage image("image.png");
// 画像を別のフォーマットで保存
image.save("image.jpg");
これらの方法はそれぞれ、異なる利点と欠点があります。
- QImage::convertToFormat():
- 最も簡単で効率的な方法
- 画像データのコピーが必要
- QPixmap::convertFromImage():
- QPixmap オブジェクトが必要な場合に便利
- QPainter::drawImage():
- より柔軟な方法
- 複雑な描画処理に使用可能
- 処理速度が遅い場合がある
- Qt 画像プラグイン:
- さまざまな画像フォーマットに対応
- プラグインのロードが必要
具体的な方法は、要件や状況によって異なります。
Qt GUI で 3D 空間における点の回転:QQuaternion::toRotationMatrix() 関数による方法
QQuaternion::toRotationMatrix() 関数は、四元数 (QQuaternion) を 3x3 回転行列に変換します。回転行列は、3D 空間における点の回転を表すために使用されます。関数宣言引数なし戻り値四元数から生成された 3x3 回転行列を表す QMatrix4x4 型のオブジェクト
QPainter::restore() をマスターして、Qt GUI プログラミングをレベルアップ
QPainter::restore() は、直前にQPainter::save() で保存した描画状態を復元します。具体的には、以下の設定が復元されます。ペン:色、幅、スタイル、描画モードなどブラシ:色、スタイル、描画モードなど座標変換:ワールド座標系とウィジェット座標系の変換
QUndoStack::QUndoStack() を使って Qt GUI アプリケーションに Undo/Redo 機能を追加する
Undo/Redo 機能 は、ユーザーがアプリケーション内で行った操作を元に戻したりやり直したりする機能です。QUndoStack は、この機能を実現するための基盤となるクラスを提供します。QUndoStack::QUndoStack() の主な機能は以下のとおりです。
テキストエディタで選択されたテキストを操作・処理する魔法のメソッド:QTextCursor::selectedText()
QTextCursor::selectedText() メソッドは、Qt GUIアプリケーションにおいて、テキストエディタなどのウィジェットで現在選択されているテキストを取得するために使用されます。このメソッドは、選択されたテキストを操作したり、処理したりする際に非常に役立ちます。
Qt GUI チュートリアル: PremultipliedAlpha、UnpremultipliedAlpha、OnlyAlpha の使い分け
QPixelFormat::AlphaUsage 列挙型は、Qt GUI におけるピクセルフォーマットのアルファチャンネルの使用法を定義します。ピクセルフォーマットは、画像やグラフィックデータの表現方法を指定するために使用されます。アルファチャンネルは、ピクセルの透明度を制御するために使用される追加の情報チャネルです。
QGraphicsColorizeEffect::strengthを使った画像の色調調整サンプルコード
概要役割: 画像の色調を調整します。データ型: qrealデフォルト値: 0.0有効範囲: 0.0 から 1.0 の間単位: なし機能strength プロパティは、画像の色調をどれだけ変化させるかを制御します。0.0 の値は、元の画像の色調に影響を与えません。
Qt WidgetsにおけるQListWidgetクラスの基本的な使い方
Qt WidgetsのQListWidgetクラスは、項目リストを表示するための便利なウィジェットです。シンプルなテキストリストから、アイコンや画像付きの複雑なリストまで、幅広い用途に使用できます。主な機能項目の追加、削除、編集項目の選択と状態管理
Qt WidgetsにおけるQGraphicsItem::panelModality()の詳細解説
QGraphicsItem::panelModality() は、Qt Widgetsフレームワークにおける重要な機能の一つです。これは、グラフィックスアイテムがどのようにユーザー入力を受け付けるかを制御するものです。この関数は、アイテムがどのようにマウスイベントやキーボードイベントを処理するかを決定するのに役立ちます。
QFontDatabase::styles() 関数のサンプルコード
QFontDatabase::styles() 関数は、指定されたフォントファミリーが持つスタイルの一覧を取得します。Qt GUI アプリケーションで利用可能なフォントとそのスタイルを把握する上で重要な役割を果たします。機能QFontDatabase::styles() 関数は、以下の情報を提供します。
Qt GUI で QPageSize::sizePoints() 関数以外の方法でページサイズを取得する
Qt では、画面上の寸法を表現するために、ポイントとピクセルという二つの単位が使用されます。ポイントは論理的な単位であり、デバイスの解像度に依存せずに一定のサイズを保ちます。一方、ピクセルは物理的な単位であり、デバイスの解像度によってサイズが変わります。