Qt GUIにおけるアニメーションフレーム間の遅延時間を設定するその他の方法

2024-04-06

Qt GUIにおけるQMovie::nextFrameDelay()の解説

QMovie::nextFrameDelay()は、Qt GUIフレームワークにおいて、QMovieクラスのアニメーションフレーム間の遅延時間を取得または設定するために使用される関数です。この関数は、アニメーションの速度を制御するのに役立ちます。

詳細

QMovie::nextFrameDelay()は以下のプロトタイプを持っています。

int nextFrameDelay() const;
void setNextFrameDelay(int delay);

引数

  • nextFrameDelay
    • 現在のフレーム間の遅延時間をミリ秒単位で返します。
  • delay
    • フレーム間の遅延時間をミリ秒単位で設定します。

コード例

QMovie movie("my_movie.gif");

// 現在のフレーム間の遅延時間を取得
int delay = movie.nextFrameDelay();

// フレーム間の遅延時間を200ミリ秒に設定
movie.setNextFrameDelay(200);

注意事項

  • QMovie::nextFrameDelay()は、アニメーションが実行されている場合にのみ有効です。
  • フレーム間の遅延時間は、アニメーションの再生速度に影響を与えます。遅延時間を長くするとアニメーションは遅くなり、短くするとアニメーションは速くなります。
  • アニメーションの速度を調整するには、QMovie::setSpeed()関数を使用することもできます。


Qt GUIにおけるQMovie::nextFrameDelay()のサンプルコード

シンプルなアニメーション

#include <QApplication>
#include <QMainWindow>
#include <QMovie>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // ウィジェットの作成
  QMainWindow window;

  // アニメーション画像の読み込み
  QMovie movie("my_movie.gif");

  // アニメーションラベルの作成
  QLabel label(&window);
  label.setMovie(&movie);

  // ウィジェットの表示
  window.show();

  // アニメーションの開始
  movie.start();

  return app.exec();
}

フレーム間の遅延時間を変更するアニメーション

#include <QApplication>
#include <QMainWindow>
#include <QMovie>
#include <QSlider>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // ウィジェットの作成
  QMainWindow window;

  // アニメーション画像の読み込み
  QMovie movie("my_movie.gif");

  // アニメーションラベルの作成
  QLabel label(&window);
  label.setMovie(&movie);

  // スライダーの作成
  QSlider slider(&window);
  slider.setRange(0, 1000);
  slider.setValue(movie.nextFrameDelay());

  // スライダーとアニメーションの遅延時間を連動させる
  QObject::connect(slider, &QSlider::valueChanged, &movie, &QMovie::setNextFrameDelay);

  // ウィジェットの表示
  window.show();

  // アニメーションの開始
  movie.start();

  return app.exec();
}

アニメーション速度を調整するアニメーション

#include <QApplication>
#include <QMainWindow>
#include <QMovie>
#include <QSlider>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // ウィジェットの作成
  QMainWindow window;

  // アニメーション画像の読み込み
  QMovie movie("my_movie.gif");

  // アニメーションラベルの作成
  QLabel label(&window);
  label.setMovie(&movie);

  // スライダーの作成
  QSlider slider(&window);
  slider.setRange(0, 100);
  slider.setValue(50);

  // スライダーとアニメーション速度を連動させる
  QObject::connect(slider, &QSlider::valueChanged, &movie, &QMovie::setSpeed);

  // ウィジェットの表示
  window.show();

  // アニメーションの開始
  movie.start();

  return app.exec();
}


Qt GUIにおけるアニメーションフレーム間の遅延時間を設定する他の方法

QTimer::singleShot()を使う

#include <QApplication>
#include <QMainWindow>
#include <QMovie>
#include <QTimer>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // ウィジェットの作成
  QMainWindow window;

  // アニメーション画像の読み込み
  QMovie movie("my_movie.gif");

  // アニメーションラベルの作成
  QLabel label(&window);
  label.setMovie(&movie);

  // タイマーの作成
  QTimer timer;

  // タイマーのタイムアウト処理
  QObject::connect(&timer, &QTimer::timeout, [&]() {
    // 次のフレームを表示
    movie.nextFrame();

    // タイマーを再起動
    timer.start(movie.nextFrameDelay());
  });

  // ウィジェットの表示
  window.show();

  // タイマーの開始
  timer.start(movie.nextFrameDelay());

  return app.exec();
}

QTimeLineを使う

#include <QApplication>
#include <QMainWindow>
#include <QMovie>
#include <QTimeLine>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // ウィジェットの作成
  QMainWindow window;

  // アニメーション画像の読み込み
  QMovie movie("my_movie.gif");

  // アニメーションラベルの作成
  QLabel label(&window);
  label.setMovie(&movie);

  // タイムラインの作成
  QTimeLine timeline;
  timeline.setDuration(movie.nextFrameDelay());

  // タイムラインの完了処理
  QObject::connect(&timeline, &QTimeLine::finished, [&]() {
    // 次のフレームを表示
    movie.nextFrame();

    // タイムラインを再起動
    timeline.start();
  });

  // ウィジェットの表示
  window.show();

  // タイムラインの開始
  timeline.start();

  return app.exec();
}

QAbstractAnimation::setLoopCount()を使う

#include <QApplication>
#include <QMainWindow>
#include <QMovie>
#include <QAbstractAnimation>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // ウィジェットの作成
  QMainWindow window;

  // アニメーション画像の読み込み
  QMovie movie("my_movie.gif");

  // アニメーションラベルの作成
  QLabel label(&window);
  label.setMovie(&movie);

  // アニメーションのループ回数を設定
  movie.setLoopCount(-1);

  // ウィジェットの表示
  window.show();

  // アニメーションの開始
  movie.start();

  return app.exec();
}

これらの方法はそれぞれ異なる利点と欠点があります。どの方法を使うかは、具体的な要件によって異なります。

  • シンプルなアニメーションの場合は、QMovie::nextFrameDelay()を使うのが最も簡単です。
  • アニメーション速度を細かく制御したい場合は、QTimer::singleShot()またはQTimeLineを使うのが良いでしょう。
  • アニメーションをループさせたい場合は、QAbstractAnimation::setLoopCount()を使うのが良いでしょう。



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