Qt GUIにおけるアニメーションフレーム間の遅延時間を設定するその他の方法
Qt GUIにおけるQMovie::nextFrameDelay()の解説
QMovie::nextFrameDelay()
は、Qt GUIフレームワークにおいて、QMovie
クラスのアニメーションフレーム間の遅延時間を取得または設定するために使用される関数です。この関数は、アニメーションの速度を制御するのに役立ちます。
詳細
QMovie::nextFrameDelay()
は以下のプロトタイプを持っています。
int nextFrameDelay() const;
void setNextFrameDelay(int delay);
引数
nextFrameDelay
- 現在のフレーム間の遅延時間をミリ秒単位で返します。
delay
- フレーム間の遅延時間をミリ秒単位で設定します。
コード例
QMovie movie("my_movie.gif");
// 現在のフレーム間の遅延時間を取得
int delay = movie.nextFrameDelay();
// フレーム間の遅延時間を200ミリ秒に設定
movie.setNextFrameDelay(200);
注意事項
QMovie::nextFrameDelay()
は、アニメーションが実行されている場合にのみ有効です。- フレーム間の遅延時間は、アニメーションの再生速度に影響を与えます。遅延時間を長くするとアニメーションは遅くなり、短くするとアニメーションは速くなります。
- アニメーションの速度を調整するには、
QMovie::setSpeed()
関数を使用することもできます。
Qt GUIにおけるQMovie::nextFrameDelay()のサンプルコード
シンプルなアニメーション
#include <QApplication>
#include <QMainWindow>
#include <QMovie>
int main(int argc, char *argv[]) {
QApplication app(argc, argv);
// ウィジェットの作成
QMainWindow window;
// アニメーション画像の読み込み
QMovie movie("my_movie.gif");
// アニメーションラベルの作成
QLabel label(&window);
label.setMovie(&movie);
// ウィジェットの表示
window.show();
// アニメーションの開始
movie.start();
return app.exec();
}
フレーム間の遅延時間を変更するアニメーション
#include <QApplication>
#include <QMainWindow>
#include <QMovie>
#include <QSlider>
int main(int argc, char *argv[]) {
QApplication app(argc, argv);
// ウィジェットの作成
QMainWindow window;
// アニメーション画像の読み込み
QMovie movie("my_movie.gif");
// アニメーションラベルの作成
QLabel label(&window);
label.setMovie(&movie);
// スライダーの作成
QSlider slider(&window);
slider.setRange(0, 1000);
slider.setValue(movie.nextFrameDelay());
// スライダーとアニメーションの遅延時間を連動させる
QObject::connect(slider, &QSlider::valueChanged, &movie, &QMovie::setNextFrameDelay);
// ウィジェットの表示
window.show();
// アニメーションの開始
movie.start();
return app.exec();
}
アニメーション速度を調整するアニメーション
#include <QApplication>
#include <QMainWindow>
#include <QMovie>
#include <QSlider>
int main(int argc, char *argv[]) {
QApplication app(argc, argv);
// ウィジェットの作成
QMainWindow window;
// アニメーション画像の読み込み
QMovie movie("my_movie.gif");
// アニメーションラベルの作成
QLabel label(&window);
label.setMovie(&movie);
// スライダーの作成
QSlider slider(&window);
slider.setRange(0, 100);
slider.setValue(50);
// スライダーとアニメーション速度を連動させる
QObject::connect(slider, &QSlider::valueChanged, &movie, &QMovie::setSpeed);
// ウィジェットの表示
window.show();
// アニメーションの開始
movie.start();
return app.exec();
}
Qt GUIにおけるアニメーションフレーム間の遅延時間を設定する他の方法
QTimer::singleShot()を使う
#include <QApplication>
#include <QMainWindow>
#include <QMovie>
#include <QTimer>
int main(int argc, char *argv[]) {
QApplication app(argc, argv);
// ウィジェットの作成
QMainWindow window;
// アニメーション画像の読み込み
QMovie movie("my_movie.gif");
// アニメーションラベルの作成
QLabel label(&window);
label.setMovie(&movie);
// タイマーの作成
QTimer timer;
// タイマーのタイムアウト処理
QObject::connect(&timer, &QTimer::timeout, [&]() {
// 次のフレームを表示
movie.nextFrame();
// タイマーを再起動
timer.start(movie.nextFrameDelay());
});
// ウィジェットの表示
window.show();
// タイマーの開始
timer.start(movie.nextFrameDelay());
return app.exec();
}
QTimeLineを使う
#include <QApplication>
#include <QMainWindow>
#include <QMovie>
#include <QTimeLine>
int main(int argc, char *argv[]) {
QApplication app(argc, argv);
// ウィジェットの作成
QMainWindow window;
// アニメーション画像の読み込み
QMovie movie("my_movie.gif");
// アニメーションラベルの作成
QLabel label(&window);
label.setMovie(&movie);
// タイムラインの作成
QTimeLine timeline;
timeline.setDuration(movie.nextFrameDelay());
// タイムラインの完了処理
QObject::connect(&timeline, &QTimeLine::finished, [&]() {
// 次のフレームを表示
movie.nextFrame();
// タイムラインを再起動
timeline.start();
});
// ウィジェットの表示
window.show();
// タイムラインの開始
timeline.start();
return app.exec();
}
QAbstractAnimation::setLoopCount()を使う
#include <QApplication>
#include <QMainWindow>
#include <QMovie>
#include <QAbstractAnimation>
int main(int argc, char *argv[]) {
QApplication app(argc, argv);
// ウィジェットの作成
QMainWindow window;
// アニメーション画像の読み込み
QMovie movie("my_movie.gif");
// アニメーションラベルの作成
QLabel label(&window);
label.setMovie(&movie);
// アニメーションのループ回数を設定
movie.setLoopCount(-1);
// ウィジェットの表示
window.show();
// アニメーションの開始
movie.start();
return app.exec();
}
これらの方法はそれぞれ異なる利点と欠点があります。どの方法を使うかは、具体的な要件によって異なります。
- シンプルなアニメーションの場合は、
QMovie::nextFrameDelay()
を使うのが最も簡単です。 - アニメーション速度を細かく制御したい場合は、
QTimer::singleShot()
またはQTimeLine
を使うのが良いでしょう。 - アニメーションをループさせたい場合は、
QAbstractAnimation::setLoopCount()
を使うのが良いでしょう。
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