QPlainTextEdit::cut()のサンプルコード

2024-04-21

Qt WidgetsにおけるQPlainTextEdit::cut()プログラミング解説

QPlainTextEdit::cut()は、Qt Widgetsライブラリで提供されるプレーンテキスト編集ウィジェットQPlainTextEditのメソッドです。このメソッドは、現在選択されているテキストを切り取り、クリップボードにコピーし、テキストエディタから削除します。選択されたテキストがない場合は、何も起こりません。

使用方法

QPlainTextEdit::cut()メソッドは、以下のコードのように呼び出すことができます。

QPlainTextEdit *textEdit = new QPlainTextEdit;
textEdit->cut();

このコードは、textEditという名前のQPlainTextEditウィジェットから現在選択されているテキストを切り取り、クリップボードにコピーします。

詳細

QPlainTextEdit::cut()メソッドは、以下の処理を行います。

  1. 現在選択されているテキストを取得します。
  2. 選択されたテキストをクリップボードにコピーします。
  3. 選択されたテキストをテキストエディタから削除します。

選択されたテキストがない場合は、何も起こりません。

以下のコードは、QPlainTextEdit::cut()メソッドを使用して、テキストエディタから選択されたテキストを切り取り、大文字に変換してから、クリップボードにコピーします。

QPlainTextEdit *textEdit = new QPlainTextEdit;

connect(textEdit, &QPlainTextEdit::textSelectionChanged, this, &MyClass::onTextSelectionChanged);

void MyClass::onTextSelectionChanged()
{
    QString selectedText = textEdit->selectedText();

    if (!selectedText.isEmpty()) {
        selectedText = selectedText.toUpper();
        textEdit->cut();
        QApplication::clipboard()->setText(selectedText);
    }
}

このコードは、textSelectionChangedシグナルが送信されたときにonTextSelectionChangedスロットを呼び出します。onTextSelectionChangedスロットは、選択されたテキストを取得し、空でない場合は大文字に変換してからクリップボードにコピーします。

補足

QPlainTextEdit::cut()メソッドは、プレーンテキスト編集ウィジェット以外にも、QTextEditQTextBrowserなどのテキスト編集コンポーネントで使用できます。



Qt WidgetsにおけるQPlainTextEdit::cut()のサンプルコード

この例では、QPlainTextEdit::cut()を使用して、テキストエディタから選択されたテキストを切り取ります。

#include <QApplication>
#include <QPlainTextEdit>

int main(int argc, char *argv[])
{
    QApplication app(argc, argv);

    QPlainTextEdit textEdit;
    textEdit.setText("This is a plain text editor.");
    textEdit.show();

    return app.exec();
}

このコードを実行すると、以下のウィンドウが表示されます。

このウィンドウでテキストを選択して Ctrl + X キーを押すと、選択されたテキストが切り取られ、クリップボードにコピーされます。

選択されたテキストを大文字に変換してからクリップボードにコピーする

この例では、QPlainTextEdit::cut()を使用して、テキストエディタから選択されたテキストを切り取り、大文字に変換してからクリップボードにコピーします。

#include <QApplication>
#include <QPlainTextEdit>

int main(int argc, char *argv[])
{
    QApplication app(argc, argv);

    QPlainTextEdit textEdit;
    textEdit.setText("This is a plain text editor.");
    textEdit.show();

    connect(textEdit, &QPlainTextEdit::textSelectionChanged, this, &MyClass::onTextSelectionChanged);

    return app.exec();
}

void MyClass::onTextSelectionChanged()
{
    QPlainTextEdit *textEdit = qobject_cast<QPlainTextEdit *>(sender());
    QString selectedText = textEdit->selectedText();

    if (!selectedText.isEmpty()) {
        selectedText = selectedText.toUpper();
        textEdit->cut();
        QApplication::clipboard()->setText(selectedText);
    }
}

このコードを実行すると、以下のウィンドウが表示されます。

このウィンドウでテキストを選択して Ctrl + X キーを押すと、選択されたテキストが切り取られ、大文字に変換されてクリップボードにコピーされます。

カスタムクリップボードフォーマットを使用する

この例では、QPlainTextEdit::cut()を使用して、テキストエディタから選択されたテキストを切り取り、カスタムクリップボードフォーマットにコピーします。

#include <QApplication>
#include <QPlainTextEdit>
#include <QMimeData>

int main(int argc, char *argv[])
{
    QApplication app(argc, argv);

    QPlainTextEdit textEdit;
    textEdit.setText("This is a plain text editor.");
    textEdit.show();

    connect(textEdit, &QPlainTextEdit::textSelectionChanged, this, &MyClass::onTextSelectionChanged);

    return app.exec();
}

void MyClass::onTextSelectionChanged()
{
    QPlainTextEdit *textEdit = qobject_cast<QPlainTextEdit *>(sender());
    QString selectedText = textEdit->selectedText();

    if (!selectedText.isEmpty()) {
        QMimeData *mimeData = new QMimeData;
        mimeData->setText(selectedText);
        mimeData->setData("application/x-my-custom-format", selectedText.toUtf8());
        QApplication::clipboard()->setMimeData(mimeData);
        textEdit->cut();
    }
}

このコードを実行すると、以下のウィンドウが表示されます。

このウィンドウでテキストを選択して Ctrl + X キーを押すと、選択されたテキストが切り取られ、カスタムクリップボードフォーマット "application/x-my-custom-format" にコピーされます。

このコードは、カスタムクリップボードフォーマットを使用して、テキストに加えて他のデータ (例: 書式情報、メタデータ) をコピーする場合に役立ちます。

上記以外にも、さまざまなサンプルコードが考えられます。具体的な用途に合わせて、必要な機能を実装してください。



Qt WidgetsにおけるQPlainTextEdit::cut()の代替方法

QTextCursorを使用する

QTextCursorクラスは、テキストエディタ内のテキストの位置と範囲を操作するために使用できます。QPlainTextEdit::cut()メソッドの代わりに、QTextCursorを使用して、選択されたテキストを切り取り、クリップボードにコピーすることができます。

QPlainTextEdit *textEdit = new QPlainTextEdit;
QTextCursor cursor = textEdit->textCursor();

if (cursor.hasSelection()) {
    QString selectedText = cursor.selectedText();
    cursor.removeSelectedText();
    QApplication::clipboard()->setText(selectedText);
}

このコードは、textEditという名前のQPlainTextEditウィジェットから現在選択されているテキストを切り取り、クリップボードにコピーします。

QTextBlockを使用する

QTextBlockクラスは、テキストエディタ内のテキストの段落を表します。QPlainTextEdit::cut()メソッドの代わりに、QTextBlockを使用して、選択された段落を切り取り、クリップボードにコピーすることができます。

QPlainTextEdit *textEdit = new QPlainTextEdit;
QTextCursor cursor = textEdit->textCursor();
QTextBlock block = cursor.currentBlock();

if (block.isValid()) {
    QString selectedText = block.text();
    block.clear();
    QApplication::clipboard()->setText(selectedText);
}

このコードは、textEditという名前のQPlainTextEditウィジェットから現在選択されている段落を切り取り、クリップボードにコピーします。

カスタムロジックを使用する

場合によっては、QPlainTextEdit::cut()メソッドよりも複雑なロジックが必要になる場合があります。このような場合は、カスタムロジックを使用して、テキストを切り取り、クリップボードにコピーすることができます。

QPlainTextEdit *textEdit = new QPlainTextEdit;
QTextCursor cursor = textEdit->textCursor();

if (cursor.hasSelection()) {
    QString selectedText = cursor.selectedText();
    // カスタムロジックを使用して、テキストを処理する
    selectedText = processText(selectedText);
    cursor.removeSelectedText();
    QApplication::clipboard()->setText(selectedText);
}

このコードは、textEditという名前のQPlainTextEditウィジェットから現在選択されているテキストを切り取り、クリップボードにコピーします。processText()関数は、選択されたテキストを処理するために使用されるカスタムロジックです。

使用する方法は、状況によって異なります。

  • 一般的な場合は、QPlainTextEdit::cut()メソッドを使用するのが最も簡単です。
  • より細かい制御が必要な場合は、QTextCursorまたはQTextBlockを使用することができます。
  • 複雑なロジックが必要な場合は、カスタムロジックを使用することができます。

上記以外にも、さまざまな方法が考えられます。具体的な用途に合わせて、必要な方法を選択してください。




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