Qt WidgetsでQTextEdit::insertHtml()を使ってHTMLコードを挿入する方法

2024-04-02

Qt WidgetsにおけるQTextEdit::insertHtml()の解説

QTextEdit::insertHtml()は、Qt WidgetsのQTextEditクラスのメンバー関数です。この関数は、HTMLコードをテキストエディットに挿入するために使用されます。

使い方

QTextEdit::insertHtml()は以下の形式で使用されます。

void QTextEdit::insertHtml(const QString &html);

ここで、

  • html - 挿入するHTMLコード

QTextEdit *textEdit = new QTextEdit;

// <h1>Hello World</h1>というHTMLコードを挿入
textEdit->insertHtml("<h1>Hello World</h1>");

詳細

QTextEdit::insertHtml()は、HTMLコードをテキストエディットに挿入するだけでなく、スタイルや画像も一緒に挿入することができます。

以下に、QTextEdit::insertHtml()で使えるHTMLコードの例を示します。

  • 太字
<b>太字</b>
  • 斜体
<i>斜体</i>
  • 画像
<img src="image.png">

補足

  • QTextEdit::insertHtml()は、テキストエディットの現在のカーソル位置にHTMLコードを挿入します。
  • HTMLコードに誤りがある場合、テキストエディットに正しく表示されない可能性があります。
  • QTextEdit::insertHtml()は、QTextDocumentクラスのsetHtml()関数と似ていますが、QTextEdit::insertHtml()はテキストエディットの現在のカーソル位置にHTMLコードを挿入する点が異なります。
  • QTextEdit::insertHtml()以外にも、テキストエディットにテキストを挿入する方法はいくつかあります。詳細はQtのドキュメントを参照してください。
  • Qt Widgetsには、QTextEdit以外にも様々なテキスト編集用のクラスがあります。詳細はQtのドキュメントを参照してください。


Qt WidgetsにおけるQTextEdit::insertHtml()のサンプルコード

サンプルコード1:太字と斜体のテキストを挿入

QTextEdit *textEdit = new QTextEdit;

// <h1>Hello World</h1>というHTMLコードを挿入
textEdit->insertHtml("<h1>Hello World</h1>");

// 太字と斜体のテキストを挿入
textEdit->insertHtml("<b>太字</b> <i>斜体</i>");

サンプルコード2:画像を挿入

QTextEdit *textEdit = new QTextEdit;

// 画像を挿入
textEdit->insertHtml("<img src=\"image.png\">");

サンプルコード3:リンクを挿入

QTextEdit *textEdit = new QTextEdit;

// リンクを挿入
textEdit->insertHtml("<a href=\"https://www.qt.io\">Qt公式サイト</a>");

サンプルコード4:テーブルを挿入

QTextEdit *textEdit = new QTextEdit;

// テーブルを挿入
textEdit->insertHtml("<table><tr><td>1</td><td>2</td></tr><tr><td>3</td><td>4</td></tr></table>");

サンプルコード5:リストを挿入

QTextEdit *textEdit = new QTextEdit;

// リストを挿入
textEdit->insertHtml("<ul><li>項目1</li><li>項目2</li><li>項目3</li></ul>");

これらのサンプルコードを参考に、QTextEdit::insertHtml()関数を使って、様々なHTMLコードをテキストエディットに挿入してみてください。

補足

  • 上記のサンプルコードは、Qt 5.15.2で動作確認しています。


Qt Widgetsでテキストエディットにテキストを挿入する他の方法

QTextDocumentクラスは、テキストをフォーマットするためのクラスです。QTextDocumentクラスを使用して、テキストエディットにテキストを挿入するには、以下の手順が必要です。

  1. QTextDocumentオブジェクトを作成します。
  2. QTextDocumentオブジェクトにテキストを挿入します。
  3. QTextEditオブジェクトのsetDocument()関数を使用して、QTextDocumentオブジェクトをQTextEditオブジェクトに設定します。

以下のコードは、QTextDocumentクラスを使用してテキストエディットにテキストを挿入する例です。

QTextEdit *textEdit = new QTextEdit;

// QTextDocumentオブジェクトを作成
QTextDocument *document = new QTextDocument;

// QTextDocumentオブジェクトにテキストを挿入
document->setHtml("<h1>Hello World</h1>");

// QTextEditオブジェクトのsetDocument()関数を使用して、QTextDocumentオブジェクトをQTextEditオブジェクトに設定
textEdit->setDocument(document);

QTextCursorクラスは、テキストカーソルを操作するためのクラスです。QTextCursorクラスを使用して、テキストエディットにテキストを挿入するには、以下の手順が必要です。

  1. QTextCursorオブジェクトを作成します。
  2. QTextCursorオブジェクトを使用して、テキストエディットのカーソル位置を設定します。
  3. QTextCursorオブジェクトのinsertText()関数を使用して、テキストを挿入します。

以下のコードは、QTextCursorクラスを使用してテキストエディットにテキストを挿入する例です。

QTextEdit *textEdit = new QTextEdit;

// QTextCursorオブジェクトを作成
QTextCursor cursor(textEdit->document());

// テキストエディットのカーソル位置を末尾に設定
cursor.movePosition(QTextCursor::End);

// テキストを挿入
cursor.insertText("Hello World");

QPlainTextEditクラスは、プレーンテキスト編集用のクラスです。QPlainTextEditクラスは、QTextEditクラスよりも軽量で、フォーマット機能がないため、シンプルなテキスト編集に適しています。

QPlainTextEditクラスを使用して、テキストエディットにテキストを挿入するには、setPlainText()関数を使用します。

以下のコードは、QPlainTextEditクラスを使用してテキストエディットにテキストを挿入する例です。

QPlainTextEdit *textEdit = new QPlainTextEdit;

// テキストを挿入
textEdit->setPlainText("Hello World");

その他の方法

上記以外にも、Qt Widgetsには、テキストエディットにテキストを挿入するための様々な方法があります。詳細はQtのドキュメントを参照してください。

補足

  • 上記の方法のどれを選択するかは、アプリケーションの要件によって異なります。
  • HTMLコードを挿入する場合は、QTextEdit::insertHtml()を使用するのが最も簡単です。
  • プレーンテキストを挿入する場合は、QPlainTextEditクラスを使用するのが最も軽量です。



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