QTextEdit::toPlainText() 関数 vs QTextDocument::toPlainText() 関数：どちらを選ぶ？

QTextEdit::toPlainText() 関数の詳細解説

この関数は以下の用途で役立ちます:

• テキストエディット内のテキストを他のアプリケーションやコンポーネントに送信する場合
• テキストエディット内のテキストをファイルに保存する場合
• テキストエディット内のテキストを解析または処理する場合

QTextEdit::toPlainText() 関数の使い方:

この関数は非常にシンプルで、引数を取らず、QString 型のデータを返します。以下のコード例のように、QTextEdit オブジェクトに対して toPlainText() メソッドを呼び出すだけで使用できます。

QTextEdit *textEdit = new QTextEdit;
QString plainText = textEdit->toPlainText();

このコード例では、textEdit オブジェクト内のテキストが plainText 変数に格納されます。

QTextEdit::toPlainText() 関数の詳細:

• 戻り値: QTextEdit オブジェクト内のテキストをプレーンテキスト形式に変換した QString 型のデータ
• 引数: なし
• スレッド安全性: 呼び出し側スレッドから QTextEdit オブジェクトにアクセスできる必要があります。

QTextEdit::toPlainText() 関数の利点:

• 使用が簡単
• 多くの用途で役立つ
• テキストエディット内のテキストを様々な形式に変換できる

QTextEdit::toPlainText() 関数の注意点:

• この関数は、HTML タグなどの書式情報をすべて削除します。
• 改行文字はプラットフォームによって異なる場合があります。

QTextEdit::toPlainText() 関数の代替手段:

• QTextDocument::toPlainText(): より詳細な制御が必要な場合は、QTextDocument オブジェクトの toPlainText() メソッドを使用できます。
• QTextCursor::selectedText(): テキストエディット内の選択範囲のみを取得したい場合は、QTextCursor オブジェクトの selectedText() メソッドを使用できます。

補足:

• Qt Widgets モジュールは、Qt フレームワークの核となるモジュールのひとつであり、GUI アプリケーション開発に必要な様々なウィジェットを提供しています。
• QTextEdit オブジェクトは、テキスト編集機能を提供するウィジェットです。

この解説が、QTextEdit::toPlainText() 関数の理解と使用に役立つことを願っています。

QTextEdit::toPlainText() 関数のサンプルコード

テキストエディット内のテキストを別のウィジェットに表示する

QTextEdit *textEdit = new QTextEdit;
textEdit->setText("This is some text in the text edit.");

QLabel *label = new QLabel;
label->setText(textEdit->toPlainText());

// ウィジェットをレイアウトに追加する
...

このコード例では、テキストエディット内のテキストがラベルに表示されます。

テキストエディット内のテキストをファイルに保存する

QTextEdit *textEdit = new QTextEdit;
textEdit->setText("This is some text in the text edit.");

QFile file("text.txt");
file.open(QIODevice::WriteOnly);
file.write(textEdit->toPlainText().toUtf8());
file.close();

このコード例では、テキストエディット内のテキストが "text.txt" というファイルに保存されます。

テキストエディット内のテキストを解析する

QTextEdit *textEdit = new QTextEdit;
textEdit->setText("This is some text in the text edit.");

QString plainText = textEdit->toPlainText();
QStringList words = plainText.split(" ");

// 単語を処理する
...

このコード例では、テキストエディット内のテキストが単語に分割され、処理されます。

テキストエディット内のテキストをHTMLに変換する

QTextEdit *textEdit = new QTextEdit;
textEdit->setText("This is some text in the text edit.");

QString html = textEdit->toHtml();

// HTML を処理する
...

このコード例では、テキストエディット内のテキストがHTML形式に変換されます。

テキストエディット内のテキストをプレーンテキスト形式で取得する

QTextEdit *textEdit = new QTextEdit;
textEdit->setText("This is some text in the text edit.");

QString plainText = textEdit->toPlainText();

// プレーンテキストを処理する
...

このコード例では、テキストエディット内のテキストがプレーンテキスト形式で取得されます。

これらのサンプルコードは、QTextEdit::toPlainText() 関数の様々な使用方法を理解するのに役立ちます。

QTextEdit::toPlainText() 関数の代替方法

QTextDocument::toPlainText()

より詳細な制御が必要な場合は、QTextDocument オブジェクトの toPlainText() メソッドを使用できます。

QTextEdit *textEdit = new QTextEdit;
QTextDocument *document = textEdit->document();

QString plainText = document->toPlainText();

// プレーンテキストを処理する
...

このコード例では、QTextDocument オブジェクトを使用して、テキストエディット内のテキストをプレーンテキスト形式で取得します。

QTextCursor::selectedText()

テキストエディット内の選択範囲のみを取得したい場合は、QTextCursor オブジェクトの selectedText() メソッドを使用できます。

QTextEdit *textEdit = new QTextEdit;
QTextCursor cursor = textEdit->textCursor();

QString selectedText = cursor.selectedText();

// 選択範囲のテキストを処理する
...

このコード例では、QTextCursor オブジェクトを使用して、テキストエディット内の選択範囲のテキストを取得します。

QTextStream クラスを使用して、テキストエディット内のテキストをストリームとして読み込むこともできます。

QTextEdit *textEdit = new QTextEdit;
QTextStream stream(textEdit);

QString plainText;
while (!stream.atEnd()) {
  plainText += stream.readLine();
}

// プレーンテキストを処理する
...

このコード例では、QTextStream オブジェクトを使用して、テキストエディット内のテキストを一行ずつ読み込み、プレーンテキスト形式で取得します。

QDomDocument

テキストエディット内のテキストがHTML形式の場合は、QDomDocument クラスを使用して、DOM ツリーとして解析することができます。

QTextEdit *textEdit = new QTextEdit;
QDomDocument document;

document.setContent(textEdit->toHtml());

// DOM ツリーを処理する
...

このコード例では、QDomDocument オブジェクトを使用して、テキストエディット内のテキストをDOM ツリーとして解析します。

これらの方法は、それぞれ異なる利点と欠点があります。どの方法を使用するかは、具体的な要件によって異なります。

QTextEdit::toPlainText() 関数とこれらの方法の比較: