CMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR 変数を使用したサンプルコード
CMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR
は、CMake で Android アプリケーションをビルドする際に、Java ソースコードのルートディレクトリを指定するための変数です。この変数を設定することで、CMake は Java ソースファイルを検索し、ビルドプロセスに含めることができます。
設定方法
この変数は、以下のいずれかの方法で設定できます。
- CMakeLists.txt ファイル内で
set()
コマンドを使用する - コマンドラインで
-DCMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR=<path>
オプションを指定する
例
# CMakeLists.txt ファイル
set(CMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR "/path/to/java/sources")
# コマンドライン
cmake -DCMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR="/path/to/java/sources" ..
デフォルト値
この変数のデフォルト値は設定されていません。
動作
CMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR
変数が設定されると、CMake は以下の処理を行います。
- 指定されたディレクトリを検索し、
.java
ファイルをすべて見つけます。 - 見つかったファイルに対して、Java コンパイラを呼び出してコンパイルします。
- 生成されたクラスファイルは、最終的な APK ファイルに組み込まれます。
注意事項
- 複数のディレクトリを指定する場合は、セミコロンで区切ります。
- パス名は、絶対パスまたは相対パスを使用できます。
- この変数は、
ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR
ターゲットプロパティのデフォルト値として使用されます。
補足
CMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR
変数は、Android アプリケーション開発において非常に重要な変数です。この変数を正しく設定することで、Java ソースファイルを正しくビルドすることができます。- この変数に関する詳細は、上記の関連情報を参照してください。
- ご不明な点があれば、お気軽にご質問ください。
CMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR 変数を使用したサンプルコード
単一のディレクトリを指定する
# CMakeLists.txt ファイル
set(CMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR "/path/to/java/sources")
add_library(my-app SHARED
SRC
main.cpp
"${CMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR}/com/example/myapp/MainActivity.java"
)
複数のディレクトリを指定する
# CMakeLists.txt ファイル
set(CMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR
"/path/to/java/sources1;/path/to/java/sources2")
add_library(my-app SHARED
SRC
main.cpp
"${CMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR}/com/example/myapp/MainActivity.java"
"${CMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR}/com/example/myapp/AnotherActivity.java"
)
このコードは、/path/to/java/sources1
ディレクトリと /path/to/java/sources2
ディレクトリにあるすべての .java
ファイルをビルドし、my-app
という名前の共有ライブラリに含めます。
コマンドラインで設定する
cmake -DCMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR="/path/to/java/sources" ..
このコマンドは、CMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR
変数を /path/to/java/sources
に設定し、CMake を実行します。
ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR ターゲットプロパティを使用する
# CMakeLists.txt ファイル
set_target_properties(my-app PROPERTIES
ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR "/path/to/java/sources")
add_library(my-app SHARED
SRC
main.cpp
)
このコードは、my-app
ターゲットの ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR
プロパティを /path/to/java/sources
に設定します。
- 上記のサンプルコードは、あくまでも参考です。ご自身の環境に合わせて変更してください。
- CMake に関する詳細は、CMake の公式ドキュメントを参照してください。
CMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR
変数は、環境変数を使用して設定することもできます。環境変数名は CMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR
と同じです。
例
# シェル
export CMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR="/path/to/java/sources"
cmake ..
このコマンドは、CMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR
環境変数を /path/to/java/sources
に設定し、CMake を実行します。
GUI ツール
CMake を使用して Android アプリケーションをビルドする GUI ツールの中には、CMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR
変数を設定するための UI を提供しているものがあります。
IDE
Android アプリケーション開発用の IDEの中には、CMake を統合しており、CMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR
変数を設定するための UI を提供しているものがあります。
どの方法を使用するべきかは、開発環境や個人的な好みによります。
- 環境変数を使用する方法は、最もシンプルで汎用性の高い方法です。
- コマンドラインを使用する方法は、スクリプトや自動化に適しています。
- GUI ツールや IDE を使用すると、設定が簡単になります。
CMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR
変数を設定する方法はいくつかあります。どの方法を使用するべきかは、開発環境や個人的な好みによります。
CMake find_file() コマンドの代替方法:もっと柔軟なファイル検索
<variable>: 検索結果を格納する CMake 変数<file_names>: 検索するファイル名のリスト (スペース区切り)<path_list>: 検索するパス名のリスト (スペース区切り)<options>: 検索オプション (後述)
CMake: find_library()とtarget_link_directories()の連携
target_link_directories()コマンドは、CMakeプロジェクト内のターゲットに対して、リンカがライブラリを検索するディレクトリを指定するために使用されます。これは、ターゲットがリンクするライブラリが標準の検索パスに存在しない場合に特に重要です。
【初心者向け】CMakeでテストを実行する3つのステップ: ctest_test() コマンドから始める
引数:<test_name>: 実行するテストの名前。ワイルドカードを使用して、名前パターンに一致する複数のテストを選択できます。[OPTIONAL arguments]: テストの実行方法を制御するオプション引数。ctest_test()コマンドには、テストの実行方法を細かく制御するための様々なオプション引数が用意されています。以下に、よく使用されるオプション引数をいくつか紹介します。
CMake try_compile() を使って特定のライブラリがインストールされているかどうかを確認する方法
try_compile() は、CMake の強力なコマンドの一つで、コードを実際にコンパイルすることなく、コンパイルが成功するかどうかを確認することができます。これは、特定のコンパイラやオプションがシステム上で使用可能かどうかをテストしたり、コードの移植性を検証したりする際に非常に便利です。
CMake include() で効率的なビルドを実現
include() は CMake の重要なコマンドの一つで、他の CMake ファイルやモジュールを読み込むために使用されます。 これにより、コードを分割し、再利用性と保守性を向上させることができます。機能他の CMake ファイルを読み込んで、その中のコマンドを実行する
CTEST_CHECKOUT_COMMAND以外のソースコード取得方法
概要目的: テスト実行前にソースコードをチェックアウトするコマンドを指定設定場所: CMakeLists. txtファイルのVariablesセクションデフォルト値: なしデータ型: STRINGスコープ: プロジェクト使用例詳細CTEST_CHECKOUT_COMMANDは、テストスイートが実行される前に実行されます。
【CMake の Module】CheckOBJCXXSourceRuns の使い方を徹底解説! Objective-C++ プログラムのコンパイル、リンク、実行を検証しよう
CheckOBJCXXSourceRuns は、CMake の Modules における便利な機能で、Objective-C++ ソースコードがコンパイル、リンク、実行可能かどうかを検証します。この機能は、Objective-C++ プログラムの開発において、ソースコードの動作確認やデバッグに役立ちます。
CMAKE_LANG_LINK_LIBRARY_FLAG 変数を設定するその他の方法:ターゲットプロパティ、キャッシュ変数、環境変数、コマンドラインオプション
CMAKE_LANG_LINK_LIBRARY_FLAG は、CMake の "Variables" における重要な変数のひとつです。これは、特定の言語で記述された共有ライブラリや実行ファイルにライブラリをリンクするために使用されるフラグを指定します。
CMakeでシェルコマンドを実行したい?add_custom_commandの使い方を分かりやすく解説
add_custom_command() は CMake における強力なツールであり、シェルコマンドをビルドプロセスにシームレスに統合できます。このガイドでは、add_custom_command() の詳細な使い方を、豊富な例と分かりやすい解説を通して説明します。
CMakeにおける CMAKE_TRY_COMPILE_PLATFORM_VARIABLES 変数のサンプルコード
バージョン: 3.6で導入目的: try_compileコマンドで生成されるテストプロジェクトに、プラットフォーム固有の変数を伝達する設定方法: CMakeのプラットフォーム情報モジュールによって設定される ツールチェーンファイルでCMAKE_TOOLCHAIN_FILEと併用して設定可能