CMakeにおける「CMAKE_LIBRARY_PATH」変数の詳細解説

2024-04-27

CMakeにおける「CMAKE_LIBRARY_PATH」変数の詳細解説

概要

デフォルト値

CMAKE_LIBRARY_PATH はデフォルトで空の文字列に設定されています。つまり、CMakeはライブラリを検索する際に、現在のディレクトリのみを調べます。

設定方法

CMAKE_LIBRARY_PATH は、CMakeLists.txt ファイル内で以下の方法で設定できます。

set(CMAKE_LIBRARY_PATH "/path/to/library1;/path/to/library2")

上記のように、ライブラリが存在するディレクトリのパスをセミコロンで区切って指定します。

環境変数

CMAKE_LIBRARY_PATH は、環境変数としても定義できます。この場合、CMakeLists.txt ファイルで設定された値に加えて、環境変数で指定されたパスも検索対象となります。

補足

  • CMAKE_SYSTEM_LIBRARY_PATHCMAKE_PREFIX_PATH との関係:

    • CMAKE_SYSTEM_LIBRARY_PATH: システムにインストールされているライブラリを検索するためのパスを指定します。
    • CMAKE_PREFIX_PATH: サードパーティ製のライブラリを検索するためのパスを指定します。

    CMAKE_LIBRARY_PATH は、これらの変数と組み合わせて使用することで、より広範囲にわたってライブラリを検索することができます。

  • find_package() コマンドとの関係:

    find_package() コマンドは、特定のライブラリパッケージを自動的に検索し、必要な変数を設定します。CMAKE_LIBRARY_PATH は、find_package() コマンドがライブラリファイルを検索する際のパスに追加されます。

メリット

CMAKE_LIBRARY_PATH を使用することで、以下のメリットがあります。

  • プロジェクトに必要なライブラリファイルを効率的に見つけることができる
  • 複数のライブラリを扱うプロジェクトで、ライブラリの場所を簡単に管理できる
  • システムにインストールされていないライブラリや、サードパーティ製のライブラリを検索できる

以下の例は、CMAKE_LIBRARY_PATH を使用してライブラリを検索する方法を示しています。

# ライブラリが存在するディレクトリのパスを指定
set(CMAKE_LIBRARY_PATH "/usr/local/lib;/opt/lib")

# ライブラリを検索
find_library(MYLIBRARY MyLibrary)

# ターゲットをライブラリとリンク
target_link_libraries(MyProgram MYLIBRARY)

この例では、CMAKE_LIBRARY_PATH/usr/local/lib/opt/lib というディレクトリが指定されています。find_library() コマンドは、これらのディレクトリ内で MyLibrary という名前のライブラリファイルを検索します。ライブラリファイルが見つかった場合、MyProgram という名前のターゲットが MYLIBRARY ライブラリとリンクされます。

CMAKE_LIBRARY_PATH は、CMakeプロジェクトでライブラリを検索する際の重要な変数です。この変数を適切に設定することで、プロジェクトに必要なライブラリファイルを効率的に見つけることができ、ライブラリの管理を容易にすることができます。



注意: 上記のサイトはほんの一例です。他にも多くのサンプルコードリポジトリが存在します。

検索方法

特定のサンプルコードを探している場合は、以下の方法で検索することができます。

  • Googleで検索する: 例えば、「C言語 でファイルを読み込むサンプルコード」と検索します。
  • サンプルコードリポジトリをブラウズする: 上記に紹介したようなサンプルコードリポジトリをブラウズして、探しているコードを見つけることができます。
  • 書籍やチュートリアルを参照する: プログラミングに関する書籍やチュートリアルには、多くのサンプルコードが含まれています。

その他のリソース

これらのリソースは、プログラミングを学習するためのチュートリアル、課題、およびその他の学習リソースを提供しています。



より具体的な質問をして頂ければ、より適切な回答を提供することができます。

例えば、以下のような質問であれば、より的確な回答ができます。

  • 「CMake_LIBRARY_PATH」以外にも、ライブラリを検索する方法にはどのようなものがあるか?」
  • 「様々なサンプルコードを見つけるための、他の良いリソースは?」
  • 「プログラミングを学習するための、他の効果的な方法は?」

質問を明確にして頂ければ、喜んでお答えします。




CMake で変数を削除する3つの方法:unset() 以外にも使えるテクニック

<variable_name> は、削除したい変数の名前です。変数の名前は、文字、数字、下線(_)で構成され、先頭に数字以外のアクティブ文字が来る必要があります。変数の削除この例では、MY_VAR という変数を作成し、"Hello, world!" という値を設定します。その後、unset() コマンドを使用して MY_VAR を削除します。2番目の message() コマンドは、MY_VAR が削除されたことを確認するために使用されます。



CMake find_libraryコマンドとfind_packageモジュールの比較

find_library() コマンドは、CMake で外部ライブラリを見つけるために使用されます。これは、プロジェクトに必要なライブラリを自動的に検出して、ビルドプロセスを簡略化するのに役立ちます。コマンドフォーマット<VAR>: 検索結果を格納する変数名


CMake include() で効率的なビルドを実現

include() は CMake の重要なコマンドの一つで、他の CMake ファイルやモジュールを読み込むために使用されます。 これにより、コードを分割し、再利用性と保守性を向上させることができます。機能他の CMake ファイルを読み込んで、その中のコマンドを実行する


CMake try_compile() を使って特定のライブラリがインストールされているかどうかを確認する方法

try_compile() は、CMake の強力なコマンドの一つで、コードを実際にコンパイルすることなく、コンパイルが成功するかどうかを確認することができます。これは、特定のコンパイラやオプションがシステム上で使用可能かどうかをテストしたり、コードの移植性を検証したりする際に非常に便利です。


【初心者向け】CMakeでテストを実行する3つのステップ: ctest_test() コマンドから始める

引数:<test_name>: 実行するテストの名前。ワイルドカードを使用して、名前パターンに一致する複数のテストを選択できます。[OPTIONAL arguments]: テストの実行方法を制御するオプション引数。ctest_test()コマンドには、テストの実行方法を細かく制御するための様々なオプション引数が用意されています。以下に、よく使用されるオプション引数をいくつか紹介します。



Visual Studioでシェーダーファイルをコンパイルする:CMakeのVS_SHADER_FLAGSオプション

CMake の "Properties: Source Files" に設定できる "VS_SHADER_FLAGS" は、Visual Studio でシェーダーファイルのコンパイル時に渡されるオプションを指定します。このオプションは、シェーダーの動作やコンパイル方法を制御するために使用されます。


「CMAKE_FIND_USE_INSTALL_PREFIX」変数でクロスコンパイル環境を制覇!

CMAKE_FIND_USE_INSTALL_PREFIX は CMake 3.24 以降で導入された変数で、クロスコンパイル環境におけるライブラリやモジュールの検索動作を制御します。これは、異なるアーキテクチャやオペレーティングシステムを対象としたソフトウェア開発において特に重要となります。


CMakeにおける CMAKE_TRY_COMPILE_PLATFORM_VARIABLES 変数のサンプルコード

バージョン: 3.6で導入目的: try_compileコマンドで生成されるテストプロジェクトに、プラットフォーム固有の変数を伝達する設定方法: CMakeのプラットフォーム情報モジュールによって設定される ツールチェーンファイルでCMAKE_TOOLCHAIN_FILEと併用して設定可能


複雑なプロジェクトにおける長いファイルパス問題の解決策:CMAKE_OBJECT_PATH_MAX を活用

CMAKE_OBJECT_PATH_MAX は、CMake 変数の一つで、Windows システムにおける オブジェクトファイルのフルパス における 最大文字数 を設定します。これは、Windows のデフォルトの最大パス長制限である 260 文字を超えるパスを含むプロジェクトをビルドする場合に重要となります。


CMAKE_TLS_VERIFY:環境変数、GUI、C++コードなど、多彩な設定方法

CMAKE_TLS_VERIFY は、CMake の Variables における重要な設定項目です。これは、file(DOWNLOAD) や file(UPLOAD) コマンド、および ExternalProject や FetchContent モジュールによる内部的な file(DOWNLOAD) 呼び出しにおいて、TLS 検証 を有効にするかどうかを制御します。