Visual Studioでシェーダーファイルをコンパイルする:CMakeのVS_SHADER_FLAGSオプション
CMake の "Properties: Source Files" に設定できる "VS_SHADER_FLAGS" は、Visual Studio でシェーダーファイルのコンパイル時に渡されるオプションを指定します。このオプションは、シェーダーの動作やコンパイル方法を制御するために使用されます。
設定方法
"VS_SHADER_FLAGS" は、以下の方法で設定できます。
- CMakeLists.txt ファイルで、
target_sources
コマンドを使用して、シェーダーファイルのターゲットを指定します。 - ターゲットのプロパティで、
VS_SHADER_FLAGS
オプションを設定します。
例:
target_sources(my_shader
PUBLIC
shaders/my_shader.vert
shaders/my_shader.frag
)
target_property(my_shader PROPERTIES VS_SHADER_FLAGS "/D DEBUG")
使用可能なオプション
"VS_SHADER_FLAGS" で使用可能なオプションは、Visual Studio のドキュメントを参照してください。
代表的なオプション
/D DEBUG
:デバッグ情報を生成します。/O
:最適化を行います。/Zi
:コードの最適化を無効にします。/Fo
:出力ファイルの名前を指定します。/Fc
:コンパイルエラーが発生した時に、コンパイルを続行します。
注意事項
- "VS_SHADER_FLAGS" は、Visual Studio でのみ使用できます。
- オプションの詳細は、Visual Studio のドキュメントを参照してください。
補足
- "VS_SHADER_FLAGS" は、シェーダーファイルだけでなく、HLSL ファイルにも使用できます。
- "VS_SHADER_FLAGS" で設定できるオプションは、シェーダーモデルによって異なる場合があります。
例
以下の例では、"my_shader.vert" と "my_shader.frag" という名前のシェーダーファイルをコンパイルしています。
target_sources(my_shader
PUBLIC
shaders/my_shader.vert
shaders/my_shader.frag
)
target_property(my_shader PROPERTIES VS_SHADER_FLAGS "/D DEBUG")
この例では、以下のオプションがシェーダーファイルのコンパイル時に渡されます。
このオプションにより、シェーダーファイルのコンパイル時にデバッグ情報が生成されます。デバッグ情報は、シェーダーファイルの動作を理解したり、問題をデバッグしたりするために使用できます。
"VS_SHADER_FLAGS" について何か質問があれば、遠慮なく聞いてください。
CMake の "Properties: Source Files" に関連する "VS_SHADER_FLAGS" のサンプルコード
シェーダーファイルのコンパイル
target_sources(my_shader
PUBLIC
shaders/my_shader.vert
shaders/my_shader.frag
)
この例では、シェーダーファイルはデフォルトのオプションでコンパイルされます。
デバッグ情報の生成
以下の例では、"my_shader.vert" と "my_shader.frag" という名前のシェーダーファイルをコンパイルし、デバッグ情報を生成しています。
target_sources(my_shader
PUBLIC
shaders/my_shader.vert
shaders/my_shader.frag
)
target_property(my_shader PROPERTIES VS_SHADER_FLAGS "/D DEBUG")
この例では、以下のオプションがシェーダーファイルのコンパイル時に渡されます。
このオプションにより、シェーダーファイルのコンパイル時にデバッグ情報が生成されます。デバッグ情報は、シェーダーファイルの動作を理解したり、問題をデバッグしたりするために使用できます。
最適化
以下の例では、"my_shader.vert" と "my_shader.frag" という名前のシェーダーファイルをコンパイルし、最適化を行っています。
target_sources(my_shader
PUBLIC
shaders/my_shader.vert
shaders/my_shader.frag
)
target_property(my_shader PROPERTIES VS_SHADER_FLAGS "/O")
この例では、以下のオプションがシェーダーファイルのコンパイル時に渡されます。
このオプションにより、シェーダーファイルのコンパイル時に最適化が行われます。最適化により、シェーダーファイルの実行速度が向上します。
コードの最適化の無効化
以下の例では、"my_shader.vert" と "my_shader.frag" という名前のシェーダーファイルをコンパイルし、コードの最適化を無効にしています。
target_sources(my_shader
PUBLIC
shaders/my_shader.vert
shaders/my_shader.frag
)
target_property(my_shader PROPERTIES VS_SHADER_FLAGS "/Zi")
この例では、以下のオプションがシェーダーファイルのコンパイル時に渡されます。
このオプションにより、シェーダーファイルのコンパイル時にコードの最適化が無効になります。コードの最適化を無効にすることで、デバッグが容易になります。
出力ファイルの名前の指定
以下の例では、"my_shader.vert" と "my_shader.frag" という名前のシェーダーファイルをコンパイルし、出力ファイルの名前を "my_shader.fx" に指定しています。
target_sources(my_shader
PUBLIC
shaders/my_shader.vert
shaders/my_shader.frag
)
target_property(my_shader PROPERTIES VS_SHADER_FLAGS "/Fo my_shader.fx")
この例では、以下のオプションがシェーダーファイルのコンパイル時に渡されます。
/Fo my_shader.fx
:出力ファイルの名前を "my_shader.fx" に指定します。
このオプションにより、シェーダーファイルのコンパイル時に生成される出力ファイルの名前が "my_shader.fx" になります。
コンパイルエラーが発生した時の処理
以下の例では、"my_shader.vert" と "my_shader.frag" という名前のシェーダーファイルをコンパイルし、コンパイルエラーが発生した時に
CMake の "Properties: Source Files" に関連する "VS_SHADER_FLAGS" のその他の方法
シェーダーファイルのターゲットプロパティ
例:
add_custom_command(
TARGET my_shader
POST_BUILD
COMMAND ${CMAKE_COMMAND} -E copy_if_different
$<TARGET_FILE:my_shader>
$<TARGET_PROPERTY:my_shader,OUTPUT_SHADER_FILE>
)
target_property(my_shader PROPERTIES VS_SHADER_FLAGS "/D DEBUG")
この例では、add_custom_command
コマンドを使用して、シェーダーファイルのコンパイル後にシェーダーファイルがコピーされます。
シェーダーファイルのインクルードパス
"VS_SHADER_FLAGS" は、シェーダーファイルのインクルードパスを設定するためにも使用できます。
例:
target_sources(my_shader
PUBLIC
shaders/my_shader.vert
shaders/my_shader.frag
)
target_property(my_shader PROPERTIES VS_SHADER_FLAGS "/I ..\\include")
この例では、以下のオプションがシェーダーファイルのコンパイル時に渡されます。
/I ..\\include
:インクルードパスを "..\include" に設定します。
このオプションにより、シェーダーファイルのコンパイル時に、#include
ディレクティブを使用して "..\include" ディレクトリ内のファイルを参照することができます。
シェーダーファイルのマクロ定義
"VS_SHADER_FLAGS" は、シェーダーファイルのマクロ定義するためにも使用できます。
例:
target_sources(my_shader
PUBLIC
shaders/my_shader.vert
shaders/my_shader.frag
)
target_property(my_shader PROPERTIES VS_SHADER_FLAGS "/D MY_MACRO=1")
この例では、以下のオプションがシェーダーファイルのコンパイル時に渡されます。
/D MY_MACRO=1
:マクロ "MY_MACRO" を 1 に定義します。
このオプションにより、シェーダーファイルのコンパイル時に、#define
ディレクティブを使用してマクロ "MY_MACRO" を 1 に定義することができます。
"VS_SHADER_FLAGS" は、Visual Studio でシェーダーファイルのコンパイル時に渡されるオプションを指定するために使用されます。このオプションは、シェーダーの動作やコンパイル方法を制御するために使用することができます。
上記以外にも、"VS_SHADER_FLAGS" を使用して、さまざまな設定を行うことができます。詳細は、Visual Studio のドキュメントを参照してください。
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