CMakeでosgSimをプロジェクトに統合する:詳細解説とサンプルコード、その他の方法
CMake モジュール FindosgSim の詳細解説
FindosgSim は、CMake のモジュールの一つで、OpenSceneGraph シミュレーションライブラリ (osgSim) をプロジェクトに統合するためのツールです。このモジュールは、osgSim のインストールパスを自動的に検出し、プロジェクトに必要なヘッダーファイルとライブラリファイルを CMake に提供します。
動作
FindosgSim は、以下の手順で動作します。
- システムパスを検索: FindosgSim は、まずシステムパスを検索し、osgSim のインストールパスを見つけようとします。
- パッケージマネージャーの利用: システムパスに osgSim が見つからない場合、FindosgSim は CPack や Conan などのパッケージマネージャーを使用して osgSim をインストールしようとします。
- 手動設定: 上記の方法で osgSim が見つからない場合は、CMakeLists.txt ファイルで osgSim のパスを手動で設定する必要があります。
使用方法
FindosgSim を使用する方法は以下の通りです。
- CMakeLists.txt ファイルに
find_package
コマンドを追加します。
find_package(osgSim REQUIRED)
osgSim
モジュールが提供する変数を使用します。
# ヘッダーファイルのインクルード
include_directories(${OSG_SIM_INCLUDE_DIRS})
# ライブラリへのリンク
link_libraries(${OSG_SIM_LIBRARIES})
FindosgSim モジュールの詳細については、以下の情報をご覧ください。
補足
- FindosgSim モジュールは、CMake バージョン 3.2 以降で使用できます。
- osgSim は、オープンソースの 3D グラフィックスライブラリである OpenSceneGraph のシミュレーション拡張です。
- FindosgSim モジュールは、C++ プロジェクトでのみ使用できます。
例
以下のコードは、FindosgSim モジュールを使用して、osgSim を使用したシンプルなプロジェクトを作成する方法を示しています。
cmake_minimum_required(VERSION 3.2)
find_package(osgSim REQUIRED)
add_executable(osgsim_example example.cpp)
target_include_directories(osgsim_example PUBLIC ${OSG_SIM_INCLUDE_DIRS})
target_link_libraries(osgsim_example PUBLIC ${OSG_SIM_LIBRARIES})
このコードは、example.cpp
ファイルと osgSim ライブラリを使用して osgsim_example
という名前の実行可能ファイルを作成します。
この情報は参考用であり、予告なく変更される場合があります。
FindosgSim モジュールを使用したサンプルコード
cmake_minimum_required(VERSION 3.2)
find_package(osgSim REQUIRED)
add_executable(osgsim_example example.cpp)
target_include_directories(osgsim_example PUBLIC ${OSG_SIM_INCLUDE_DIRS})
target_link_libraries(osgsim_example PUBLIC ${OSG_SIM_LIBRARIES})
このコードは、example.cpp
ファイルと osgSim ライブラリを使用して osgsim_example
という名前の実行可能ファイルを作成します。
osgSim::Viewer を使用したプロジェクト
cmake_minimum_required(VERSION 3.2)
find_package(osgSim REQUIRED)
add_executable(osgsim_viewer viewer.cpp)
target_include_directories(osgsim_viewer PUBLIC ${OSG_SIM_INCLUDE_DIRS})
target_link_libraries(osgsim_viewer PUBLIC ${OSG_SIM_LIBRARIES})
このコードは、viewer.cpp
ファイルと osgSim ライブラリを使用して osgsim_viewer
という名前の実行可能ファイルを作成します。 viewer.cpp
ファイルは、osgSim::Viewer クラスを使用して 3D シーンを表示します。
osgSim::World を使用したプロジェクト
cmake_minimum_required(VERSION 3.2)
find_package(osgSim REQUIRED)
add_executable(osgsim_world world.cpp)
target_include_directories(osgsim_world PUBLIC ${OSG_SIM_INCLUDE_DIRS})
target_link_libraries(osgsim_world PUBLIC ${OSG_SIM_LIBRARIES})
このコードは、world.cpp
ファイルと osgSim ライブラリを使用して osgsim_world
という名前の実行可能ファイルを作成します。 world.cpp
ファイルは、osgSim::World クラスを使用してシミュレーションワールドを作成します。
osgSim::Manipulator を使用したプロジェクト
cmake_minimum_required(VERSION 3.2)
find_package(osgSim REQUIRED)
add_executable(osgsim_manipulator manipulator.cpp)
target_include_directories(osgsim_manipulator PUBLIC ${OSG_SIM_INCLUDE_DIRS})
target_link_libraries(osgsim_manipulator PUBLIC ${OSG_SIM_LIBRARIES})
このコードは、manipulator.cpp
ファイルと osgSim ライブラリを使用して osgsim_manipulator
という名前の実行可能ファイルを作成します。 manipulator.cpp
ファイルは、osgSim::Manipulator クラスを使用して 3D オブジェクトを操作します。
この情報は参考用であり、予告なく変更される場合があります。
FindosgSim モジュール以外の方法
手動設定
CMakeLists.txt ファイルで osgSim のパスを手動で設定することができます。
set(OSG_SIM_INCLUDE_DIR "/path/to/osgSim/include")
set(OSG_SIM_LIBRARY "/path/to/osgSim/lib/osgSim.so")
# ヘッダーファイルのインクルード
include_directories(${OSG_SIM_INCLUDE_DIR})
# ライブラリへのリンク
link_libraries(${OSG_SIM_LIBRARY})
CPack パッケージマネージャーを使用して osgSim をインストールすることができます。
install(
PACKAGES CPack
DESTINATION /usr/local
COMPONENT osgSim
)
CPack を使用すると、osgSim のヘッダーファイルとライブラリファイルがシステムパスにインストールされます。
Conan パッケージマネージャーを使用して osgSim をインストールすることができます。
requires osgSim/3.7.1
Conan を使用すると、osgSim のヘッダーファイルとライブラリファイルがプロジェクトディレクトリにインストールされます。
外部プロジェクト
osgSim を外部プロジェクトとして扱い、CMake でサブディレクトリとして追加することができます。
add_subdirectory(../osgSim)
# ヘッダーファイルのインクルード
include_directories(${CMAKE_CURRENT_BINARY_DIR}/../osgSim/include)
# ライブラリへのリンク
link_libraries(${CMAKE_CURRENT_BINARY_DIR}/../osgSim/lib/osgSim.so)
この情報は参考用であり、予告なく変更される場合があります。
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