SQL Statements & Structure でマスターする MariaDB の集計関数
MariaDB の集計関数: データの要約を抽出する強力なツール
代表的な集計関数
MariaDB では、様々な集計関数が用意されています。 以下は、最もよく使用される代表的な関数です。
1 数値データの集計
- SUM(): 列のすべての値の合計を計算します。
- AVG(): 列のすべての値の平均値を計算します。
- MAX(): 列の最大値を取得します。
- COUNT(): 列の非NULL値の数をカウントします。
2 その他の集計関数
- GROUP BY: 列の値に基づいてデータをグループ化し、各グループに対して集計関数を適用します。
- HAVING: GROUP BY 句と組み合わせて、集計結果に基づいて結果をフィルタリングします。
- VARIANCE(): 列の値の分散を計算します。
- STDDEV(): 列の値の標準偏差を計算します。
集計関数の使い方: 実践的な例
1 商品売上データの分析
products
テーブルに、商品名、価格、売上個数のデータがあるとします。 このデータを使って、以下の分析を行います。
- 全商品の合計売上金額
- 商品ごとの平均売上個数
- 最も売れている商品
- 売上個数が10個以下の商品
-- 全商品の合計売上金額
SELECT SUM(price * quantity) AS total_revenue
FROM products;
-- 商品ごとの平均売上個数
SELECT product_name, AVG(quantity) AS average_quantity
FROM products
GROUP BY product_name;
-- 最も売れている商品
SELECT product_name, MAX(quantity) AS max_quantity
FROM products
GROUP BY product_name
ORDER BY max_quantity DESC
LIMIT 1;
-- 売上個数が10個以下の商品
SELECT product_name, quantity
FROM products
WHERE quantity <= 10;
集計関数を活用するメリット
集計関数は、データ分析において以下のようなメリットをもたらします。
- データの要約: 大量のデータを簡潔にまとめ、理解を容易にします。
- 傾向の特定: データの傾向やパターンを発見することができます。
- 意思決定: データに基づいた意思決定を支援します。
MariaDB の集計関数: 詳細情報
MariaDB の集計関数について、より詳細な情報は公式ドキュメントを参照してください。
まとめ
MariaDB の集計関数は、データ分析を強力にサポートするツールです。 代表的な関数とその使い方を理解し、データから価値ある洞察を引き出しましょう。
MariaDB 集計関数 サンプルコード
商品売上データ分析
SELECT SUM(price * quantity) AS total_revenue
FROM products;
2 商品ごとの平均売上個数
SELECT product_name, AVG(quantity) AS average_quantity
FROM products
GROUP BY product_name;
3 最も売れている商品
SELECT product_name, MAX(quantity) AS max_quantity
FROM products
GROUP BY product_name
ORDER BY max_quantity DESC
LIMIT 1;
4 売上個数が10個以下の商品
SELECT product_name, quantity
FROM products
WHERE quantity <= 10;
5 特定期間の売上推移
SELECT date, SUM(quantity) AS total_sales
FROM sales
WHERE date BETWEEN '2023-01-01' AND '2023-12-31'
GROUP BY date;
6 商品カテゴリ別売上
SELECT product_category, SUM(price * quantity) AS total_revenue
FROM products
INNER JOIN sales ON products.product_id = sales.product_id
GROUP BY product_category;
顧客情報分析
1 顧客年齢別人数
SELECT age_group, COUNT(*) AS customer_count
FROM customers
GROUP BY age_group;
2 性別と購入頻度の関係
SELECT gender, AVG(purchase_count) AS average_purchase_count
FROM customers
GROUP BY gender;
3 顧客満足度調査結果の分析
SELECT rating, COUNT(*) AS customer_count
FROM customer_surveys
GROUP BY rating;
4 特定地域における顧客分布
SELECT city, COUNT(*) AS customer_count
FROM customers
GROUP BY city;
その他
1 NULL 値の扱い
SELECT COUNT(name), COUNT(age)
FROM employees;
-- 結果:
-- COUNT(name): 100
-- COUNT(age): 95
-- age 列に5つの NULL 値がある
2 DISTINCT キーワード
SELECT COUNT(DISTINCT country) AS number_of_countries
FROM customers;
3 GROUP BY 句と ORDER BY 句
SELECT product_category, SUM(quantity) AS total_sales
FROM products
GROUP BY product_category
ORDER BY total_sales DESC;
4 HAVING 句
SELECT product_category, AVG(quantity) AS average_quantity
FROM products
GROUP BY product_category
HAVING AVG(quantity) > 10;
5 サブクエリ
SELECT product_name
FROM products
WHERE price > (SELECT AVG(price) FROM products);
上記のサンプルコードは、MariaDB の集計関数の様々な使い方を demonstrates. ご自身のデータ分析の目的に合わせて、適切な集計関数を選択 and 組み合わせることで、より深い洞察を得ることができます。
MariaDB 集計関数: その他の方法
ウィンドウ関数
例:
- 前回の3行の合計売上金額
SELECT product_name, SUM(quantity) OVER (
ORDER BY date
ROWS BETWEEN PRECEDING 2 AND CURRENT ROW
) AS total_sales
FROM sales;
- 各商品の移動平均
SELECT product_name, AVG(quantity) OVER (
ORDER BY date
ROWS BETWEEN UNBOUNDED PRECEDING AND CURRENT ROW
) AS moving_average
FROM sales;
ユーザー定義関数
特定のニーズに合わせて、ユーザー定義関数を作成することができます。
例:
- 商品の利益率を計算する関数
CREATE FUNCTION get_profit_margin(price DECIMAL(10,2), cost DECIMAL(10,2)) RETURNS DECIMAL(10,2)
BEGIN
RETURN (price - cost) / price;
END;
SELECT product_name, get_profit_margin(price, cost) AS profit_margin
FROM products;
外部ツール
MySQL Workbench などの外部ツールを使用すると、GUI 操作で集計関数を簡単に利用することができます。
サンプルコード集
MariaDB の公式ドキュメントには、集計関数に関する様々なサンプルコードが掲載されています。
- MariaDB 10.6 リファレンスマニュアル - 集計関数: URL
上記以外にも、MariaDB の集計関数を使いこなすための様々な方法があります。 目的に合わせて適切な方法を選択することで、データ分析の効率化と効果向上を図ることができます。
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