MariaDB の Data Types における Character Set と Collation の概要
MariaDB の Data Types における Character Set と Collation の概要
Character Set とは?
Character Set は、データベースでサポートされる文字のセットを定義します。各文字は、1バイトまたは複数バイトのコードポイントで表されます。MariaDB は、様々な Character Set をサポートしており、一般的なものとしては以下が挙げられます。
- latin1: 西ヨーロッパ言語で使用される文字をサポート
- utf8: 世界中のほとんどの言語で使用される文字をサポート
- utf8mb4: 絵文字や特殊文字を含む、より広い範囲の文字をサポート
Collation とは?
Collation は、Character Set 内の文字の比較方法を定義します。比較には、大文字と小文字の区別、アクセント記号の扱い、ソート順序などが含まれます。MariaDB は、各 Character Set に対して複数の Collation を提供しています。
例えば、utf8 には、以下の Collation があります。
- utf8_general_ci: 大文字と小文字を区別せず、アクセント記号を無視
- utf8_bin: 大文字と小文字を区別し、アクセント記号を考慮
プログラミングにおける影響
Character Set と Collation は、データベースとの接続、データの挿入、データの比較など、様々なプログラミング操作に影響を与えます。
例:
- データベースに接続する際に、Character Set と Collation を指定する必要があります。
- 文字列データを挿入する際は、Character Set と Collation に準拠したデータであることを確認する必要があります。
- 文字列データを比較する際は、Collation を考慮する必要があります。
設定方法
Character Set と Collation は、以下の方法で設定できます。
- データベースの作成時
- テーブルの作成時
- カラムの作成時
- クエリ内で個別に指定
例:
CREATE DATABASE my_database CHARACTER SET utf8 COLLATE utf8_general_ci;
CREATE TABLE my_table (
name VARCHAR(255) CHARACTER SET utf8 COLLATE utf8_bin
);
INSERT INTO my_table (name) VALUES ('こんにちは');
SELECT name FROM my_table WHERE name = 'こんにちは' COLLATE utf8_bin;
MariaDB の Character Set と Collation に関するサンプルコード
データベースの作成
-- latin1 を使用するデータベース
CREATE DATABASE latin1_database CHARACTER SET latin1;
-- utf8 を使用するデータベース
CREATE DATABASE utf8_database CHARACTER SET utf8 COLLATE utf8_general_ci;
テーブルの作成
-- latin1 を使用するテーブル
CREATE TABLE latin1_table (
name VARCHAR(255) CHARACTER SET latin1
);
-- utf8 を使用するテーブル
CREATE TABLE utf8_table (
name VARCHAR(255) CHARACTER SET utf8 COLLATE utf8_bin
);
データの挿入
-- latin1 データベースに latin1 文字列を挿入
INSERT INTO latin1_database.latin1_table (name) VALUES ('こんにちは');
-- utf8 データベースに utf8 文字列を挿入
INSERT INTO utf8_database.utf8_table (name) VALUES ('こんにちは');
データの比較
-- latin1 データベースで latin1 文字列を比較
SELECT name FROM latin1_database.latin1_table WHERE name = 'こんにちは';
-- utf8 データベースで utf8 文字列を比較
SELECT name FROM utf8_database.utf8_table WHERE name = 'こんにちは' COLLATE utf8_bin;
その他の例
- クエリ内で個別に Character Set と Collation を指定する
SELECT name FROM my_table WHERE name = 'こんにちは' COLLATE utf8_bin;
- 文字列データの変換
-- latin1 文字列を utf8 に変換
SELECT CONVERT('こんにちは' USING utf8) FROM latin1_table;
-- utf8 文字列を latin1 に変換
SELECT CONVERT('こんにちは' USING latin1) FROM utf8_table;
MariaDB の Character Set と Collation を設定するその他の方法
my.cnf ファイル
my.cnf ファイルは、MariaDB サーバの設定ファイルです。このファイルに以下の設定を追加することで、デフォルトの Character Set と Collation を設定することができます。
[mysqld]
character-set-server = utf8
collation-server = utf8_general_ci
環境変数
以下の環境変数を設定することで、デフォルトの Character Set と Collation を設定することができます。
- CHARSET
- COLLATION
例:
export CHARSET=utf8
export COLLATION=utf8_general_ci
コマンドラインオプション
MariaDB クライアントコマンドを実行する際に、以下のオプションを指定することで、接続時の Character Set と Collation を設定することができます。
- --character-set
- --collation
例:
mysql --character-set=utf8 --collation=utf8_general_ci -u root -p
クエリ
CREATE DATABASE や CREATE TABLE ステートメントの中で、Character Set と Collation を直接指定することができます。
例:
CREATE DATABASE my_database CHARACTER SET utf8 COLLATE utf8_general_ci;
CREATE TABLE my_table (
name VARCHAR(255) CHARACTER SET utf8 COLLATE utf8_bin
);
アプリケーションによっては、Character Set と Collation を設定するための独自の API を提供している場合があります。詳細は、アプリケーションのドキュメントを参照してください。
MariaDB の Character Set と Collation を設定する方法はいくつかあります。それぞれの方法にはメリットとデメリットがあり、状況に応じて最適な方法を選択する必要があります。
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MariaDBは、MySQLと互換性のあるオープンソースのデータベース管理システムです。GeoJSONは、地理空間データをエンコードするためのJSON形式です。MariaDBとGeoJSONを組み合わせることで、空間データを効率的に保存、管理、分析することができます。