mysqldump コマンドを使った MariaDB テーブルのバックアップ
MariaDB の BACKUP TABLE
コマンドは、テーブルデータを別の場所にコピー (バックアップ) するためのコマンドです。テーブル構造だけでなく、データ自体もバックアップできます。
構文
BACKUP TABLE table_name
TO 'file_name';
オプション
IGNORE INDEXES
: インデックスを無視してバックアップを作成します。QUICK
: テーブルロックを取得せずにバックアップを作成します。COMPRESSED
: データを圧縮してバックアップを作成します。SINGLE-TRANSACTION
: 一貫性のあるトランザクションスナップショットをバックアップを作成します。
例
BACKUP TABLE customers
TO '/var/backups/customers.bak';
BACKUP TABLE orders
IGNORE INDEXES
TO '/var/backups/orders.bak';
BACKUP TABLE コマンドの削除
MariaDB 10.2 以降では、BACKUP TABLE
コマンドは廃止されました。代わりに、mysqldump
コマンドを使用してテーブルをバックアップすることを推奨します。
mysqldump コマンドを使ったバックアップ
mysqldump -u root -p database_name table_name > /var/backups/table_name.sql
メリットとデメリット
BACKUP TABLE コマンド
- メリット:
- シンプルな構文
- 速度が速い
- デメリット:
- 廃止予定
- オプションが少ない
mysqldump コマンド
- メリット:
- 多くのオプション
- 柔軟性が高い
- デメリット:
- 構文が複雑
- 速度が遅い
MariaDB 10.2 以降では、BACKUP TABLE
コマンドは廃止予定のため、代わりに mysqldump
コマンドを使用してテーブルをバックアップすることを推奨します。
補足
- 上記の情報は 2024 年 3 月 19 日時点のものです。
- コマンドを実行する前に、必ずマニュアルを確認してください。
- データバックアップは定期的に実行することを推奨します。
MariaDB の BACKUP TABLE コマンドのサンプルコード
BACKUP TABLE customers
TO '/var/backups/customers.bak';
オプションの例
- IGNORE INDEXES
BACKUP TABLE orders
IGNORE INDEXES
TO '/var/backups/orders.bak';
- QUICK
BACKUP TABLE products
QUICK
TO '/var/backups/products.bak';
- COMPRESSED
BACKUP TABLE payments
COMPRESSED
TO '/var/backups/payments.bak';
- SINGLE-TRANSACTION
BACKUP TABLE transactions
SINGLE-TRANSACTION
TO '/var/backups/transactions.bak';
複数のテーブルをまとめてバックアップ
BACKUP TABLE customers, orders, products
TO '/var/backups/all_tables.bak';
WHERE 句を使って特定の条件を満たすデータのみをバックアップ
BACKUP TABLE customers
WHERE country = 'Japan'
TO '/var/backups/customers_japan.bak';
mysqldump コマンドを使ったバックアップ
mysqldump -u root -p database_name table_name > /var/backups/table_name.sql
mysqldump コマンドを使ってすべてのテーブルをバックアップ
mysqldump -u root -p database_name --all-tables > /var/backups/all_tables.sql
パイプを使って gzip で圧縮
mysqldump -u root -p database_name table_name | gzip > /var/backups/table_name.sql.gz
その他のサンプルコード
- 特定のデータベースのすべてのテーブルをバックアップするスクリプト
#!/bin/bash
database_name="my_database"
for table_name in $(mysql -u root -p -Bse "SHOW TABLES FROM $database_name"); do
echo "Backing up table $table_name..."
mysqldump -u root -p $database_name $table_name > /var/backups/$table_name.sql
done
- 一週間分のデータを毎日バックアップするスクリプト
#!/bin/bash
database_name="my_database"
for i in $(seq 1 7); do
date_str=$(date -d "-$i days" +%Y%m%d)
echo "Backing up data for $date_str..."
mysqldump -u root -p $database_name --where="date_column >= '$date_str'" > /var/backups/$database_name-$date_str.sql
done
注意
- 上記のコードはあくまでもサンプルです。環境に合わせて変更する必要があります。
MariaDB テーブルのバックアップ方法
mysqldump
コマンドは、MariaDB データベースの論理バックアップを作成するための最も一般的な方法です。このコマンドは、テーブル構造とデータを含む SQL ファイルを作成します。
例
mysqldump -u root -p database_name table_name > /var/backups/table_name.sql
オプション
-u
: ユーザー名-p
: パスワード-B
: データベース名-t
: テーブル名-r
: バックアップファイル名
その他の方法
- MariaDB GUI ツール
phpMyAdmin や MySQL Workbench などの GUI ツールを使用して、MariaDB テーブルをバックアップできます。これらのツールは、コマンドラインよりも使いやすく、初心者にもおすすめです。
- サードパーティ製ツール
XtraBackup や Percona XtraBackup などのサードパーティ製ツールを使用して、MariaDB テーブルをバックアップできます。これらのツールは、オンラインバックアップや増分バックアップなど、高度な機能を提供します。
- シンプルで使いやすい方法:
mysqldump
コマンド - GUI ツール: 初心者
- 高度な機能: サードパーティ製ツール
注意事項
- バックアップを実行する前に、必ずデータベースを停止してください。
- バックアップファイルは安全な場所に保存してください。
- 定期的にバックアップを実行することを推奨します。
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