SQLでJSONデータも楽々操作!MariaDBのJSON関数によるデータ処理

2024-04-09

MariaDB の JSON 関数:SQL ステートメントと構造

JSON 関数の概要

MariaDB の JSON 関数は、JSON データ型を操作するための関数群です。主な機能は以下の通りです。

  • JSON データの生成・解析:

    • JSON_ARRAY(): 配列を生成
    • JSON_OBJECT(): オブジェクトを生成
    • JSON_QUOTE(): 文字列をエスケープ
    • JSON_EXTRACT(): オブジェクトから値を取得
    • JSON_VALID(): JSON データの妥当性を検証
    • JSON_TYPE(): JSON データの型を取得
  • JSON データの変換:

    • JSON_ARRAY_APPEND(): 配列に要素を追加
    • JSON_ARRAY_INSERT(): 配列に要素を挿入
    • JSON_REMOVE(): オブジェクトから要素を削除
    • JSON_REPLACE(): オブジェクトの値を置換
  • SQL との連携:

    • JSON_TABLE(): JSON データをテーブル形式に変換
    • TO_JSON(): 値を JSON 形式に変換
    • FROM_JSON(): JSON 形式の文字列を値に変換

具体的な例

JSON データの生成

-- オブジェクトの生成
SELECT JSON_OBJECT('name', 'John Doe', 'age', 30);

-- 配列の生成
SELECT JSON_ARRAY(1, 2, 3, 'foo', 'bar');

JSON データの解析

-- オブジェクトから値を取得
SELECT JSON_EXTRACT('{"name": "John Doe", "age": 30}', '$.name');

-- JSON データの妥当性を検証
SELECT JSON_VALID('{"name": "John Doe", "age": 30}');

JSON データの変換

-- 配列に要素を追加
SELECT JSON_ARRAY_APPEND('[1, 2, 3]', 4);

-- オブジェクトの値を置換
SELECT JSON_REPLACE('{"name": "John Doe", "age": 30}', '$.age', 31);

SQL との連携

-- JSON データをテーブル形式に変換
SELECT * FROM JSON_TABLE('[{"name": "John Doe", "age": 30}, {"name": "Jane Doe", "age": 25}]',
                        '$[*]',
                        COLUMNS(name VARCHAR(255), age INT));

-- 値を JSON 形式に変換
SELECT TO_JSON(CURRENT_TIMESTAMP);

-- JSON 形式の文字列を値に変換
SELECT FROM_JSON('{"name": "John Doe"}', '$.name');

補足

  • MariaDB 10.2 以降で利用可能です。
  • JSON 関数は、標準の SQL 関数と同様に使用できます。
  • 詳細については、上記の参考資料を参照してください。
  • 上記は基本的な例です。より複雑な操作も可能です。
  • JSON 関数は、MariaDB の強力な機能の一つです。データの格納、処理、交換などに活用できます。


MariaDB の JSON 関数:サンプルコード集

JSON データの生成

-- シンプルなオブジェクト
SELECT JSON_OBJECT('name', 'John Doe');

-- ネストしたオブジェクト
SELECT JSON_OBJECT('name', 'John Doe', 'address', JSON_OBJECT('street', '123 Main Street', 'city', 'Anytown'));

-- 配列を含むオブジェクト
SELECT JSON_OBJECT('name', 'John Doe', 'hobbies', JSON_ARRAY('hiking', 'reading', 'coding'));

2 配列の生成

-- 数字の配列
SELECT JSON_ARRAY(1, 2, 3, 4, 5);

-- 文字列の配列
SELECT JSON_ARRAY('apple', 'banana', 'orange', 'grape', 'melon');

-- 混合型の配列
SELECT JSON_ARRAY(1, 'foo', TRUE, NULL, JSON_OBJECT('name', 'John Doe'));

3 JSON データの文字列化

-- オブジェクトを JSON 文字列に変換
SELECT TO_JSON(JSON_OBJECT('name', 'John Doe', 'age', 30));

-- 配列を JSON 文字列に変換
SELECT TO_JSON(JSON_ARRAY(1, 2, 3, 4, 5));

JSON データの解析

1 オブジェクトから値を取得

-- オブジェクトからキー "name" の値を取得
SELECT JSON_EXTRACT('{"name": "John Doe", "age": 30}', '$.name');

-- ネストしたオブジェクトから値を取得
SELECT JSON_EXTRACT('{"name": "John Doe", "address": {"street": "123 Main Street", "city": "Anytown"}}', '$.address.city');

2 配列の要素を操作

-- 配列の最初の要素を取得
SELECT JSON_EXTRACT('[1, 2, 3, 4, 5]', '$[0]');

-- 配列の最後の要素を取得
SELECT JSON_EXTRACT('[1, 2, 3, 4, 5]', '$[-1]');

-- 配列の長さを取得
SELECT JSON_LENGTH('[1, 2, 3, 4, 5]');

3 JSON データの型を取得

SELECT JSON_TYPE('{"name": "John Doe", "age": 30}'); -- OBJECT
SELECT JSON_TYPE('[1, 2, 3, 4, 5]'); -- ARRAY
SELECT JSON_TYPE('123'); -- NUMBER
SELECT JSON_TYPE('true'); -- BOOLEAN
SELECT JSON_TYPE('null'); -- NULL

JSON データの変換

1 オブジェクトの編集

-- オブジェクトに新しいキーを追加
SELECT JSON_SET('{"name": "John Doe"}', '$.age', 30);

-- オブジェクトのキーの値を変更
SELECT JSON_REPLACE('{"name": "John Doe", "age": 30}', '$.name', 'Jane Doe');

-- オブジェクトからキーを削除
SELECT JSON_REMOVE('{"name": "John Doe", "age": 30}', '$.age');

2 配列の編集

-- 配列に要素を追加
SELECT JSON_ARRAY_APPEND('[1, 2, 3]', 4);

-- 配列から要素を削除
SELECT JSON_ARRAY_REMOVE('[1, 2, 3]', 2);

-- 配列の要素を入れ替える

3 JSON データと SQL の相互変換

-- JSON データをテーブル形式に変換
SELECT * FROM JSON_TABLE('[{"name": "John Doe", "age": 30}, {"name": "Jane Doe", "age": 25}]',
                        '$[*]',
                        COLUMNS(name VARCHAR(255), age INT));

-- 値を JSON 形式に変換
SELECT TO_JSON(CURRENT_TIMESTAMP);

-- JSON 形式の文字列を値に変換
SELECT FROM_JSON('{"name": "John Doe"}', '$.name');

その他のサンプル

1 JSON データの検索

-- オブジェクト内のすべての "name" キーの値を取得
SELECT JSON_SEARCH('{"name": "John Doe", "age": 30}', 'one', '$.name');

-- 配列内の


MariaDB JSON 関数:その他の方法

JSON データの操作

JSON_TABLE() 関数を使用して、JSON データをテーブル形式に変換できます。これは、JSON データを分析したり、他の SQL クエリで使用したりする場合に便利です。

-- JSON データをテーブル形式に変換
SELECT * FROM JSON_TABLE('[{"name": "John Doe", "age": 30}, {"name": "Jane Doe", "age": 25}]',
                        '$[*]',
                        COLUMNS(name VARCHAR(255), age INT));

JSON_PATH() 関数を使用して、JSON データ内の特定の値を抽出できます。これは、複雑な JSON 構造から特定の情報を取り出す場合に便利です。

-- オブジェクトからキー "name" の値を取得
SELECT JSON_PATH('{"name": "John Doe", "age": 30}', '$.name');

-- ネストしたオブジェクトから値を取得
SELECT JSON_PATH('{"name": "John Doe", "address": {"street": "123 Main Street", "city": "Anytown"}}', '$.address.city');

JSON_QUERY() 関数を使用して、JSON データに対して XPath 式を実行できます。これは、複雑な JSON データを操作する際に柔軟性と強力な機能を提供します。

-- オブジェクトからすべての "name" キーの値を取得
SELECT JSON_QUERY('{"name": "John Doe", "age": 30}', '$.name');

-- 配列内のすべての要素を取得
SELECT JSON_QUERY('[1, 2, 3, 4, 5]', '$[*]');

外部ライブラリ

MariaDB には標準で JSON データを操作するためのライブラリがいくつか用意されています。さらに、必要に応じて外部ライブラリをインストールして使用することもできます。

GUI ツール

JSON データを操作するための GUI ツールもいくつか存在します。これらのツールは、複雑な JSON 構造を視覚的に操作したり、編集したりする場合に便利です。

MariaDB は JSON データを操作するための豊富な機能を提供しています。上記で紹介した方法はほんの一例であり、他にも様々な方法で JSON データを操作することができます。

自分に合った方法を見つけて、JSON データを有効活用しましょう。




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