MariaDB Information Schema PARAMETERSテーブルを操作するその他の方法
MariaDBのInformation Schema PARAMETERSテーブル解説
PARAMETERSテーブルは、Information Schemaの一部であり、MariaDBサーバーの設定パラメータに関する情報を格納します。このテーブルには、以下の情報が含まれます:
- PARAMETER_NAME: パラメータ名
- PARAMETER_VALUE: パラメータの現在の値
- PARAMETER_DEFAULT: パラメータのデフォルト値
- PARAMETER_TYPE: パラメータのデータ型
- PARAMETER_MAX_VALUE: パラメータの最大値
- PARAMETER_DESCRIPTION: パラメータの説明
PARAMETERSテーブルの例:
+-----------------+------------+-------------+------------+-------------+------------+---------------------+
| PARAMETER_NAME | PARAMETER_VALUE | PARAMETER_DEFAULT | PARAMETER_TYPE | PARAMETER_MAX_VALUE | PARAMETER_MIN_VALUE | PARAMETER_DESCRIPTION |
+-----------------+------------+-------------+------------+-------------+------------+---------------------+
| max_connections | 100 | 100 | integer | 10000 | 1 | 最大接続数 |
+-----------------+------------+-------------+------------+-------------+------------+---------------------+
| innodb_buffer_pool_size | 128M | 128M | string | 8388608M | 1M | InnoDBバッファプールのサイズ |
+-----------------+------------+-------------+------------+-------------+------------+---------------------+
PARAMETERSテーブルの利用例:
- 特定のパラメータの現在の値を取得する:
SELECT PARAMETER_VALUE
FROM INFORMATION_SCHEMA.PARAMETERS
WHERE PARAMETER_NAME = 'max_connections';
- パラメータのデフォルト値を取得する:
SELECT PARAMETER_DEFAULT
FROM INFORMATION_SCHEMA.PARAMETERS
WHERE PARAMETER_NAME = 'innodb_buffer_pool_size';
- すべての設定パラメータとその説明を表示する:
SELECT PARAMETER_NAME, PARAMETER_VALUE, PARAMETER_DESCRIPTION
FROM INFORMATION_SCHEMA.PARAMETERS;
PARAMETERSテーブルに関する注意事項:
- PARAMETERSテーブルは、直接編集しないでください。パラメータの設定は、
my.cnf
ファイルなどの設定ファイルで行う必要があります。 - PARAMETERSテーブルに含まれるパラメータの一部は、MariaDBのバージョンによって異なる場合があります。
Information Schema PARAMETERSテーブルは、MariaDBサーバーの設定パラメータに関する情報を取得するのに役立ちます。このテーブルを利用することで、現在の設定値を確認したり、デフォルト値を確認したりすることができます。
MariaDB Information Schema PARAMETERS Table サンプルコード
特定のパラメータの現在の値を取得する
# 最大接続数を取得する
SELECT PARAMETER_VALUE
FROM INFORMATION_SCHEMA.PARAMETERS
WHERE PARAMETER_NAME = 'max_connections';
# 結果
# 100
パラメータのデフォルト値を取得する
# InnoDBバッファプールのデフォルトサイズを取得する
SELECT PARAMETER_DEFAULT
FROM INFORMATION_SCHEMA.PARAMETERS
WHERE PARAMETER_NAME = 'innodb_buffer_pool_size';
# 結果
# 128M
すべての設定パラメータとその説明を表示する
# すべての設定パラメータとその説明を表示する
SELECT PARAMETER_NAME, PARAMETER_VALUE, PARAMETER_DESCRIPTION
FROM INFORMATION_SCHEMA.PARAMETERS;
# 結果
# ...
# PARAMETER_NAME | PARAMETER_VALUE | PARAMETER_DESCRIPTION
# -------------- | -------------- | --------------
# max_connections | 100 | 最大接続数
# ...
特定のパラメータの値を変更する
# 設定ファイルを編集して `max_connections` を 200 に変更
# ...
# 変更後の値を確認
SELECT PARAMETER_VALUE
FROM INFORMATION_SCHEMA.PARAMETERS
WHERE PARAMETER_NAME = 'max_connections';
# 結果
# 200
特定のパラメータの説明を検索する
# 'innodb_buffer_pool_size' パラメータの説明を検索する
SELECT PARAMETER_DESCRIPTION
FROM INFORMATION_SCHEMA.PARAMETERS
WHERE PARAMETER_NAME = 'innodb_buffer_pool_size';
# 結果
# InnoDBバッファプールのサイズ
パラメータの値の範囲を確認する
# 'innodb_buffer_pool_size' パラメータの許容範囲を確認する
SELECT PARAMETER_MIN_VALUE, PARAMETER_MAX_VALUE
FROM INFORMATION_SCHEMA.PARAMETERS
WHERE PARAMETER_NAME = 'innodb_buffer_pool_size';
# 結果
# 1M | 8388608M
- 上記のサンプルコードは、MariaDB 10.5.12 で動作確認しています。
MariaDB Information Schema PARAMETERS Table を操作するその他の方法
MariaDBコマンドラインツール
mysqldump
コマンドを使用して、PARAMETERSテーブルの内容をダンプファイルに保存できます。
mysqldump -uroot -p -B information_schema parameters > parameters.sql
mysql
コマンドを使用して、PARAMETERSテーブルを直接クエリできます。
mysql -uroot -p information_schema -e "SELECT * FROM parameters;"
GUIツール
- MySQL WorkbenchなどのGUIツールを使用して、PARAMETERSテーブルを閲覧・編集できます。
プログラミング言語
- Python、Java、C++などのプログラミング言語を使用して、PARAMETERSテーブルにアクセスするプログラムを作成できます。
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