QListView::isIndexHidden()のサンプルコード

2024-04-18

Qt WidgetsにおけるQListView::isIndexHidden()の解説

QListView::isIndexHidden() 関数は、指定されたインデックスがビューで非表示かどうかを確認するために使用されます。これは、モデル内のアイテムがビューに表示されているかどうかを判断するのに役立ちます。

関数のプロトタイプ

bool QListView::isIndexHidden(const QModelIndex &index) const

引数

  • index: 検査対象のインデックス

戻り値

  • インデックスが非表示の場合は true、そうでない場合は false を返します。

詳細

QListView::isIndexHidden() 関数は、モデル内のアイテムがビューに表示されているかどうかを判断するのに役立ちます。これは、アイテムが折りたたまれている場合や、ビューの可視範囲外にある場合など、さまざまな理由で発生する可能性があります。

この関数は、アイテムを非表示にする必要があるかどうかを判断するロジックを実装する場合に役立ちます。たとえば、特定の条件を満たすアイテムのみを表示するフィルタを実装する場合に使用できます。

次の例では、QListView ウィジェット内のすべての奇数行を非表示にする方法を示します。

void MyWidget::updateListView()
{
    for (int row = 0; row < model->rowCount(); ++row) {
        QModelIndex index = model->index(row, 0);
        if (row % 2 == 1) {
            listView->setRowHidden(index, true);
        } else {
            listView->setRowHidden(index, false);
        }
    }
}

この例では、model->rowCount() ループを使用して、モデル内のすべての行を反復処理しています。各行に対して、QModelIndex オブジェクトが作成され、listView->setRowHidden() 関数を使用して行が表示/非表示されます。

補足

  • QListView::isIndexHidden() 関数は、モデル内のアイテムがビューに表示されているかどうかを判断するだけで、アイテムが実際に描画されているかどうかは判断しません。アイテムが描画されるかどうかは、QListView::visualRect() 関数を使用して取得できるアイテムの視覚的な矩形を使用して判断できます。
  • QListView::isIndexHidden() 関数は、静的メンバー関数 QAbstractItemView::isIndexHidden() をオーバーライドしています。この関数は、QListView以外にも、QTableViewQTreeView などの他の抽象ビュークラスでも使用できます。

この説明がお役に立てば幸いです。ご不明な点がございましたら、お気軽にお尋ねください。



Qt WidgetsにおけるQListView::isIndexHidden()のサンプルコード

この例では、QListView ウィジェット内のすべての奇数行を非表示にする方法を示します。

void MyWidget::updateListView()
{
    for (int row = 0; row < model->rowCount(); ++row) {
        QModelIndex index = model->index(row, 0);
        if (row % 2 == 1) {
            listView->setRowHidden(index, true);
        } else {
            listView->setRowHidden(index, false);
        }
    }
}

特定の列を非表示にする

この例では、QListView ウィジェット内のすべての偶数列を非表示にする方法を示します。

void MyWidget::updateListView()
{
    for (int col = 0; col < model->columnCount(); ++col) {
        QModelIndex index = model->index(0, col);
        if (col % 2 == 1) {
            listView->setColumnHidden(index, true);
        } else {
            listView->setColumnHidden(index, false);
        }
    }
}

特定の条件を満たすアイテムを非表示にする

この例では、model 内の name 列の値が "特定の値" でないアイテムをすべて非表示にする方法を示します。

void MyWidget::updateListView()
{
    for (int row = 0; row < model->rowCount(); ++row) {
        QModelIndex index = model->index(row, 0);
        QVariant value = model->data(index, Qt::DisplayRole);
        if (value != "特定の値") {
            listView->setRowHidden(index, true);
        }
    }
}

アイテムを非表示にした後で再表示する

この例では、QListView ウィジェット内のすべてのアイテムを非表示にし、その後、5秒後にすべてのアイテムを再表示する方法を示します。

void MyWidget::hideAndShowItems()
{
    for (int row = 0; row < model->rowCount(); ++row) {
        QModelIndex index = model->index(row, 0);
        listView->setRowHidden(index, true);
    }

    QTimer::singleShot(5000, this, &MyWidget::showItems);
}

void MyWidget::showItems()
{
    for (int row = 0; row < model->rowCount(); ++row) {
        QModelIndex index = model->index(row, 0);
        listView->setRowHidden(index, false);
    }
}

非表示アイテムのインデックスを取得する

この例では、QListView ウィジェット内のすべての非表示アイテムのインデックスを取得する方法を示します。

void MyWidget::getHiddenIndexes()
{
    QModelIndexList hiddenIndexes = listView->model()->indexesHidden();
    for (const QModelIndex &index : hiddenIndexes) {
        qDebug() << index.row() << index.column();
    }
}

これらの例は、QListView::isIndexHidden() 関数を使用してアイテムを非表示にするさまざまな方法を示しています。具体的なニーズに合わせてコードを調整する必要があります。

ご不明な点がございましたら、お気軽にお尋ねください。



Qt WidgetsにおけるQListView::isIndexHidden()の代替方法

QModelIndex::isHidden() 関数を使用する

QModelIndex::isHidden() 関数は、モデル内のインデックスがビューで非表示かどうかを確認するために使用されます。これは、QListView::isIndexHidden() 関数とほぼ同じ機能を提供しますが、より汎用的な方法です。

bool isHidden = index.isHidden();

QAbstractItemModel::itemData() 関数を使用する

QAbstractItemModel::itemData() 関数は、モデル内のアイテムに関連付けられているデータを取得するために使用されます。この関数は、Qt::UserRole ロールを使用して、アイテムが表示/非表示かどうかを示すフラグを取得するために使用できます。

bool isHidden = model->itemData(index, Qt::UserRole).toBool();

カスタムアイテムフラグを使用する

モデル内のアイテムにカスタムフラグを追加して、アイテムが表示/非表示かどうかを示すことができます。次に、QModelIndex::data() 関数を使用してこのフラグを取得できます。

enum ItemFlag {
    HiddenFlag = Qt::UserRole + 1
};

bool isHidden = index.data(ItemFlag).toBool();

これらの方法はすべて、モデル内のアイテムがビューに表示されているかどうかを判断するために使用できます。使用する方法は、特定のニーズと要件によって異なります。

その他の考慮事項

  • モデル内のアイテムが非表示になっている場合、そのアイテムは選択または編集できません。
  • アイテムを非表示にすることで、パフォーマンスが向上する場合があります。これは、大きなモデルを処理している場合に特に重要です。

この情報がお役に立てば幸いです。ご不明な点がございましたら、お気軽にお尋ねください。




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