Qt GUI アプリ開発:カーソル移動を制する者はテキスト編集を制す!QTextLayout::nextCursorPosition() 関数の使い方
Qt GUI の QTextLayout::nextCursorPosition() 関数
関数の概要
int QTextLayout::nextCursorPosition(int oldPos, CursorMode mode = SkipCharacters) const;
引数
oldPos
: カーソルの現在の位置mode
: カーソル移動モード
戻り値
- カーソルの次の位置
CursorMode
SkipCharacters
: 文字単位で移動SkipWords
: 単語単位で移動
使用例
QTextLayout layout(text);
int cursorPos = 0;
while (cursorPos < layout.text().length()) {
// カーソルを次の位置に移動
cursorPos = layout.nextCursorPosition(cursorPos);
// カーソル位置で何か処理を行う
...
}
この例では、text
変数の内容に基づいてテキストレイアウトを作成し、カーソルを最初的位置に設定します。その後、nextCursorPosition
関数を使用してカーソルを次の位置に移動し、その位置で処理を行います。この処理は、カーソルがテキストレイアウトの最後まで達するまで繰り返されます。
QTextLayout
クラスは、テキストのレイアウトと描画に使用されます。nextCursorPosition
関数は、テキストレイアウト内のカーソルの位置を計算するために使用されます。- カーソル移動モードは、
SkipCharacters
とSkipWords
の 2 種類があります。
Qt GUI の QTextLayout::nextCursorPosition() 関数のサンプルコード
QTextLayout layout(text);
int cursorPos = 0;
while (cursorPos < layout.text().length()) {
// カーソルを次の単語の最初へ移動
cursorPos = layout.nextCursorPosition(cursorPos, QTextLayout::SkipWords);
// カーソル位置で何か処理を行う
...
}
この例では、カーソルを単語単位で移動します。
改行文字を含むテキスト
QTextLayout layout(text);
int cursorPos = 0;
while (cursorPos < layout.text().length()) {
// カーソルを次の行の最初へ移動
if (layout.lineAt(cursorPos).lineNumber() != layout.lineAt(cursorPos + 1).lineNumber()) {
cursorPos = layout.nextCursorPosition(cursorPos + 1);
} else {
// 同じ行内の次の文字へ移動
cursorPos = layout.nextCursorPosition(cursorPos);
}
// カーソル位置で何か処理を行う
...
}
この例では、改行文字を含むテキストでカーソル移動を行います。
カーソル移動の制限
QTextLayout layout(text);
int cursorPos = 0;
while (cursorPos < layout.text().length()) {
// カーソルを次の文字へ移動
cursorPos = layout.nextCursorPosition(cursorPos);
// カーソル位置が範囲外の場合は、最初または最後の位置に移動
if (cursorPos < 0) {
cursorPos = 0;
} else if (cursorPos >= layout.text().length()) {
cursorPos = layout.text().length() - 1;
}
// カーソル位置で何か処理を行う
...
}
この例では、カーソル移動をテキスト範囲内に制限します。
カーソル移動イベントの処理
class MyTextEdit : public QTextEdit {
Q_OBJECT
public:
MyTextEdit(QWidget *parent = nullptr) : QTextEdit(parent) {}
protected:
void keyPressEvent(QKeyEvent *event) override {
int cursorPos = textCursor().position();
switch (event->key()) {
case Qt::Key_Right:
// カーソルを次の文字へ移動
cursorPos = layout().nextCursorPosition(cursorPos);
break;
case Qt::Key_Left:
// カーソルを前の文字へ移動
cursorPos = layout().previousCursorPosition(cursorPos);
break;
default:
break;
}
if (cursorPos != textCursor().position()) {
setTextCursor(QTextCursor(textDocument()->findBlockByLineNumber(cursorPos)));
}
QTextEdit::keyPressEvent(event);
}
};
この例では、キー入力イベントを処理して、カーソルを移動します。
これらのサンプルコードは、QTextLayout::nextCursorPosition() 関数の使用方法を理解するのに役立ちます。
QTextLayout::nextCursorPosition() 関数の代替方法
QTextCursor::movePosition() 関数は、カーソルを指定された方向に移動するために使用できます。
QTextCursor cursor(textDocument());
cursor.movePosition(QTextCursor::NextCharacter, QTextCursor::MoveAnchor);
この例では、カーソルを次の文字へ移動します。
QTextBlock::find() 関数は、テキストブロック内での指定された文字列の位置を検索するために使用できます。
QTextBlock block = textDocument()->findBlockByLineNumber(lineNumber);
int cursorPos = block.find(text);
この例では、指定された行番号のテキストブロック内で、指定された文字列の最初
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