Qt Widgets の QTreeWidget::closePersistentEditor() 関数徹底解説
Qt Widgets の QTreeWidget::closePersistentEditor() 関数
QTreeWidget::closePersistentEditor()
関数は、QTreeWidget 内で現在開いている永続エディタを閉じます。永続エディタとは、アイテムが編集されている間常に表示されるエディタのことです。
使用方法
この関数は非常にシンプルで、引数を取らずに呼び出すだけです。
QTreeWidget *treeWidget;
// 永続エディタを閉じる
treeWidget->closePersistentEditor();
注意点
- この関数は、永続エディタが実際に開いている場合にのみ呼び出す必要があります。開いていない場合は、何も起こりません。
- エディタの内容が変更されている場合は、
closePersistentEditor()
を呼び出す前に、変更内容を保存する必要があります。保存しないと、変更内容は失われます。
例
以下の例は、closePersistentEditor()
関数の使用方法を示しています。
QTreeWidget *treeWidget;
// アイテムが編集されたときに呼び出されるスロット
void onItemEdited(QTreeWidgetItem *item, int column) {
// 永続エディタを閉じる
treeWidget->closePersistentEditor();
}
// ツリーウィジェットの初期化
treeWidget = new QTreeWidget();
treeWidget->setItemDelegate(new QItemDelegate());
// アイテムが編集されたときの接続
connect(treeWidget->itemDelegate(), SIGNAL(finishedEditing(QTreeWidgetItem*, int)),
this, SLOT(onItemEdited(QTreeWidgetItem*, int)));
この例では、onItemEdited()
スロットが、アイテムが編集されたときに呼び出されます。このスロットでは、closePersistentEditor()
関数を呼び出して、永続エディタを閉じます。
closePersistentEditor()
関数は、QWidget::close()
関数とは異なります。close()
関数はウィジェット全体を閉じますが、closePersistentEditor()
関数は永続エディタのみを閉じます。- 永続エディタをプログラムで開くには、
QTreeWidget::openPersistentEditor()
関数を使用します。
QTreeWidget::closePersistentEditor() 関数のサンプルコード
アイテムの編集内容を保存する
QTreeWidget *treeWidget;
// アイテムが編集されたときに呼び出されるスロット
void onItemEdited(QTreeWidgetItem *item, int column) {
// 編集内容を取得
QString text = item->text(column);
// 編集内容を保存
// ...
// 永続エディタを閉じる
treeWidget->closePersistentEditor();
}
この例では、onItemEdited()
スロットで、item->text(column)
を使用して編集内容を取得します。その後、// 編集内容を保存
の部分で、編集内容を保存します。保存方法は、アプリケーションによって異なります。
永続エディタが開いているかどうかを確認する
以下の例は、closePersistentEditor()
を呼び出す前に、永続エディタが開いているかどうかを確認する方法を示しています。
QTreeWidget *treeWidget;
// アイテムが編集されたときに呼び出されるスロット
void onItemEdited(QTreeWidgetItem *item, int column) {
// 永続エディタが開いているかどうかを確認
if (treeWidget->persistentEditorIndex().isValid()) {
// 永続エディタを閉じる
treeWidget->closePersistentEditor();
}
}
この例では、if (treeWidget->persistentEditorIndex().isValid())
を使用して、永続エディタが開いているかどうかを確認します。persistentEditorIndex()
関数は、現在開いているエディタのインデックスを返します。インデックスが有効であれば、エディタが開いていることになります。
特定の条件下でのみ永続エディタを閉じる
以下の例は、特定の条件下でのみ closePersistentEditor()
を呼び出す方法を示しています。
QTreeWidget *treeWidget;
// アイテムが編集されたときに呼び出されるスロット
void onItemEdited(QTreeWidgetItem *item, int column) {
// 特定の条件を確認
if (/* 条件 */) {
// 永続エディタを閉じる
treeWidget->closePersistentEditor();
}
}
この例では、/* 条件 */
の部分で、特定の条件を確認します。条件が満たされれば、closePersistentEditor()
を呼び出して、永続エディタを閉じます。
上記のサンプルコードは、あくまでも参考です。実際のアプリケーションでは、必要に応じてコードを変更する必要があります。
このサンプルコードで不明な点があれば、遠慮なく質問してください。
QTreeWidget::closePersistentEditor() 関数の代替方法
エディタの close() 関数を使用する
永続エディタは、QWidget のサブクラスであるため、close()
関数を使用して閉じることができます。
QTreeWidget *treeWidget;
// 永続エディタを取得
QWidget *editor = treeWidget->persistentEditor();
// エディタを閉じる
editor->close();
この方法は、closePersistentEditor()
関数よりも直接的な方法です。
QWidget::destroyed() シグナルを使用する
永続エディタが破棄されると、QWidget::destroyed()
シグナルが発行されます。このシグナルを捕捉して、エディタを閉じる処理を行うことができます。
QTreeWidget *treeWidget;
// 永続エディタを取得
QWidget *editor = treeWidget->persistentEditor();
// エディタが破棄されたときに呼び出されるスロット
void onEditorDestroyed() {
// エディタを閉じる処理
// ...
}
// シグナルとスロットの接続
connect(editor, SIGNAL(destroyed()), this, SLOT(onEditorDestroyed()));
この方法は、エディタがどのように破棄されたかに関係なく、確実にエディタを閉じることができます。
タイマーを使用して、一定時間後に永続エディタを閉じる方法もあります。
QTreeWidget *treeWidget;
// タイマーを作成
QTimer timer;
// タイマーがタイムアウトしたときに呼び出されるスロット
void onTimeout() {
// 永続エディタを閉じる
treeWidget->closePersistentEditor();
}
// タイマーの設定
timer.setInterval(1000); // 1秒後にタイムアウト
timer.start();
この方法は、ユーザーが編集を完了する前に一定時間が経過した場合に、エディタを自動的に閉じるのに役立ちます。
どの方法を使用するべきかは、アプリケーションの要件によって異なります。
- シンプルな方法が必要であれば、
closePersistentEditor()
関数を使用するのが最善です。 - より直接的な方法が必要であれば、エディタの
close()
関数を使用します。 - エディタがどのように破棄されたかに関係なく、確実にエディタを閉じたい場合は、
QWidget::destroyed()
シグナルを使用します。 - ユーザーが編集を完了する前に一定時間が経過した場合に、エディタを自動的に閉じたい場合は、タイマーを使用します。
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