CMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR 変数を使用したサンプルコード

2024-04-02

CMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR は、CMake で Android アプリケーションをビルドする際に、Java ソースコードのルートディレクトリを指定するための変数です。この変数を設定することで、CMake は Java ソースファイルを検索し、ビルドプロセスに含めることができます。

設定方法

この変数は、以下のいずれかの方法で設定できます。

  • CMakeLists.txt ファイル内で set() コマンドを使用する
  • コマンドラインで -DCMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR=<path> オプションを指定する

# CMakeLists.txt ファイル

set(CMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR "/path/to/java/sources")
# コマンドライン

cmake -DCMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR="/path/to/java/sources" ..

デフォルト値

この変数のデフォルト値は設定されていません。

動作

CMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR 変数が設定されると、CMake は以下の処理を行います。

  1. 指定されたディレクトリを検索し、.java ファイルをすべて見つけます。
  2. 見つかったファイルに対して、Java コンパイラを呼び出してコンパイルします。
  3. 生成されたクラスファイルは、最終的な APK ファイルに組み込まれます。

注意事項

  • 複数のディレクトリを指定する場合は、セミコロンで区切ります。
  • パス名は、絶対パスまたは相対パスを使用できます。
  • この変数は、ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR ターゲットプロパティのデフォルト値として使用されます。

補足

  • CMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR 変数は、Android アプリケーション開発において非常に重要な変数です。この変数を正しく設定することで、Java ソースファイルを正しくビルドすることができます。
  • この変数に関する詳細は、上記の関連情報を参照してください。
  • ご不明な点があれば、お気軽にご質問ください。


CMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR 変数を使用したサンプルコード

単一のディレクトリを指定する

# CMakeLists.txt ファイル

set(CMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR "/path/to/java/sources")

add_library(my-app SHARED
  SRC
    main.cpp
    "${CMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR}/com/example/myapp/MainActivity.java"
)

複数のディレクトリを指定する

# CMakeLists.txt ファイル

set(CMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR
  "/path/to/java/sources1;/path/to/java/sources2")

add_library(my-app SHARED
  SRC
    main.cpp
    "${CMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR}/com/example/myapp/MainActivity.java"
    "${CMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR}/com/example/myapp/AnotherActivity.java"
)

このコードは、/path/to/java/sources1 ディレクトリと /path/to/java/sources2 ディレクトリにあるすべての .java ファイルをビルドし、my-app という名前の共有ライブラリに含めます。

コマンドラインで設定する

cmake -DCMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR="/path/to/java/sources" ..

このコマンドは、CMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR 変数を /path/to/java/sources に設定し、CMake を実行します。

ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR ターゲットプロパティを使用する

# CMakeLists.txt ファイル

set_target_properties(my-app PROPERTIES
  ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR "/path/to/java/sources")

add_library(my-app SHARED
  SRC
    main.cpp
)

このコードは、my-app ターゲットの ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR プロパティを /path/to/java/sources に設定します。

  • 上記のサンプルコードは、あくまでも参考です。ご自身の環境に合わせて変更してください。
  • CMake に関する詳細は、CMake の公式ドキュメントを参照してください。


CMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR 変数は、環境変数を使用して設定することもできます。環境変数名は CMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR と同じです。

# シェル

export CMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR="/path/to/java/sources"

cmake ..

このコマンドは、CMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR 環境変数を /path/to/java/sources に設定し、CMake を実行します。

GUI ツール

CMake を使用して Android アプリケーションをビルドする GUI ツールの中には、CMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR 変数を設定するための UI を提供しているものがあります。

IDE

Android アプリケーション開発用の IDEの中には、CMake を統合しており、CMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR 変数を設定するための UI を提供しているものがあります。

どの方法を使用するべきかは、開発環境や個人的な好みによります。

  • 環境変数を使用する方法は、最もシンプルで汎用性の高い方法です。
  • コマンドラインを使用する方法は、スクリプトや自動化に適しています。
  • GUI ツールや IDE を使用すると、設定が簡単になります。

CMAKE_ANDROID_JAVA_SOURCE_DIR 変数を設定する方法はいくつかあります。どの方法を使用するべきかは、開発環境や個人的な好みによります。




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