【初心者向け】CMakeでテストを実行する3つのステップ: ctest_test() コマンドから始める
CMakeにおけるctest_test()コマンドの詳細解説
構文
ctest_test(
<test_name>
[OPTIONAL arguments]
)
引数:
<test_name>
: 実行するテストの名前。ワイルドカードを使用して、名前パターンに一致する複数のテストを選択できます。[OPTIONAL arguments]
: テストの実行方法を制御するオプション引数。
オプション引数
ctest_test()
コマンドには、テストの実行方法を細かく制御するための様々なオプション引数が用意されています。以下に、よく使用されるオプション引数をいくつか紹介します。
- BY_NAME: 名前でテストを選択する。
- BY_LABEL: ラベルでテストを選択する。
- BY_REGEX: 正規表現でテストを選択する。
- WORKS: 特定の条件下でのみ実行されるテストを選択する。
- FAILS: 特定の条件下でのみ失敗するテストを選択する。
- EXCLUDE_REGEX: 特定の正規表現に一致するテストを除外する。
- PROPERTIES: テストプロパティを設定する。
- ARGS: テストに渡す引数を指定する。
- COMMAND: テストを実行するために使用するコマンドを指定する。
例
以下の例は、mytest
という名前のテストを実行する方法を示しています。
ctest_test(mytest)
以下の例は、foo
またはbar
という名前のテストを実行する方法を示しています。
ctest_test(BY_NAME foo bar)
以下の例は、label1
またはlabel2
というラベルを持つテストを実行する方法を示しています。
ctest_test(BY_LABEL label1 label2)
以下の例は、mytest
という名前のテストに-v
オプションを渡す方法を示しています。
ctest_test(mytest ARGS -v)
ctest_test()
コマンドは、CMakeにおけるテスト実行の強力なツールです。オプション引数の豊富さを活用することで、テストの実行方法を詳細に制御することができます。
詳細については、CMakeドキュメントのctest_test()
コマンドに関するページを参照してください: https://cmake.org/cmake/help/book/mastering-cmake/chapter/Testing%20With%20CMake%20and%20CTest.html
いろいろなサンプルコード
例えば、以下の情報を教えていただけると、より適切なサンプルコードを提供できます。
- 興味のあるプログラミング言語 (C++, Python, Java, JavaScript, etc.)
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以下は、様々なプログラミング言語における一般的なサンプルコードへのリンクです。
これらのサイトには、様々なレベルのプログラマー向けのチュートリアルやサンプルコードが豊富に用意されています。
また、以下のサイトも参考になります。
これらのサイトは、インタラクティブな学習を通してプログラミングを学ぶことができます。
具体的なリクエストをいただければ、より的確なサンプルコードを提供できますので、お気軽にお尋ねください。
CMakeでctest_test()以外のテストを実行する方法
make testコマンドを使用する
CMakeLists.txtファイルでENABLE_TESTING
オプションを有効にすると、make test
コマンドを使用してすべてのテストを実行できるようになります。これは、ctest_test()
コマンドよりもシンプルで使いやすい方法です。
enable_testing()
CTest GUIを使用する
CMakeには、CTest GUIと呼ばれるグラフィカルユーザインターフェースが付属しています。このツールを使用して、テストを個別に選択したり、テストオプションを設定したり、テスト結果を表示したりすることができます。
CTest GUIを起動するには、以下のコマンドを実行します。
cmake --build . --target ctest
カスタムテストランナーを使用する
独自のテストランナーを作成することもできます。これは、より複雑なテストシナリオを必要とする場合や、特定のテストレポート形式が必要な場合に役立ちます。
カスタムテストランナーを作成するには、CMakeのadd_test()
コマンドを使用します。このコマンドを使用して、テストの名前、実行するコマンド、テストの依存関係などを指定します。
add_test(mytest
COMMAND mytest.exe
)
Boost Testを使用する
Boost Testは、C++用の単体テストフレームワークです。CMakeと一緒にBoost Testを使用すると、テストをより簡単に記述し、整理することができます。
Boost Testを使用するには、CMakeLists.txtファイルでfind_package(Boost REQUIRED COMPONENTS test_framework)
コマンドを使用してBoost Testライブラリを検索する必要があります。その後、add_test()
コマンドを使用してBoost Testテストを定義することができます。
find_package(Boost REQUIRED COMPONENTS test_framework)
add_test(mytest
BOOST_TEST_MODULE mytest
BOOST_TEST_CASE(test1)
BOOST_CHECK_EQUAL(1, 1)
}
)
Google Testを使用する
Google Testは、C++用のもう1つの単体テストフレームワークです。Boost Testと同様に、CMakeと一緒にGoogle Testを使用すると、テストをより簡単に記述し、整理することができます。
Google Testを使用するには、CMakeLists.txtファイルでfind_package(GTest REQUIRED)
コマンドを使用してGoogle Testライブラリを検索する必要があります。その後、add_test()
コマンドを使用してGoogle Testテストを定義することができます。
find_package(GTest REQUIRED)
add_test(mytest
TEST_NAME mytest
TEST_F(MyTest, Test1) {
EXPECT_EQ(1, 1);
}
)
これらの方法はすべて、ctest_test()
コマンドの代替手段として使用できます。どの方法が最適かは、プロジェクトのニーズと要件によって異なります。
ctest_test()
コマンドは、CMakeでテストを実行するための強力なツールですが、他の方法もあります。上記で紹介した代替方法は、それぞれ異なる利点と欠点があります。プロジェクトのニーズと要件に応じて、最適な方法を選択することが重要です。
CMake find_libraryコマンドとfind_packageモジュールの比較
find_library() コマンドは、CMake で外部ライブラリを見つけるために使用されます。これは、プロジェクトに必要なライブラリを自動的に検出して、ビルドプロセスを簡略化するのに役立ちます。コマンドフォーマット<VAR>: 検索結果を格納する変数名
CMakeにおける"get_target_property()"コマンド: ターゲットの情報を自在に操る
get_target_property()コマンドは、CMakeプロジェクトで定義されたターゲットからプロパティを取得するために使用されます。ターゲットプロパティは、ターゲットのビルド方法や動作を制御するために使用される情報です。構文引数VAR: ターゲットプロパティの値を格納する変数名
CMakeのCommandsにおけるuse_mangled_mesa()
use_mangled_mesa() は CMake の Commands における関数で、Mesa ライブラリの mangled シンボル名を解決するために使用されます。Mesa は OpenGL の実装であり、古いバージョンの Mesa ではシンボル名が mangled されるため、use_mangled_mesa() を使用してこれらのシンボル名を解決する必要があります。
CMake で変数を削除する3つの方法:unset() 以外にも使えるテクニック
<variable_name> は、削除したい変数の名前です。変数の名前は、文字、数字、下線(_)で構成され、先頭に数字以外のアクティブ文字が来る必要があります。変数の削除この例では、MY_VAR という変数を作成し、"Hello, world!" という値を設定します。その後、unset() コマンドを使用して MY_VAR を削除します。2番目の message() コマンドは、MY_VAR が削除されたことを確認するために使用されます。
CMakeコマンド mark_as_advanced() の詳細解説
mark_as_advanced() は、CMakeプロジェクトで特定のキャッシュ変数を "詳細設定" としてマークするために使用されるコマンドです。このコマンドによって、GUI ツールでこれらの変数はデフォルトでは表示されなくなり、ユーザーは "詳細設定" オプションを有効にするまで編集できなくなります。
CMakeのCMAKE_CFG_INTDIR変数: 非推奨と代替案
CMAKE_CFG_INTDIR は、CMakeプロジェクトのビルド時に、各コンフィギュレーション(Debug、Releaseなど)の出力ファイルを格納する中間ディレクトリの名前を指定する変数です。ただし、この変数はCMake 3.21以降で非推奨となり、代わりに<CONFIG>ジェネレータ式を使用することを推奨されています。
Android NDK でのクロスコンパイルを成功させる CMAKE_LANG_ANDROID_TOOLCHAIN_SUFFIX 設定方法
例:ホストプラットフォームがx86_64-linux-gnuの場合、CMAKE_LANG_ANDROID_TOOLCHAIN_SUFFIXは-x86_64になります。ホストプラットフォームがarmv7-linux-androideabiの場合、CMAKE_LANG_ANDROID_TOOLCHAIN_SUFFIXは-armになります。
CMakeにおけるターゲットとライブラリのリンク:INTERFACE_LINK_LIBRARIESのすべて
CMakeのターゲットプロパティ「INTERFACE_LINK_LIBRARIES」は、ターゲットをビルドする際に必要なライブラリを指定するために使用されます。これは、ターゲットが依存する他のライブラリとのリンクを確立し、実行に必要な共有オブジェクトや静的ライブラリを指示するために重要です。
C/C++開発の鬼門、ヘッダーファイル検索を制覇せよ! CMakeの秘密兵器、CMAKE_LANG_IMPLICIT_INCLUDE_DIRECTORIES
CMAKE_LANG_IMPLICIT_INCLUDE_DIRECTORIES は、CMake の変数の一つで、コンパイラがヘッダーファイルの検索に使用する暗黙のインクルードディレクトリを指定します。この変数を設定することで、#include ディレクティブで指定されたヘッダーファイルが見つかりやすくなります。
CMAKE_TRY_COMPILE_NO_PLATFORM_VARIABLES の詳細解説
以下の例は、CMAKE_TRY_COMPILE_NO_PLATFORM_VARIABLES を使用して、コンパイル時に CMAKE_CXX_FLAGS 変数を無視する方法を示しています。この例では、CMAKE_CXX_FLAGS 変数は -Wall -Wextra に設定されていますが、CMAKE_TRY_COMPILE_NO_PLATFORM_VARIABLES 変数が TRUE に設定されているため、これらのフラグはコンパイル時に無視されます。