CMakeLists.txtファイルにおけるCMAKE_LANG_FLAGSのサンプルコード
CMakeにおける CMAKE_LANG_FLAGS の詳細解説
CMAKE_LANG_FLAGS
は、CMake でビルドされる全ての言語に適用されるコンパイルオプションを設定するための変数です。この変数に設定されたオプションは、全てのソースファイルのコンパイル時にデフォルトとして適用されます。
設定方法
CMAKE_LANG_FLAGS
は、以下の方法で設定できます。
- CMakeLists.txt ファイル内で直接設定する
set()
コマンドを使用して設定する- 環境変数として設定する
例
# CMakeLists.txt ファイル内で直接設定する
set(CMAKE_LANG_FLAGS "-Wall -Wextra")
# set() コマンドを使用して設定する
set(CMAKE_C_FLAGS "-O2")
set(CMAKE_CXX_FLAGS "-std=c++17")
# 環境変数として設定する
export CMAKE_LANG_FLAGS="-g -DDEBUG"
詳細
CMAKE_LANG_FLAGS
は、以下のサブ変数も存在します。
CMAKE_<LANG>_FLAGS
: 特定の言語にのみ適用されるコンパイルオプションを設定します。CMAKE_<LANG>_FLAGS_<CONFIG>
: 特定のビルド構成 (Debug, Release など) にのみ適用されるコンパイルオプションを設定します。
これらのサブ変数は、CMAKE_LANG_FLAGS
よりも優先的に適用されます。
注意点
CMAKE_LANG_FLAGS
で設定されたオプションは、デフォルトとして適用されます。- 後述する
add_compile_options()
やtarget_compile_options()
などのコマンドで設定されたオプションは、CMAKE_LANG_FLAGS
で設定されたオプションよりも優先的に適用されます。 - 複数のコンパイラを使用する場合は、それぞれのコンパイラに対応するサブ変数を使用する必要があります。
補足
CMAKE_LANG_FLAGS
で設定できるオプションは、コンパイラによって異なります。詳細は、コンパイラのマニュアルを参照してください。CMAKE_LANG_FLAGS
で設定されたオプションは、ビルドログに表示されます。
応用例
- 全てのソースファイルに警告オプションを適用する
- 特定の言語のみデバッグ情報を生成する
- 特定のビルド構成のみ最適化を行う
CMAKE_LANG_FLAGS
は、CMake でビルドされる全ての言語に共通するコンパイルオプションを設定するための便利な変数です。この変数を理解することで、ビルドプロセスをより効率的に制御することができます。
CMakeLists.txt ファイルにおける CMAKE_LANG_FLAGS のサンプルコード
set(CMAKE_LANG_FLAGS "-Wall -Wextra")
この例では、全てのソースファイルに -Wall
オプションと -Wextra
オプションを適用します。これらのオプションは、コンパイル時に潜在的な問題を警告します。
特定の言語のみデバッグ情報を生成する
set(CMAKE_C_FLAGS "-g")
set(CMAKE_CXX_FLAGS "-g -O2")
この例では、C ソースファイルにはデバッグ情報 (-g
オプション) を生成し、C++ ソースファイルにはデバッグ情報と最適化 (-g -O2
オプション) を生成します。
特定のビルド構成のみ最適化を行う
set(CMAKE_C_FLAGS_RELEASE "-O3")
set(CMAKE_CXX_FLAGS_RELEASE "-O3 -march=native")
この例では、Release ビルド構成のみ C ソースファイルと C++ ソースファイルを最適化します。-O3
オプションは、可能な限りコードを最適化します。-march=native
オプションは、CPU のアーキテクチャに合わせてコードを最適化します。
特定のターゲットにのみコンパイルオプションを適用する
add_library(my_library SHARED
src/main.c
src/foo.c)
target_compile_options(my_library PRIVATE "-Wall -Wextra")
この例では、my_library
ターゲットにのみ -Wall
オプションと -Wextra
オプションを適用します。
環境変数として CMAKE_LANG_FLAGS を設定する
export CMAKE_LANG_FLAGS="-g -DDEBUG"
この例では、環境変数 CMAKE_LANG_FLAGS
を -g -DDEBUG
に設定します。この設定は、全ての CMake プロジェクトに適用されます。
補足
これらのサンプルコードは、あくまでも参考です。実際のプロジェクトでは、必要に応じてオプションを調整してください。
CMAKE_LANG_FLAGS 以外のコンパイルオプション設定方法
add_compile_options()
コマンドは、特定のソースファイルやターゲットにコンパイルオプションを適用するために使用されます。
add_compile_options(src/main.c -Wall -Wextra)
add_library(my_library SHARED
src/main.c
src/foo.c)
target_compile_options(my_library PRIVATE "-g -DDEBUG")
この例では、src/main.c
ファイルには -Wall
オプションと -Wextra
オプションを適用し、my_library
ターゲットには -g
オプションと -DDEBUG
オプションを適用します。
target_compile_options()
コマンドは、特定のターゲットにコンパイルオプションを適用するために使用されます。
add_library(my_library SHARED
src/main.c
src/foo.c)
target_compile_options(my_library PRIVATE "-Wall -Wextra")
この例では、my_library
ターゲットに -Wall
オプションと -Wextra
オプションを適用します。
set_property()
コマンドは、ターゲットのプロパティを設定するために使用されます。コンパイルオプションは、COMPILE_OPTIONS
プロパティを使用して設定できます。
add_library(my_library SHARED
src/main.c
src/foo.c)
set_property(TARGET my_library PROPERTY COMPILE_OPTIONS "-Wall -Wextra")
この例では、my_library
ターゲットに -Wall
オプションと -Wextra
オプションを適用します。
CMAKE_C_FLAGS
, CMAKE_CXX_FLAGS
, CMAKE_<LANG>_FLAGS_<CONFIG>
変数は、特定の言語やビルド構成にのみ適用されるコンパイルオプションを設定するために使用されます。
set(CMAKE_C_FLAGS "-Wall -Wextra")
set(CMAKE_CXX_FLAGS "-std=c++17")
set(CMAKE_C_FLAGS_DEBUG "-g")
set(CMAKE_CXX_FLAGS_DEBUG "-O2")
この例では、C ソースファイルには -Wall
オプションと -Wextra
オプションを適用し、C++ ソースファイルには -std=c++17
オプションを適用します。また、Debug ビルド構成では C ソースファイルには -g
オプションを適用し、C++ ソースファイルには -O2
オプションを適用します。
これらの方法のどれを選択するかは、プロジェクトの規模や複雑さに依存します。
その他の方法
上記以外にも、CMake GUI や IDE などのツールを使用してコンパイルオプションを設定することもできます。
CMAKE_LANG_FLAGS
は、CMake でコンパイルオプションを設定する最も簡単な方法です。しかし、より複雑なプロジェクトでは、他の方法も必要になる場合があります。
CMakeコマンド「ctest_submit()」でテスト結果をCDashサーバーに送信
ctest_submit()は、CMakeの「Commands」カテゴリに属するコマンドで、テスト結果をCDashなどのダッシュボードサーバーに送信するために使用されます。テスト実行後の結果を可視化、共有したい場合に役立ちます。基本構文オプション解説
CMake: find_library()とtarget_link_directories()の連携
target_link_directories()コマンドは、CMakeプロジェクト内のターゲットに対して、リンカがライブラリを検索するディレクトリを指定するために使用されます。これは、ターゲットがリンクするライブラリが標準の検索パスに存在しない場合に特に重要です。
CMakeの「Commands」における「cmake_path()」関数
試合形式試合時間は前半40分、後半40分の計80分です。ハーフタイムは15分以内です。試合は2チームで行われ、それぞれ15人の選手がフィールドに出ます。選手は、ボールを持って走る、パスする、キックするなどのプレーができます。相手選手をタックルして倒すこともできます。
CMake の if() コマンド: デバッグとトラブルシューティング
構文条件式if() コマンドの引数には、条件式を指定します。条件式は、以下のいずれかの形式で記述できます。変数の比較: <variable> <operator> <value>コマンドの存在チェック: COMMAND <command-name>
CMakeのCommandsにおけるuse_mangled_mesa()
use_mangled_mesa() は CMake の Commands における関数で、Mesa ライブラリの mangled シンボル名を解決するために使用されます。Mesa は OpenGL の実装であり、古いバージョンの Mesa ではシンボル名が mangled されるため、use_mangled_mesa() を使用してこれらのシンボル名を解決する必要があります。
共有ライブラリのリンカーフラグを設定する方法 - CMakeにおけるCMAKE_SHARED_LINKER_FLAGS変数の詳細解説
CMAKE_SHARED_LINKER_FLAGSは、CMakeで共有ライブラリを生成する際に使用されるリンカーフラグを設定する変数です。この変数に設定されたフラグは、すべての共有ライブラリのリンク時に渡されます。設定方法CMAKE_SHARED_LINKER_FLAGS変数は、以下の方法で設定できます。
CMake で Objective-C プロジェクトをビルドするメリットとデメリット
CMakeでObjective-Cプロジェクトをビルドするには、環境変数 を設定する必要があります。環境変数は、コンパイラやリンカーなどのツールが、Objective-Cソースコードをどのようにコンパイルし、リンクするかを指示するために使用されます。
回答:FindosgProducer 以外の osgProducer 利用方法:3 つの選択肢
概要FindosgProducerは、CMake の Modules ディレクトリにあるモジュールの一つで、OpenSceneGraph (OSG) のosgProducer コンポーネントを検出して設定するためのものです。OSG は、3D グラフィックス アプリケーション開発のためのオープンソース ライブラリです。osgProducer は、OSG におけるシーン生成機能を提供するコンポーネントです。
CMake の if() コマンド: デバッグとトラブルシューティング
構文条件式if() コマンドの引数には、条件式を指定します。条件式は、以下のいずれかの形式で記述できます。変数の比較: <variable> <operator> <value>コマンドの存在チェック: COMMAND <command-name>
CMakeの達人になるための秘訣!CMP0100ポリシーを使いこなして開発効率をアップ
このポリシーが解決する問題CMake では、ターゲットの PUBLIC インターフェースに追加されたヘッダーファイルは、そのターゲットに依存する他のターゲットからも直接インクルードできるようになっています。しかし、この仕組みにはいくつかの問題がありました。