CMAKE_XCODE_SCHEME_DYNAMIC_LINKER_API_USAGE変数のサンプルコード

2024-04-06

CMakeにおけるCMAKE_XCODE_SCHEME_DYNAMIC_LINKER_API_USAGE変数の解説

CMAKE_XCODE_SCHEME_DYNAMIC_LINKER_API_USAGE変数は、CMakeが生成するXcodeスキームの診断セクションで動的リンカーAPIの使用状況を表示するかどうかを設定します。

デフォルト値

FALSE

設定方法

set(CMAKE_XCODE_SCHEME_DYNAMIC_LINKER_API_USAGE TRUE)

詳細

この変数は、XcodeスキームのDYLD_INSERT_LIBRARIES環境変数に設定される値を制御します。

  • TRUEに設定すると、DYLD_INSERT_LIBRARIES環境変数に-Wl,-dyld_API_usageフラグが追加されます。
  • FALSEに設定すると、DYLD_INSERT_LIBRARIES環境変数にフラグは追加されません。

set(CMAKE_XCODE_SCHEME_DYNAMIC_LINKER_API_USAGE TRUE)

add_executable(my_app main.c)

target_link_libraries(my_app "-Wl,-dyld_API_usage")

この例では、my_appターゲットがビルドされると、-Wl,-dyld_API_usageフラグがDYLD_INSERT_LIBRARIES環境変数に追加されます。

注意事項

  • この変数は、Xcode 10以降でのみ使用できます。
  • この変数は、CMAKE_XCODE_GENERATE_SCHEMEターゲットプロパティに設定する必要があります。


CMakeにおけるCMAKE_XCODE_SCHEME_DYNAMIC_LINKER_API_USAGE変数のサンプルコード

set(CMAKE_XCODE_SCHEME_DYNAMIC_LINKER_API_USAGE TRUE)

add_library(my_lib static main.c)

add_executable(my_app app.c)

target_link_libraries(my_app my_lib)

この例では、my_appターゲットはmy_lib静的ライブラリに依存します。CMAKE_XCODE_SCHEME_DYNAMIC_LINKER_API_USAGE変数をTRUEに設定することにより、my_appターゲットがビルドされると、-Wl,-dyld_API_usageフラグがDYLD_INSERT_LIBRARIES環境変数に追加されます。

動的ライブラリへの依存関係を持つプロジェクト

set(CMAKE_XCODE_SCHEME_DYNAMIC_LINKER_API_USAGE TRUE)

add_library(my_lib shared main.c)

add_executable(my_app app.c)

target_link_libraries(my_app my_lib)

この例では、my_appターゲットはmy_lib動的ライブラリに依存します。CMAKE_XCODE_SCHEME_DYNAMIC_LINKER_API_USAGE変数をTRUEに設定することにより、my_appターゲットがビルドされると、-Wl,-dyld_API_usageフラグがDYLD_INSERT_LIBRARIES環境変数に追加されます。

フレームワークへの依存関係を持つプロジェクト

set(CMAKE_XCODE_SCHEME_DYNAMIC_LINKER_API_USAGE TRUE)

add_executable(my_app app.c)

target_link_libraries(my_app Cocoa.framework)

この例では、my_appターゲットはCocoaフレームワークに依存します。CMAKE_XCODE_SCHEME_DYNAMIC_LINKER_API_USAGE変数をTRUEに設定することにより、my_appターゲットがビルドされると、-Wl,-dyld_API_usageフラグがDYLD_INSERT_LIBRARIES環境変数に追加されます。

複数のライブラリへの依存関係を持つプロジェクト

set(CMAKE_XCODE_SCHEME_DYNAMIC_LINKER_API_USAGE TRUE)

add_library(my_lib1 static main1.c)
add_library(my_lib2 shared main2.c)

add_executable(my_app app.c)

target_link_libraries(my_app my_lib1 my_lib2)

この例では、my_appターゲットはmy_lib1静的ライブラリとmy_lib2動的ライブラリに依存します。CMAKE_XCODE_SCHEME_DYNAMIC_LINKER_API_USAGE変数をTRUEに設定することにより、my_appターゲットがビルドされると、-Wl,-dyld_API_usageフラグがDYLD_INSERT_LIBRARIES環境変数に追加されます。



CMAKE_XCODE_SCHEME_DYNAMIC_LINKER_API_USAGE変数以外の方法

DYLD_INSERT_LIBRARIES環境変数を直接設定する

set(ENV{DYLD_INSERT_LIBRARIES} "-Wl,-dyld_API_usage")

add_executable(my_app app.c)

この例では、DYLD_INSERT_LIBRARIES環境変数に-Wl,-dyld_API_usageフラグを直接設定しています。

Xcodeプロジェクトファイルを手動で編集する

Xcodeプロジェクトファイルをテキストエディタで開き、以下の設定を追加します。

<key>DYLD_INSERT_LIBRARIES</key>
<string>-Wl,-dyld_API_usage</string>

この設定は、DYLD_INSERT_LIBRARIES環境変数に-Wl,-dyld_API_usageフラグを追加するのと同じ効果があります。

Xcodeのビルド設定を使用して、DYLD_INSERT_LIBRARIES環境変数に-Wl,-dyld_API_usageフラグを追加することができます。

  • Xcodeを開き、プロジェクトを選択します。
  • ビルド設定タブを選択します。
  • 検索フィールドにDYLD_INSERT_LIBRARIESと入力します。
  • DYLD_INSERT_LIBRARIES設定を見つけ、+ボタンをクリックします。
  • -Wl,-dyld_API_usageと入力します。

第三者製のツールを使用する

xcrunotoolなどの第三者製のツールを使用して、動的リンカーAPIの使用状況を表示することができます。

  • xcrun otool -l my_app

このコマンドは、my_appターゲットの動的リンカーAPIの使用状況を表示します。

どの方法を使用するべきかは、プロジェクトのニーズと開発者の好みによって異なります。

  • CMAKE_XCODE_SCHEME_DYNAMIC_LINKER_API_USAGE変数は、最も簡単で移植性の高い方法です。
  • DYLD_INSERT_LIBRARIES環境変数を直接設定する方法は、最も柔軟性の高い方法です。
  • Xcodeプロジェクトファイルを手動で編集する方法は、最も低レベルの方法です。
  • Xcodeのビルド設定を使用する方法は、GUIベースの方法です。
  • 第三者製のツールを使用する方法は、最も強力な方法です。



CMakeにおける"get_target_property()"コマンド: ターゲットの情報を自在に操る

get_target_property()コマンドは、CMakeプロジェクトで定義されたターゲットからプロパティを取得するために使用されます。ターゲットプロパティは、ターゲットのビルド方法や動作を制御するために使用される情報です。構文引数VAR: ターゲットプロパティの値を格納する変数名



CMake の if() コマンド: デバッグとトラブルシューティング

構文条件式if() コマンドの引数には、条件式を指定します。条件式は、以下のいずれかの形式で記述できます。変数の比較: <variable> <operator> <value>コマンドの存在チェック: COMMAND <command-name>


CMake で変数を削除する3つの方法:unset() 以外にも使えるテクニック

<variable_name> は、削除したい変数の名前です。変数の名前は、文字、数字、下線(_)で構成され、先頭に数字以外のアクティブ文字が来る必要があります。変数の削除この例では、MY_VAR という変数を作成し、"Hello, world!" という値を設定します。その後、unset() コマンドを使用して MY_VAR を削除します。2番目の message() コマンドは、MY_VAR が削除されたことを確認するために使用されます。


CMake find_file() コマンドの代替方法:もっと柔軟なファイル検索

<variable>: 検索結果を格納する CMake 変数<file_names>: 検索するファイル名のリスト (スペース区切り)<path_list>: 検索するパス名のリスト (スペース区切り)<options>: 検索オプション (後述)


CMake: find_library()とtarget_link_directories()の連携

target_link_directories()コマンドは、CMakeプロジェクト内のターゲットに対して、リンカがライブラリを検索するディレクトリを指定するために使用されます。これは、ターゲットがリンクするライブラリが標準の検索パスに存在しない場合に特に重要です。



CMakeにおける CMAKE_Fortran_MODDIR_FLAG 変数の詳細解説

CMAKE_Fortran_MODDIR_FLAGは、Fortranモジュールの出力ディレクトリを指定するために使用するCMake変数です。この変数は、Fortranコンパイラにモジュールファイルを保存する場所を指示するために使用されます。


CMake プロジェクトで CMAKE_PROJECT_INCLUDE を活用する

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CMAKE_DIRECTORY_LABELS は CMake 3.10 以降で導入された変数で、現在のディレクトリにラベルを設定するために使用されます。設定方法CMAKE_DIRECTORY_LABELS は、以下の形式で設定できます。ここで、label1 と label2 は、ディレクトリに関連付けるラベルです。 複数のラベルを設定する場合は、スペースで区切ります。


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概要FindosgProducerは、CMake の Modules ディレクトリにあるモジュールの一つで、OpenSceneGraph (OSG) のosgProducer コンポーネントを検出して設定するためのものです。OSG は、3D グラフィックス アプリケーション開発のためのオープンソース ライブラリです。osgProducer は、OSG におけるシーン生成機能を提供するコンポーネントです。


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