CABLE ライブラリと CMake: FindCABLE モジュールでインストール状況を検知する方法
CMake モジュール FindCABLE 解説
動作概要
FindCABLE は以下の情報を設定します。
- CABLE: CABLE 実行ファイルのパス
- CABLE_TCL_LIBRARY: Tcl ラッパーライブラリのパス
- CABLE_INCLUDE_DIR: インクルードディレクトリのパス
Tcl ラッパーをビルドするには、共有ライブラリを追加し、${CABLE_TCL_LIBRARY} にリンクする必要があります。
FindCABLE モジュールは、以下の状況で役立ちます:
- CABLE を使用したプロジェクトをビルドする場合
- CABLE のインストール場所を自動的に検知したい場合
- CABLE のバージョン情報を取得したい場合
使用方法
FindCABLE モジュールを使用するには、CMakeLists.txt ファイルに以下のコードを追加するだけです。
find_package(CABLE REQUIRED)
# CABLE を使用したコード
include_directories(${CABLE_INCLUDE_DIR})
link_libraries(${CABLE_TCL_LIBRARY})
オプション
FindCABLE モジュールには、以下のオプションがあります。
- CABLE_ROOT: CABLE のインストールディレクトリを指定します。
- CABLE_TCL_LIBRARY_DIR: Tcl ラッパーライブラリのディレクトリを指定します。
これらのオプションは、デフォルトで自動的に検出されますが、必要に応じて手動で設定することもできます。
FindCABLE モジュールについての詳細は、以下のドキュメントを参照してください。
補足
- CABLE は、科学技術計算用の C++ ライブラリです。
- Tcl ラッパーは、CABLE を Tcl スクリプトから使用できるようにするためのものです。
- CMake は、クロスプラットフォームビルドシステムです。
FindCABLE モジュールのサンプルコード
シンプルなサンプル
find_package(CABLE REQUIRED)
# CABLE を使用したコード
include_directories(${CABLE_INCLUDE_DIR})
link_libraries(${CABLE_TCL_LIBRARY})
message(STATUS "CABLE version: ${CABLE_VERSION}")
CABLE を使用したプログラム
find_package(CABLE REQUIRED)
add_executable(example example.cpp)
target_include_directories(example PUBLIC ${CABLE_INCLUDE_DIR})
target_link_libraries(example PUBLIC ${CABLE_TCL_LIBRARY})
message(STATUS "Building example program...")
このコードは、CABLE ライブラリを使用して "example" というプログラムをビルドします。
オプションの指定
find_package(CABLE
REQUIRED
PATHS /usr/local/CABLE
COMPONENTS TCL)
# CABLE を使用したコード
include_directories(${CABLE_INCLUDE_DIR})
link_libraries(${CABLE_TCL_LIBRARY})
message(STATUS "CABLE version: ${CABLE_VERSION}")
このコードは、/usr/local/CABLE
ディレクトリにインストールされた CABLE ライブラリの TCL ラッパーのみを検知します。
補足
- 上記のサンプルコードは、あくまでも参考です。
- 実際の使用例は、プロジェクトの環境によって異なります。
手動設定
FindCABLE モジュールを使用せず、以下の情報を手動で設定することができます。
- CABLE_EXECUTABLE: CABLE 実行ファイルのパス
これらの情報は、CABLE のインストールディレクトリから取得できます。
pkg-config を使用している場合は、以下のコマンドで CABLE ライブラリの情報を取得できます。
pkg-config --cflags --libs cable
このコマンドの出力を CMakeLists.txt ファイルに記述することで、CABLE ライブラリを使用することができます。
その他のツール
CABLE ライブラリのインストール状況を検知するツールは、他にもいくつか存在します。
- CMakeLists.txt ファイルに直接コードを記述する方法
- C++ のコードを使用して CABLE ライブラリを直接ロードする方法
これらの方法は、FindCABLE モジュールよりも複雑ですが、より柔軟な設定が可能です。
選択の指針
どの方法を選択するかは、プロジェクトの要件と開発者の好みによって異なります。
- シンプルさ を求める場合は、FindCABLE モジュールを使用するのがおすすめです。
- 柔軟性 を求める場合は、手動設定や pkg-config などのツールを使用することを検討してください。
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