CMakeでCURLライブラリを使う:サンプルコード付き解説

2024-04-12

CMake Modules における FindCURL プログラミングの解説

CMake は、クロスプラットフォームのビルドシステムであり、プロジェクトのビルドプロセスを自動化するために使用されます。 FindCURL モジュールは、CMake の一部であり、CURL ライブラリを CMake プロジェクトで使用できるようにします。 このモジュールは、CURL ライブラリのヘッダーファイルとライブラリファイルの場所を自動的に検出して設定します。

FindCURL モジュールを使用するには、次の手順に従います。

  1. CMakeLists.txt ファイルに次の行を追加します。
find_package(CURL REQUIRED)
  1. CURL ライブラリを使用するソースコードで、次のヘッダーファイルをインクルードします。
#include <curl/curl.h>
  1. CURL ライブラリを使用するソースコードで、次のライブラリをリンクします。
target_link_libraries(your_target_name CURL::CURL)

FindCURL モジュールには、いくつかのオプションがあります。 これらのオプションを使用して、CURL ライブラリの検索方法を制御できます。

  • CURL_REQUIRED: このオプションを TRUE に設定すると、FindCURL モジュールは CURL ライブラリを見つけなければなりません。 見つからない場合は、CMake はビルドを失敗させます。
  • CURL_PATH: このオプションを使用して、CURL ライブラリのパスを指定できます。
  • CURL_INCLUDE_DIRS: このオプションを使用して、CURL ライブラリのヘッダーファイルの場所を指定できます。
  • CURL_LIBRARIES: このオプションを使用して、CURL ライブラリのライブラリファイルの場所を指定できます。

次の例では、FindCURL モジュールを使用して CURL ライブラリを CMake プロジェクトで使用する方法を示します。

cmake_minimum_required(VERSION 3.10)

project(your_project_name)

find_package(CURL REQUIRED)

add_executable(your_target_name main.cpp)
target_link_libraries(your_target_name CURL::CURL)

この例では、FindCURL モジュールは CURL ライブラリを自動的に検出して設定します。 CURL ライブラリが見つからない場合は、CMake はビルドを失敗させます。

FindCURL モジュールの詳細については、CMake のドキュメントを参照してください。

補足

  • この説明は、FindCURL モジュールの基本的な使用方法のみを説明しています。
  • FindCURL モジュールには、他にも多くのオプションと機能があります。
  • 詳しくは、CMake のドキュメントを参照してください。


いろいろなサンプルコード

いくつか例を挙げます:

これらのサイトには、様々なサンプルコードが掲載されています。

特定のタスクを実行するためのサンプルコードをお探しの場合は、Google 検索を使用して検索することができます。

例えば、「C++ で文字列を反転する」というサンプルコードを探している場合は、次のように検索できます。

C++ 文字列を反転

この検索結果には、C++ で文字列を反転する方法を示すさまざまなサンプルコードが含まれています。



CMake で CURL ライブラリを使用するその他の方法

手動でヘッダーファイルとライブラリファイルを指定する

FindCURL モジュールを使用せずに CURL ライブラリを使用するには、次の手順に従います。

  1. CURL ライブラリのヘッダーファイルとライブラリファイルの場所を指定します。
  2. CURL ライブラリを使用するソースコードで、ヘッダーファイルをインクルードし、ライブラリをリンクします。

次の例では、手動でヘッダーファイルとライブラリファイルを指定して CURL ライブラリを使用する方法を示します。

cmake_minimum_required(VERSION 3.10)

project(your_project_name)

set(CURL_INCLUDE_DIR "/usr/include/curl")
set(CURL_LIBRARIES "/usr/lib/x86_64-linux-gnu/libcurl.so")

add_executable(your_target_name main.cpp)
target_include_directories(your_target_name ${CURL_INCLUDE_DIR})
target_link_libraries(your_target_name ${CURL_LIBRARIES})

この例では、CURL_INCLUDE_DIR 変数を使用して CURL ライブラリのヘッダーファイルの場所を指定し、CURL_LIBRARIES 変数を使用して CURL ライブラリのライブラリファイルの場所を指定します。

pkg-config を使用する

pkg-config は、Unix システムで使用されるパッケージ管理ユーティリティです。 pkg-config を使用して CURL ライブラリを CMake プロジェクトで使用するには、次の手順に従います。

  1. pkg-config がインストールされていることを確認します。
find_package(CURL REQUIRED pkg-config)
#include <curl/curl.h>
target_link_libraries(your_target_name CURL::CURL)

次の例では、pkg-config を使用して CURL ライブラリを CMake プロジェクトで使用する方法を示します。

cmake_minimum_required(VERSION 3.10)

project(your_project_name)

find_package(CURL REQUIRED pkg-config)

add_executable(your_target_name main.cpp)
target_link_libraries(your_target_name CURL::CURL)

この例では、find_package コマンドを使用して pkg-config を使用して CURL ライブラリを見つけます。

サードパーティの CMake モジュールを使用する

CURL ライブラリを使用するためのサードパーティの CMake モジュールがいくつかあります。 これらのモジュールを使用すると、FindCURL モジュールよりも柔軟性と制御性を高めることができます。

手動で CURL をビルドしてインストールする

CURL ライブラリをソースから手動でビルドしてインストールすることもできます。 これにより、ライブラリのバージョンと構成を完全に制御できます。

次の手順は、Linux システムで CURL ライブラリをソースからビルドしてインストールする方法を示します。

  1. CURL ライブラリのソースコードをダウンロードします。
wget https://curl.haxx.se/download/curl-7.83.0.tar.gz
  1. ソースコードを解凍します。
tar -xf curl-7.83.0.tar.gz
  1. ビルドディレクトリを作成し、そのディレクトリに移動します。
mkdir build
cd build
  1. 次のコマンドを実行して CURL ライブラリを構成します。
../configure --prefix=/usr --libdir=/usr/lib
make
  1. 次のコマンドを実行して



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