GCC-XMLを使ってC++ソースコードからXMLドキュメントを生成する
CMakeモジュールにおけるFindGCCXMLの詳細解説
FindGCCXMLは、CMakeのモジュールの一つで、GCC-XMLフロントエンドの実行ファイルを検出するためのものです。このモジュールは、以下の変数を定義します。
GCCXML
: GCC-XMLの実行ファイルへのパスGCCXML_FOUND
: GCC-XMLが見つかったかどうかを示すブール値GCCXML_VERSION
: GCC-XMLのバージョン
FindGCCXMLを使用するには、CMakeLists.txtファイルに以下のコードを追加する必要があります。
find_package(GCCXML REQUIRED)
if(GCCXML_FOUND)
message(STATUS "GCC-XML found: ${GCCXML}")
# GCC-XMLを使用するコード
else()
message(STATUS "GCC-XML not found")
endif()
FindGCCXMLは、以下の方法でGCC-XMLの実行ファイルを検出します。
-
環境変数
GCCXML_EXECUTABLE
が設定されている場合は、その値を使用します。 -
パス
$PATH
にgccxml
またはg++-xml
という名前の実行ファイルが存在するかどうかを確認します。 -
以下のレジストリキーをチェックします。
- Windows:
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\App Paths\gccxml.exe
- macOS:
/usr/local/bin/gccxml
- Windows:
FindGCCXMLのオプション
FindGCCXMLは以下のオプションを受け付けます。
GCCXML_ROOT_DIR
: GCC-XMLのインストールディレクトリを指定します。GCCXML_EXECUTABLE
: GCC-XMLの実行ファイルへのパスを指定します。GCCXML_REQUIRED
: GCC-XMLが見つからなかった場合にエラーを出力するかどうかを指定します。
FindGCCXMLの詳細については、以下のリソースを参照してください。
補足
- FindGCCXMLは、CMakeバージョン3.5以降で使用できます。
- GCC-XMLは、C++ソースコードからXMLドキュメントを生成するためのツールです。
- 生成されたXMLドキュメントは、Doxygenなどのツールでドキュメントを生成するために使用できます。
例
以下の例は、FindGCCXMLを使用してGCC-XMLの実行ファイルを見つけ、そのバージョンを出力するコードです。
find_package(GCCXML REQUIRED)
if(GCCXML_FOUND)
message(STATUS "GCC-XML found: ${GCCXML}")
message(STATUS "GCC-XML version: ${GCCXML_VERSION}")
else()
message(STATUS "GCC-XML not found")
endif()
このコードを実行すると、以下の出力が出力されます。
-- Found GCC-XML: /usr/bin/gccxml
-- GCC-XML version: 1.14.1
注意
FindGCCXMLは、すべての環境で動作するとは限りません。必要に応じて、上記のオプションを使用して、FindGCCXMLの動作をカスタマイズする必要があります。
FindGCCXMLモジュールのサンプルコード集
GCC-XMLの実行ファイルとバージョンを出力する
find_package(GCCXML REQUIRED)
if(GCCXML_FOUND)
message(STATUS "GCC-XML found: ${GCCXML}")
message(STATUS "GCC-XML version: ${GCCXML_VERSION}")
else()
message(STATUS "GCC-XML not found")
endif()
GCC-XMLを使用してC++ソースコードからXMLドキュメントを生成する
find_package(GCCXML REQUIRED)
if(GCCXML_FOUND)
set(SOURCE_FILE "example.cpp")
set(OUTPUT_FILE "example.xml")
# GCC-XMLを使用してXMLドキュメントを生成
add_custom_command(
OUTPUT ${OUTPUT_FILE}
COMMAND ${GCCXML} -o ${OUTPUT_FILE} ${SOURCE_FILE}
)
# 生成されたXMLドキュメントをDoxygenで処理
add_custom_command(
OUTPUT ${OUTPUT_FILE}.html
COMMAND doxygen ${OUTPUT_FILE}
)
else()
message(STATUS "GCC-XML not found")
endif()
GCCXMLのインストールディレクトリを指定する
find_package(GCCXML REQUIRED
GCCXML_ROOT_DIR "/usr/local/gccxml")
if(GCCXML_FOUND)
message(STATUS "GCC-XML found: ${GCCXML}")
message(STATUS "GCC-XML version: ${GCCXML_VERSION}")
else()
message(STATUS "GCC-XML not found")
endif()
GCCXMLの実行ファイルへのパスを指定する
find_package(GCCXML REQUIRED
GCCXML_EXECUTABLE "/usr/bin/gccxml-11")
if(GCCXML_FOUND)
message(STATUS "GCC-XML found: ${GCCXML}")
message(STATUS "GCC-XML version: ${GCCXML_VERSION}")
else()
message(STATUS "GCC-XML not found")
endif()
GCC-XMLが見つからなかった場合にエラーを出力しない
find_package(GCCXML)
if(GCCXML_FOUND)
message(STATUS "GCC-XML found: ${GCCXML}")
message(STATUS "GCC-XML version: ${GCCXML_VERSION}")
else()
message(STATUS "GCC-XML not found")
endif()
GCC-XMLを使用するその他の方法
手動でGCC-XMLを実行する
gccxml -o example.xml example.cpp
このコマンドは、example.cpp
という名前のC++ソースコードファイルから example.xml
という名前のXMLドキュメントを生成します。
CMakeのExternalProjectモジュールを使用する
ExternalProjectモジュールを使用して、GCC-XMLをビルドしてインストールすることができます。
set(GCCXML_URL "https://github.com/gccxml/gccxml.git")
set(GCCXML_TAG "v1.14.1")
externalproject_add(
name gccxml
URL ${GCCXML_URL}
TAG ${GCCXML_TAG}
BUILD_IN_SOURCE 1
)
# GCC-XMLを使用してXMLドキュメントを生成
add_custom_command(
OUTPUT example.xml
COMMAND ${GCCXML_BINARY_DIR}/gccxml -o ${OUTPUT_FILE} example.cpp
)
このコードは、gccxml
という名前のExternalProjectを追加します。このExternalProjectは、https://github.com/gccxml/gccxml.git
からソースコードをダウンロードしてビルドします。
CMakeのFetchContentモジュールを使用する
FetchContentモジュールを使用して、GCC-XMLのソースコードをダウンロードしてビルドすることができます。
fetch_content(
NAME gccxml
GIT_REPOSITORY "https://github.com/gccxml/gccxml.git"
TAG "v1.14.1"
)
# GCC-XMLを使用してXMLドキュメントを生成
add_custom_command(
OUTPUT example.xml
COMMAND ${GCCXML_SOURCE_DIR}/bin/gccxml -o ${OUTPUT_FILE} example.cpp
)
このコードは、gccxml
という名前のFetchContentモジュールを追加します。このモジュールは、https://github.com/gccxml/gccxml.git
からソースコードをダウンロードしてビルドします。
FindGCCXMLモジュールは、GCC-XMLの実行ファイルを見つけるための便利なツールです。ただし、必要に応じて、上記のような他の方法を使用してGCC-XMLを使用することもできます。
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