CMakeでVS_IOT_EXTENSIONS_VERSIONを使用する際のトラブルシューティング

2024-04-02

CMake の VS_IOT_EXTENSIONS_VERSION プロパティ

VS_IOT_EXTENSIONS_VERSION は、CMake のターゲットプロパティで、Visual Studio ソリューションに含める Windows 10 IoT 拡張のバージョンを指定します。

設定方法

set_target_properties(your_target PROPERTIES
  VS_IOT_EXTENSIONS_VERSION "10.0.10240.0"
)

バージョンは、4 つの数字で構成される文字列で指定します。例:

  • 10.0.10240.0
  • 14.0.25423.0

デフォルトでは、IoT 拡張は含まれません。

使用例

  • 特定バージョンの IoT 拡張が必要な場合
  • 使用している Windows 10 SDK と同じバージョンの IoT 拡張を使用したい場合

注意点

  • Visual Studio 2015 以降が必要です。
  • Windows 10 IoT 開発ツールが必要です。

補足

  • CMAKE_VS_WINDOWS_TARGET_PLATFORM_VERSION 変数を使用すると、使用している Windows 10 SDK と同じバージョンの IoT 拡張を自動的に指定できます。

set(CMAKE_VS_WINDOWS_TARGET_PLATFORM_VERSION "10.0.10240.0")

set_target_properties(your_target PROPERTIES
  VS_IOT_EXTENSIONS_VERSION "${CMAKE_VS_WINDOWS_TARGET_PLATFORM_VERSION}"
)


CMake の VS_IOT_EXTENSIONS_VERSION プロパティを使用したサンプルコード

サンプル 1: 特定バージョンの IoT 拡張を使用する

cmake_minimum_required(VERSION 3.15)

project(your_project)

set(CMAKE_CXX_STANDARD 17)

set_target_properties(your_target PROPERTIES
  VS_IOT_EXTENSIONS_VERSION "10.0.10240.0"
)

add_executable(your_target
  main.cpp
)

サンプル 2: 使用している Windows 10 SDK と同じバージョンの IoT 拡張を使用する

cmake_minimum_required(VERSION 3.15)

project(your_project)

set(CMAKE_CXX_STANDARD 17)

set(CMAKE_VS_WINDOWS_TARGET_PLATFORM_VERSION "10.0.10240.0")

set_target_properties(your_target PROPERTIES
  VS_IOT_EXTENSIONS_VERSION "${CMAKE_VS_WINDOWS_TARGET_PLATFORM_VERSION}"
)

add_executable(your_target
  main.cpp
)

サンプル 3: IoT 拡張を含めない

cmake_minimum_required(VERSION 3.15)

project(your_project)

set(CMAKE_CXX_STANDARD 17)

set_target_properties(your_target PROPERTIES
  VS_IOT_EXTENSIONS_VERSION ""
)

add_executable(your_target
  main.cpp
)


CMake で Windows 10 IoT 拡張を使用するその他の方法

  1. Visual Studio ソリューションファイルを開きます。
  2. ソリューションエクスプローラーで、プロジェクトを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
  3. 構成プロパティ > リンカー > 入力 > 追加の依存ファイル ページに移動します。
  4. 次のファイルを追加します。
$(VCInstallDir)redist\10.0.10240.0\ucrt\x86\ucrtbase.dll
$(VCInstallDir)redist\10.0.10240.0\ucrt\x86\ucrtcon.dll
  1. 構成プロパティ > リンカー > 一般 > 追加のライブラリ ディレクトリ ページに移動します。
  2. 次のディレクトリを追加します。
$(VCInstallDir)redist\10.0.10240.0\ucrt\x86
  1. 「OK」をクリックして変更を保存します。

Visual Studio のプロジェクト設定を使用する

  1. Visual Studio で、プロジェクトを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
  2. 構成プロパティ > 全般 ページに移動します。
  3. ターゲット プラットフォームを「Windows 10 IoT」に設定します。

NuGet パッケージを使用する

  1. Visual Studio で、プロジェクトを右クリックし、「NuGet パッケージの管理」を選択します。
  2. オンラインで「Windows 10 IoT Extensions」を検索します。
  3. 必要なバージョンのパッケージをインストールします。

注意事項

  • 手動でプロジェクトファイルに追加する方法と Visual Studio のプロジェクト設定を使用する方法は、Visual Studio 2015 以降でのみ使用できます。
  • NuGet パッケージを使用する方法は、Visual Studio 2017 以降でのみ使用できます。



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