C++ Null 終端マルチバイト文字列:基礎から応用まで

2024-04-02

C++ の Null 終端マルチバイト文字列

概要

  • 文字列は連続したバイトの列で表される。
  • 各バイトは 1 文字を表す。
  • 文字列の最後のバイトはヌル文字('\0')で終端される。
  • ヌル文字は文字列の終わりを示す。
  • マルチバイト文字列は、1 バイト以上のバイトで構成される文字を表すことができる。

const char* str = "Hello, world!"; // 1 バイト文字列
const char* str2 = "こんにちは、世界!"; // マルチバイト文字列

文字列の長さ

  • strlen() 関数は、ヌル文字までのバイト数を返す。
size_t len = strlen(str); // 13
size_t len2 = strlen(str2); // 15

文字列の比較

  • strcmp() 関数は、2 つの文字列を比較し、辞書順序でどちらが前か後ろかを返す。
int cmp = strcmp(str, str2); // -1 (str が str2 より辞書順序で前)

文字列のコピー

  • strcpy() 関数は、1 つの文字列を別の文字列にコピーする。
char str3[20];
strcpy(str3, str); // str3 に "Hello, world!" がコピーされる

マルチバイト文字列の注意点

  • マルチバイト文字列は、処理が複雑になる場合がある。
  • 文字コードによって、文字列の表現方法が異なる。
  • 文字列処理関数の中には、マルチバイト文字列に対応していないものがある。

補足

  • C++ には、std::string クラスなどの新しい文字列型も存在する。
  • Null 終端マルチバイト文字列は、C 言語からの歴史的な遺産であり、C++ ではより安全で使いやすい std::string クラスの使用が推奨される。


C++ Null 終端マルチバイト文字列 サンプルコード

文字列の長さ

#include <iostream>
#include <cstring>

int main() {
  const char* str = "Hello, world!";
  size_t len = strlen(str);

  std::cout << "文字列の長さ: " << len << std::endl;

  return 0;
}

文字列の比較

#include <iostream>
#include <cstring>

int main() {
  const char* str1 = "Hello, world!";
  const char* str2 = "Goodbye, world!";

  int cmp = strcmp(str1, str2);

  if (cmp < 0) {
    std::cout << "str1 は str2 より辞書順序で前です。" << std::endl;
  } else if (cmp > 0) {
    std::cout << "str1 は str2 より辞書順序で後ろです。" << std::endl;
  } else {
    std::cout << "str1 と str2 は同じです。" << std::endl;
  }

  return 0;
}

文字列のコピー

#include <iostream>
#include <cstring>

int main() {
  const char* src = "Hello, world!";
  char dst[20];

  strcpy(dst, src);

  std::cout << "コピーされた文字列: " << dst << std::endl;

  return 0;
}

マルチバイト文字列

#include <iostream>
#include <locale>

int main() {
  const char* str = "こんにちは、世界!";

  std::cout << "文字列の長さ (バイト単位): " << strlen(str) << std::endl;
  std::cout << "文字列の長さ (文字単位): " << std::mbstowcs(nullptr, str, 0) << std::endl;

  return 0;
}
  • これらのサンプルコードは、基本的な操作を理解するためのものです。
  • より複雑な操作には、std::string クラスなどの新しい文字列型を使うことを推奨します。


C++ Null 終端マルチバイト文字列の操作方法 - 他の方法

std::string クラス

#include <iostream>
#include <string>

int main() {
  std::string str = "Hello, world!";

  // 文字列の長さ
  std::cout << "文字列の長さ: " << str.length() << std::endl;

  // 文字列の比較
  if (str == "Hello, world!") {
    std::cout << "文字列は同じです。" << std::endl;
  }

  // 文字列のコピー
  std::string str2 = str;

  // マルチバイト文字列
  std::cout << "文字列の長さ (バイト単位): " << str.size() << std::endl;
  std::cout << "文字列の長さ (文字単位): " << str.length() << std::endl;

  return 0;
}

その他のライブラリ

Boost C++ Libraries などのサードパーティライブラリには、文字列処理のための便利な機能が提供されています。

自分で実装する

必要に応じて、Null 終端マルチバイト文字列の操作を自分で実装することもできます。

C++ には、Null 終端マルチバイト文字列と std::string クラスなど、複数の文字列処理方法があります。それぞれの特徴を理解して、適切な方法を選択することが重要です。




C++ で Unicode 文字列を扱う:Null 終端ワイド文字列以外の方法

ワイド文字と Null 終端ワイド文字: Unicode 文字を表現するために使用されるデータ型 (wchar_t)。Null 終端: 文字列の終わりを示す特殊な文字コード (\0)。文字列リテラルワイド文字列リテラルは、L プレフィックスと二重引用符で囲まれた文字列です。例:



C++でハッシュ値を生成: std::u16string_viewとstd::hash

この解説では、以下の内容について説明します。std::hash テンプレートクラスstd::u16string_view 型std::hash<std::u16string_view> の使用方法応用例std::hash テンプレートクラスは、コンテナ内の要素をハッシュ化するために使用されます。ハッシュ化とは、データを数値に変換する処理です。ハッシュ値は、オブジェクトを一意に識別するために使用できる数値です。


C++ Stringsにおけるstd::basic_string::copy関数

std::basic_string::copy関数は、C++の標準ライブラリで提供されている関数の一つで、文字列オブジェクトの一部を別の文字列バッファにコピーするために使用されます。機能ソース文字列の指定された位置から、指定された長さの文字列をコピーします。


std::basic_string::dataを使いこなして、C++プログラミングをもっと楽しく!

概要std::basic_string::data は、std::basic_string オブジェクト内の文字列データへのポインタを返します。返されたポインタは、const であり、文字列データの変更はできません。返されたポインタは、std::basic_string オブジェクトの生存期間中は有効です。


C++ の Strings における std::basic_string::crend の詳細解説

std::basic_string::crend は、C++ 標準ライブラリ std::string クラスのメンバー関数であり、逆順イテレータ を返します。このイテレータは、文字列の最後の文字の次を指します。つまり、文字列の逆順の終わり を表します。



C++ で Unicode 文字列を扱う:Null 終端ワイド文字列以外の方法

ワイド文字と Null 終端ワイド文字: Unicode 文字を表現するために使用されるデータ型 (wchar_t)。Null 終端: 文字列の終わりを示す特殊な文字コード (\0)。文字列リテラルワイド文字列リテラルは、L プレフィックスと二重引用符で囲まれた文字列です。例:


std::basic_string::c_str関数を使いこなしてC++の文字列操作をマスターしよう!

Cスタイルの文字列とは、文字列の最後にヌル文字('\0')が追加された文字列の配列です。C言語では、文字列は基本的にこの形式で扱われます。std::basic_string::c_str関数は、std::basic_stringオブジェクトの内容をCスタイルの文字列に変換し、そのポインタを返します。このポインタは、C言語の文字列関数で使用することができます。


C++ Stringsにおけるstd::basic_string::cend関数

cend関数の役割cend関数は、主に以下の2つの役割で使用されます。文字列の末尾を検出する: ループ処理などで、文字列の末尾まで処理を行う際に使用します。 例えば、以下のコードは、str内の全ての文字を反復処理し、それぞれの文字を出力します。


std::char_traits::eof を使って C++ の Strings を操作する方法

文字列の終端をチェックする: std::char_traits::eof を使って、文字列がどこで終わるかを判断することができます。文字列の長さを計算する: std::char_traits::eof を使って、文字列の長さを計算することができます。


C++ で文字列を浮動小数点数に変換する方法:std::atof 以外にも

概要:std::atof は const char* 型の引数を受け取り、その文字列を double 型の浮動小数点数に変換します。文字列は空白文字 (isspace) で始まり、その後、有効な浮動小数点表現が続く必要があります。有効な浮動小数点表現は、以下の形式のいずれかになります。 十進浮動小数点表現: オプションの正負記号 数字列 オプションの小数点 オプションの指数部 (10進表記) 十六進浮動小数点表現: 0x または 0X 16進数字列