CMAKE_TRY_COMPILE_NO_PLATFORM_VARIABLES の詳細解説
CMakeのVariables: CMAKE_TRY_COMPILE_NO_PLATFORM_VARIABLES
概要
使用例
以下の例は、CMAKE_TRY_COMPILE_NO_PLATFORM_VARIABLES
を使用して、コンパイル時に CMAKE_CXX_FLAGS
変数を無視する方法を示しています。
set(CMAKE_TRY_COMPILE_NO_PLATFORM_VARIABLES TRUE)
try_compile(
SOURCE_DIR ${CMAKE_SOURCE_DIR}/src
BINARY_DIR ${CMAKE_BINARY_DIR}/bin
CMAKE_CXX_FLAGS "-Wall -Wextra"
)
if(CMAKE_TRY_COMPILE_RESULT)
message(STATUS "Compile succeeded")
else()
message(STATUS "Compile failed")
endif()
この例では、CMAKE_CXX_FLAGS
変数は -Wall -Wextra
に設定されていますが、CMAKE_TRY_COMPILE_NO_PLATFORM_VARIABLES
変数が TRUE
に設定されているため、これらのフラグはコンパイル時に無視されます。
詳細
CMAKE_TRY_COMPILE_NO_PLATFORM_VARIABLES
変数は、以下のプラットフォーム変数を無視します。
CMAKE_C_FLAGS
CMAKE_C_COMPILER
注意点
CMAKE_TRY_COMPILE_NO_PLATFORM_VARIABLES
変数を設定すると、コンパイル時にプラットフォーム固有の機能が使用できなくなる可能性があります。
CMakeのVariables: CMAKE_TRY_COMPILE_NO_PLATFORM_VARIABLES サンプルコード
異なるコンパイラでコードをコンパイルする
set(CMAKE_TRY_COMPILE_NO_PLATFORM_VARIABLES TRUE)
try_compile(
SOURCE_DIR ${CMAKE_SOURCE_DIR}/src
BINARY_DIR ${CMAKE_BINARY_DIR}/bin
CMAKE_C_COMPILER "clang"
)
if(CMAKE_TRY_COMPILE_RESULT)
message(STATUS "Compile with clang succeeded")
else()
message(STATUS "Compile with clang failed")
endif()
try_compile(
SOURCE_DIR ${CMAKE_SOURCE_DIR}/src
BINARY_DIR ${CMAKE_BINARY_DIR}/bin
CMAKE_C_COMPILER "gcc"
)
if(CMAKE_TRY_COMPILE_RESULT)
message(STATUS "Compile with gcc succeeded")
else()
message(STATUS "Compile with gcc failed")
endif()
この例では、CMAKE_C_COMPILER
変数を "clang" と "gcc" に設定して、コードをコンパイルしています。CMAKE_TRY_COMPILE_NO_PLATFORM_VARIABLES
変数が TRUE
に設定されているため、コンパイラ固有のフラグは無視されます。
特定のコンパイラフラグを無視する
この例では、CMAKE_TRY_COMPILE_NO_PLATFORM_VARIABLES
変数を設定して、特定のコンパイラフラグを無視する方法を示しています。
set(CMAKE_TRY_COMPILE_NO_PLATFORM_VARIABLES TRUE)
try_compile(
SOURCE_DIR ${CMAKE_SOURCE_DIR}/src
BINARY_DIR ${CMAKE_BINARY_DIR}/bin
CMAKE_CXX_FLAGS "-Wall -Wextra"
)
if(CMAKE_TRY_COMPILE_RESULT)
message(STATUS "Compile succeeded")
else()
message(STATUS "Compile failed")
endif()
この例では、CMAKE_CXX_FLAGS
変数は -Wall -Wextra
に設定されていますが、CMAKE_TRY_COMPILE_NO_PLATFORM_VARIABLES
変数が TRUE
に設定されているため、これらのフラグはコンパイル時に無視されます。
異なるコンパイラでコードをコンパイルし、結果を比較する
この例では、CMAKE_TRY_COMPILE_NO_PLATFORM_VARIABLES
変数を設定して、異なるコンパイラでコードをコンパイルし、結果を比較する方法を示しています。
set(CMAKE_TRY_COMPILE_NO_PLATFORM_VARIABLES TRUE)
try_compile(
SOURCE_DIR ${CMAKE_SOURCE_DIR}/src
BINARY_DIR ${CMAKE_BINARY_DIR}/bin
CMAKE_C_COMPILER "clang"
CMAKE_CXX_COMPILER "clang"
OUTPUT_VARIABLE CLANG_OUTPUT
)
try_compile(
SOURCE_DIR ${CMAKE_SOURCE_DIR}/src
BINARY_DIR ${CMAKE_BINARY_DIR}/bin
CMAKE_C_COMPILER "gcc"
CMAKE_CXX_COMPILER "gcc"
OUTPUT_VARIABLE GCC_OUTPUT
)
if(CLANG_OUTPUT EQUAL GCC_OUTPUT)
message(STATUS "Compile output is the same")
else()
message(STATUS "Compile output is different")
endif()
この例では、CMAKE_C_COMPILER
変数と CMAKE_CXX_COMPILER
変数を "clang" と "gcc" に設定して、コードをコンパイルしています。CMAKE_TRY_COMPILE_NO_PLATFORM_VARIABLES
変数が TRUE
に設定されているため、コンパイラ固有のフラグは無視されます。CLANG_OUTPUT
変数と GCC_OUTPUT
変数には、コンパイル結果が格納されます。これらの変数を比較することで、異なるコンパイラでコードをコンパイルした結果が同じかどうかを確認することができます。
CMakeで異なるコンパイラでコードをコンパイルする他の方法
CMAKE_C_COMPILER と CMAKE_CXX_COMPILER 変数を設定する
最も簡単な方法は、CMAKE_C_COMPILER
と CMAKE_CXX_COMPILER
変数を設定して、使用するコンパイラを指定する方法です。
set(CMAKE_C_COMPILER "clang")
set(CMAKE_CXX_COMPILER "clang")
add_executable(my_app src/main.c)
この例では、CMAKE_C_COMPILER
と CMAKE_CXX_COMPILER
変数を "clang" に設定することで、clang
コンパイラを使用して my_app
という名前の実行ファイルを作成します。
CMAKE_TOOLCHAIN_FILE を使用する
より複雑な設定の場合は、CMAKE_TOOLCHAIN_FILE
を使用して、コンパイラの設定を指定することができます。
set(CMAKE_TOOLCHAIN_FILE "${CMAKE_SOURCE_DIR}/toolchain.cmake")
add_executable(my_app src/main.c)
この例では、CMAKE_TOOLCHAIN_FILE
変数を toolchain.cmake
ファイルに設定することで、toolchain.cmake
ファイルで指定されたコンパイラの設定を使用します。
CMAKE_MODULE_PATH
を使用して、コンパイラ固有の CMake モジュールを指定することができます。
set(CMAKE_MODULE_PATH "${CMAKE_SOURCE_DIR}/cmake/modules")
add_executable(my_app src/main.c)
この例では、CMAKE_MODULE_PATH
変数を cmake/modules
ディレクトリに設定することで、cmake/modules
ディレクトリにあるコンパイラ固有の CMake モジュールを使用することができます。
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