CMakeでVS_IOT_EXTENSIONS_VERSIONを使用する際のトラブルシューティング
CMake の VS_IOT_EXTENSIONS_VERSION プロパティ
VS_IOT_EXTENSIONS_VERSION
は、CMake のターゲットプロパティで、Visual Studio ソリューションに含める Windows 10 IoT 拡張のバージョンを指定します。
設定方法
set_target_properties(your_target PROPERTIES
VS_IOT_EXTENSIONS_VERSION "10.0.10240.0"
)
バージョンは、4 つの数字で構成される文字列で指定します。例:
10.0.10240.0
14.0.25423.0
デフォルトでは、IoT 拡張は含まれません。
使用例
- 特定バージョンの IoT 拡張が必要な場合
- 使用している Windows 10 SDK と同じバージョンの IoT 拡張を使用したい場合
注意点
- Visual Studio 2015 以降が必要です。
- Windows 10 IoT 開発ツールが必要です。
補足
CMAKE_VS_WINDOWS_TARGET_PLATFORM_VERSION
変数を使用すると、使用している Windows 10 SDK と同じバージョンの IoT 拡張を自動的に指定できます。
例
set(CMAKE_VS_WINDOWS_TARGET_PLATFORM_VERSION "10.0.10240.0")
set_target_properties(your_target PROPERTIES
VS_IOT_EXTENSIONS_VERSION "${CMAKE_VS_WINDOWS_TARGET_PLATFORM_VERSION}"
)
CMake の VS_IOT_EXTENSIONS_VERSION プロパティを使用したサンプルコード
サンプル 1: 特定バージョンの IoT 拡張を使用する
cmake_minimum_required(VERSION 3.15)
project(your_project)
set(CMAKE_CXX_STANDARD 17)
set_target_properties(your_target PROPERTIES
VS_IOT_EXTENSIONS_VERSION "10.0.10240.0"
)
add_executable(your_target
main.cpp
)
サンプル 2: 使用している Windows 10 SDK と同じバージョンの IoT 拡張を使用する
cmake_minimum_required(VERSION 3.15)
project(your_project)
set(CMAKE_CXX_STANDARD 17)
set(CMAKE_VS_WINDOWS_TARGET_PLATFORM_VERSION "10.0.10240.0")
set_target_properties(your_target PROPERTIES
VS_IOT_EXTENSIONS_VERSION "${CMAKE_VS_WINDOWS_TARGET_PLATFORM_VERSION}"
)
add_executable(your_target
main.cpp
)
サンプル 3: IoT 拡張を含めない
cmake_minimum_required(VERSION 3.15)
project(your_project)
set(CMAKE_CXX_STANDARD 17)
set_target_properties(your_target PROPERTIES
VS_IOT_EXTENSIONS_VERSION ""
)
add_executable(your_target
main.cpp
)
CMake で Windows 10 IoT 拡張を使用するその他の方法
- Visual Studio ソリューションファイルを開きます。
- ソリューションエクスプローラーで、プロジェクトを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
- 構成プロパティ > リンカー > 入力 > 追加の依存ファイル ページに移動します。
- 次のファイルを追加します。
$(VCInstallDir)redist\10.0.10240.0\ucrt\x86\ucrtbase.dll
$(VCInstallDir)redist\10.0.10240.0\ucrt\x86\ucrtcon.dll
- 構成プロパティ > リンカー > 一般 > 追加のライブラリ ディレクトリ ページに移動します。
- 次のディレクトリを追加します。
$(VCInstallDir)redist\10.0.10240.0\ucrt\x86
- 「OK」をクリックして変更を保存します。
Visual Studio のプロジェクト設定を使用する
- Visual Studio で、プロジェクトを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
- 構成プロパティ > 全般 ページに移動します。
- ターゲット プラットフォームを「Windows 10 IoT」に設定します。
NuGet パッケージを使用する
- Visual Studio で、プロジェクトを右クリックし、「NuGet パッケージの管理」を選択します。
- オンラインで「Windows 10 IoT Extensions」を検索します。
- 必要なバージョンのパッケージをインストールします。
注意事項
- 手動でプロジェクトファイルに追加する方法と Visual Studio のプロジェクト設定を使用する方法は、Visual Studio 2015 以降でのみ使用できます。
- NuGet パッケージを使用する方法は、Visual Studio 2017 以降でのみ使用できます。
Visual Studioでシェーダーファイルをコンパイルする:CMakeのVS_SHADER_FLAGSオプション
CMake の "Properties: Source Files" に設定できる "VS_SHADER_FLAGS" は、Visual Studio でシェーダーファイルのコンパイル時に渡されるオプションを指定します。このオプションは、シェーダーの動作やコンパイル方法を制御するために使用されます。
CMakeでXcodeプロジェクトを極める! "Properties: Source Files"と"XCODE_LAST_KNOWN_FILE_TYPE"の達人になるためのテクニック
この情報は、Xcode がファイルを開いたり、編集したり、ビルドしたりする際にどのように扱うかを決定するために使用されます。Properties: Source Files は、CMakeLists. txt ファイルで設定できます。 以下の例は、main
WinRTアプリケーション開発におけるVS_WINRT_REFERENCES
VS_WINRT_REFERENCESは、CMakeのターゲットプロパティの一つで、Visual Studioプロジェクトファイル( .vcxproj )にWinRTメタデータ参照を追加するために使用されます。これは、Windows Runtime (WinRT) アプリケーション開発において重要な役割を果たします。
CMake でできること: 外部ライブラリの利用、サブディレクトリのビルド、クロスコンパイルなど
"VS_WINDOWS_TARGET_PLATFORM_MIN_VERSION" は、CMake の "Properties: Targets" で使用されるターゲット プロパティであり、Windows アプリケーションが実行できる最低限のオペレーティング システム (OS) バージョンを指定します。このプロパティを設定することで、古いバージョンの Windows でアプリケーションが動作しないようにすることができます。
CMake初心者でも安心:VS_KEYWORDでVisual Studioプロジェクト設定を楽々マスター
CMakeの"Properties: Targets"におけるVS_KEYWORDは、Visual Studioプロジェクトファイル生成時にターゲットに関連する属性を設定するためのマクロです。これらの属性は、プロジェクトの設定や動作に影響を与えます。
Fortranコンパイラ固有のオプションを使用してFortranソースコードをプリプロセスする方法
CMAKE_Fortran_PREPROCESSは、CMakeプロジェクト内のFortranソースコードのプリプロセスを制御するブール型の変数です。デフォルトはONに設定されており、Fortranソースコードがコンパイル前にプリプロセスされます。
CMakeにおける CMAKE_Fortran_MODDIR_FLAG 変数の詳細解説
CMAKE_Fortran_MODDIR_FLAGは、Fortranモジュールの出力ディレクトリを指定するために使用するCMake変数です。この変数は、Fortranコンパイラにモジュールファイルを保存する場所を指示するために使用されます。
CMakeでCURLライブラリを使う:サンプルコード付き解説
CMake は、クロスプラットフォームのビルドシステムであり、プロジェクトのビルドプロセスを自動化するために使用されます。 FindCURL モジュールは、CMake の一部であり、CURL ライブラリを CMake プロジェクトで使用できるようにします。 このモジュールは、CURL ライブラリのヘッダーファイルとライブラリファイルの場所を自動的に検出して設定します。
CMake で変数を削除する3つの方法:unset() 以外にも使えるテクニック
<variable_name> は、削除したい変数の名前です。変数の名前は、文字、数字、下線(_)で構成され、先頭に数字以外のアクティブ文字が来る必要があります。変数の削除この例では、MY_VAR という変数を作成し、"Hello, world!" という値を設定します。その後、unset() コマンドを使用して MY_VAR を削除します。2番目の message() コマンドは、MY_VAR が削除されたことを確認するために使用されます。
AIが教える! 制約条件で自由自在! 魅力的なタイトルの作り方
「LINK_OPTIONS」 は、CMake プロジェクトにおいて、ターゲットのリンカオプション を設定するためのプロパティです。これは、リンカが実行時に処理するコマンドラインオプションを指定するために使用されます。ターゲットのリンカオプションを設定するには、以下の2つの方法があります。