CSS :is のメリットとデメリット:新しい擬似クラスのすべて
CSSセレクター :is の使い方
:is の基本的な使い方
:is は、カンマ区切りで複数のセレクターを指定できます。例えば、以下のコードは、h1
要素と h2
要素、そして p
要素にスタイルを適用します。
h1, h2, p {
color: red;
}
/* 上記と同じ意味 */
h1, h2, p:is(h1, h2, p) {
color: red;
}
:is を使った複雑なセレクター
:is は、複雑なセレクターを記述する際にも役立ちます。例えば、以下のコードは、div
要素の子孫である h1
要素にのみスタイルを適用します。
div h1 {
color: blue;
}
/* 上記と同じ意味 */
div:is(div) h1 {
color: blue;
}
:is を使った擬似クラスと擬似要素
:is は、擬似クラスや擬似要素と組み合わせて使用することもできます。例えば、以下のコードは、マウスがホバーしている h1
要素と h2
要素にのみスタイルを適用します。
h1:hover, h2:hover {
color: green;
}
/* 上記と同じ意味 */
h1:is(h1:hover), h2:is(h2:hover) {
color: green;
}
:is の注意点
:is は比較的新しい機能なので、すべてのブラウザで対応しているわけではありません。古いブラウザでは動作しない可能性があるので、注意が必要です。
また、:is を使用すると、セレクターの複雑度が増し、コードの読みやすさが低下する可能性があります。そのため、必要に応じて :is を使用することが重要です。
:is のメリット
:is を使用することで、以下のメリットを得ることができます。
- コードの短縮
- 可読性の向上
- 複雑なセレクターの記述
- 擬似クラスや擬似要素との組み合わせ
:is のデメリット
:is を使用することによるデメリットは以下の通りです。
- 古いブラウザでの非対応
- コードの複雑化
- 可読性の低下
まとめ
:is は、複数のセレクターをまとめて記述できる便利な機能です。コードを短縮し、可読性を向上させることができます。ただし、古いブラウザでの非対応やコードの複雑化などのデメリットもあるので、必要に応じて使用することが重要です。
CSS :is サンプルコード
基本的な使い方
/* h1, h2, p 要素を赤色にする */
h1, h2, p {
color: red;
}
/* 上記と同じ意味 */
h1, h2, p:is(h1, h2, p) {
color: red;
}
複雑なセレクター
/* div 要素の子孫である h1 要素のみ青色にする */
div h1 {
color: blue;
}
/* 上記と同じ意味 */
div:is(div) h1 {
color: blue;
}
擬似クラスと擬似要素
/* マウスがホバーしている h1 と h2 要素を緑色にする */
h1:hover, h2:hover {
color: green;
}
/* 上記と同じ意味 */
h1:is(h1:hover), h2:is(h2:hover) {
color: green;
}
ネストされた要素
/* article 要素内にある h2 要素のみ赤色にする */
article h2 {
color: red;
}
/* 上記と同じ意味 */
article:is(article) h2 {
color: red;
}
複数の子孫要素
/* div 要素の子孫である h1 と h2 要素を青色にする */
div h1, div h2 {
color: blue;
}
/* 上記と同じ意味 */
div:is(div) h1, div:is(div) h2 {
color: blue;
}
擬似クラスと子孫要素
/* マウスがホバーしている div 要素の子孫である h1 要素のみ緑色にする */
div:hover h1 {
color: green;
}
/* 上記と同じ意味 */
div:is(div:hover) h1 {
color: green;
}
複雑な条件
/*
- id 属性が "main" である div 要素
- または、class 属性に "container" を含む div 要素
- これらの要素の子孫である h1 要素のみ赤色にする
*/
#main h1, .container h1 {
color: red;
}
/* 上記と同じ意味 */
div:is(#main, .container) h1 {
color: red;
}
兄弟要素
/* h1 要素の直後の p 要素のみ青色にする */
h1 + p {
color: blue;
}
/* 上記と同じ意味 */
h1:is(h1) + p {
color: blue;
}
:is の代替方法
:is の代わりに以下の方法を使用することで、これらの問題を回避することができます。
従来のセレクター
:is を使用せずに、従来のセレクターを使用して同じ結果を得ることができます。例えば、以下のコードは、h1
要素と h2
要素、そして p
要素にスタイルを適用します。
h1, h2, p {
color: red;
}
ネストされたセレクターを使用して、複雑なセレクターを記述することができます。例えば、以下のコードは、div
要素の子孫である h1
要素のみ青色にします。
div h1 {
color: blue;
}
擬似クラスと擬似要素を使用して、複雑な条件を表現することができます。例えば、以下のコードは、マウスがホバーしている h1
要素と h2
要素にのみスタイルを適用します。
h1:hover, h2:hover {
color: green;
}
JavaScript を使用して、動的にスタイルを適用することができます。例えば、以下のコードは、h1
要素をクリックしたときに、その要素の色を赤色に変更します。
const h1 = document.querySelector('h1');
h1.addEventListener('click', () => {
h1.style.color = 'red';
});
:is は便利な機能ですが、必ずしも必要ではありません。上記の代替方法を参考に、状況に応じて適切な方法を選択しましょう。
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