AWS Elastic BeanstalkでDjangoアプリをスケーラブルに運用する
DjangoをApacheとmod_wsgiで使用する
必要なもの
- Python 3.6以上
- Django 3.2以上
- Apache 2.4以上
- mod_wsgi 4.0以上
手順
-
mod_wsgiのインストール
OSによってインストール方法は異なりますが、一般的には以下のコマンドでインストールできます。
pip install mod_wsgi
-
Apacheの設定ファイル(httpd.conf)に以下の内容を追加します。
LoadModule wsgi_module modules/mod_wsgi.so <VirtualHost *:80> ServerName www.example.com DocumentRoot /var/www/example.com WSGIDaemonProcess example python-path=/var/www/example.com/venv/lib/python3.9/site-packages WSGIProcessGroup example WSGIScriptAlias / /var/www/example.com/wsgi.py <Directory /var/www/example.com> Require all granted </Directory> </VirtualHost>
上記の設定例では、以下の設定を行っています。
LoadModule
ディレクティブ: mod_wsgiモジュールをロード<VirtualHost>
ディレクティブ: バーチャルホストの設定ServerName
: バーチャルホスト名DocumentRoot
: ドキュメントルートWSGIDaemonProcess
: mod_wsgiデーモンプロセスの設定WSGIProcessGroup
: プロセスグループ名WSGIScriptAlias
: WSGIスクリプトのエイリアス<Directory>
ディレクティブ: ディレクトリの設定Require all granted
: アクセス許可
-
WSGIスクリプトの作成
以下の内容の
wsgi.py
ファイルを作成します。import os import sys path = '/var/www/example.com/venv/lib/python3.9/site-packages' if path not in sys.path: sys.path.append(path) os.environ['DJANGO_SETTINGS_MODULE'] = 'example.settings' from django.core.wsgi import get_wsgi_application application = get_wsgi_application()
上記の設定例では、以下の設定を行っています。
sys.path
に Django のライブラリパスを追加DJANGO_SETTINGS_MODULE
環境変数を設定get_wsgi_application
関数を使用して WSGI アプリケーションを取得
-
Djangoプロジェクトの設定
settings.py
ファイルで、以下の設定を行います。ALLOWED_HOSTS = ['www.example.com']
ALLOWED_HOSTS
設定に、アクセス許可するホスト名を設定します。 -
Apacheの起動
Apacheを再起動して設定を反映します。
sudo service apache2 restart
-
動作確認
ブラウザで
http://www.example.com/
にアクセスして、Django アプリケーションが動作することを確認します。
補足
- 上記の手順は基本的なものです。詳細は各ドキュメントを参照してください。
- mod_wsgi にはさまざまな設定オプションがあります。詳細はドキュメントを参照してください。
- 問題が発生した場合は、エラーメッセージの内容を調べて解決方法を探してください。
Django サンプルコード集
これらのサンプルコードを参考に、自分のDjangoアプリケーション開発を進めてください。
ヒント
- サンプルコードをそのまま使うのではなく、自分の目的に合わせて改造してみましょう。
- わからないことがあれば、Django公式ドキュメントやフォーラムなどを活用しましょう。
- 積極的に他の開発者のコードを読んで、学びましょう。
Django を実行する他の方法
Gunicorn は、Python 製の WSGI サーバーです。軽量で高速なため、Django アプリケーションの実行によく使用されます。
Gunicorn を使用するには、以下の手順が必要です。
- Gunicorn をインストールする:
pip install gunicorn
- WSGI スクリプトを作成する:
import os
import sys
path = '/var/www/example.com/venv/lib/python3.9/site-packages'
if path not in sys.path:
sys.path.append(path)
os.environ['DJANGO_SETTINGS_MODULE'] = 'example.settings'
from django.core.wsgi import get_wsgi_application
application = get_wsgi_application()
- Gunicorn を起動する:
gunicorn example.wsgi:application --bind 0.0.0.0:8000
uWSGI は、C++ 製の WSGI サーバーです。Gunicorn よりも高速で、多くの機能を備えています。
uWSGI を使用するには、以下の手順が必要です。
- uWSGI をインストールする:
pip install uwsgi
import os
import sys
path = '/var/www/example.com/venv/lib/python3.9/site-packages'
if path not in sys.path:
sys.path.append(path)
os.environ['DJANGO_SETTINGS_MODULE'] = 'example.settings'
from django.core.wsgi import get_wsgi_application
application = get_wsgi_application()
- uWSGI を起動する:
uwsgi --socket 0.0.0.0:8000 --wsgi-file example.wsgi
Docker は、コンテナ化技術です。Docker を使用すると、Django アプリケーションを環境に依存せずに実行することができます。
Docker を使用するには、以下の手順が必要です。
- Docker をインストールする:
https://www.docker.com/get-started
- Dockerfile を作成する:
FROM python:3.9
RUN pip install django
COPY requirements.txt /app/requirements.txt
RUN pip install -r requirements.txt
COPY . /app
CMD gunicorn example.wsgi:application --bind 0.0.0.0:8000
- Docker イメージをビルドする:
docker build -t example .
- Docker コンテナを起動する:
docker run -p 8000:8000 example
これらの方法はそれぞれメリットとデメリットがあります。自分の環境や目的に合わせて最適な方法を選択してください。
その他の方法
- Heroku
- AWS Elastic Beanstalk
- Google App Engine
これらのサービスは、Django アプリケーションを簡単にデプロイできるクラウドサービスです。
Django を実行する方法はたくさんあります。自分に合った方法を見つけて、Django アプリケーション開発を楽しみましょう。
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