Sec-CH-UA-Platform ヘッダーの活用:ブラウザのプラットフォーム情報を取得する
HTTPヘッダーのSec-CH-UA-Platform:分かりやすいプログラミング解説
Sec-CH-UA-Platformは、HTTPヘッダーに追加される新しいヘッダーフィールドです。これは、クライアントが使用するプラットフォーム(OS)に関する情報をサーバーに送信するために使用されます。この情報は、サーバーがクライアントに最適なコンテンツを提供するために役立ちます。
詳細
Sec-CH-UA-Platformヘッダーは以下の形式で送信されます。
Sec-CH-UA-Platform: <platform>; <version>
<platform>
: クライアントが使用するプラットフォーム名。例:"Windows"、"Linux"、"Macintosh"<version>
: クライアントが使用するプラットフォームのバージョン。例:"10"、"11"
例
以下の例は、Windows 10を使用するクライアントが送信するSec-CH-UA-Platformヘッダーを示しています。
Sec-CH-UA-Platform: Windows; 10
サポート状況
Sec-CH-UA-Platformヘッダーは、まだ実験段階です。多くのブラウザはまだこのヘッダーをサポートしていません。
プログラミングでの利用
Sec-CH-UA-Platformヘッダーは、サーバーサイドのプログラミングで利用できます。以下の例は、PythonでSec-CH-UA-Platformヘッダーを取得する方法を示しています。
import requests
headers = requests.get("https://www.example.com").headers
platform = headers.get("Sec-CH-UA-Platform")
if platform:
print(f"プラットフォーム: {platform}")
メリット
Sec-CH-UA-Platformヘッダーを使用することで、サーバーは以下のメリットを得ることができます。
- クライアントが使用するプラットフォームを正確に判別できる
- クライアントに最適なコンテンツを提供できる
- ユーザーエクスペリエンスを向上できる
注意点
Sec-CH-UA-Platformヘッダーは、まだ実験段階であるため、将来的に変更される可能性があります。
Sec-CH-UA-Platform ヘッダーのサンプルコード
Python
import requests
headers = requests.get("https://www.example.com").headers
platform = headers.get("Sec-CH-UA-Platform")
if platform:
print(f"プラットフォーム: {platform}")
JavaScript
const headers = new Headers();
fetch("https://www.example.com", {
headers,
}).then((response) => {
const platform = response.headers.get("Sec-CH-UA-Platform");
if (platform) {
console.log(`プラットフォーム: ${platform}`);
}
});
Go
package main
import (
"fmt"
"net/http"
)
func main() {
resp, err := http.Get("https://www.example.com")
if err != nil {
panic(err)
}
platform := resp.Header.Get("Sec-CH-UA-Platform")
if platform != "" {
fmt.Println("プラットフォーム:", platform)
}
}
PHP
<?php
$headers = get_headers("https://www.example.com");
$platform = $headers["Sec-CH-UA-Platform"];
if ($platform) {
echo "プラットフォーム: $platform";
}
?>
Ruby
require 'uri'
require 'net/http'
uri = URI("https://www.example.com")
http = Net::HTTP.new(uri.host, uri.port)
request = Net::HTTP::Get.new(uri.request_uri)
response = http.request(request)
platform = response.header["Sec-CH-UA-Platform"]
if platform
puts "プラットフォーム: #{platform}"
end
その他のサンプルコード
- 特定のプラットフォームのみを処理するコード
- Sec-CH-UA-Platform ヘッダーに基づいてコンテンツを切り替えるコード
Sec-CH-UA-Platform ヘッダーを取得する他の方法
HTTP ヘッダーから直接取得する
これは最も一般的な方法です。以下のコードは、Python で HTTP ヘッダーから Sec-CH-UA-Platform ヘッダーを取得する方法を示しています。
import requests
headers = requests.get("https://www.example.com").headers
platform = headers.get("Sec-CH-UA-Platform")
if platform:
print(f"プラットフォーム: {platform}")
User-Agent 文字列から解析する
Sec-CH-UA-Platform ヘッダーがサポートされていないブラウザの場合、User-Agent 文字列からプラットフォーム情報を解析することができます。以下のコードは、Python で User-Agent 文字列からプラットフォーム情報を解析する方法を示しています。
import ua_parser
user_agent = "Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/103.0.5060.134 Safari/537.36"
parser = ua_parser.Parser()
os = parser.parse(user_agent).os
if os:
print(f"プラットフォーム: {os.family} {os.version}")
ブラウザ固有の API を使用する
一部のブラウザは、Sec-CH-UA-Platform ヘッダーを取得するための API を提供しています。以下のコードは、JavaScript で Chrome ブラウザの API を使用して Sec-CH-UA-Platform ヘッダーを取得する方法を示しています。
const navigator = window.navigator;
if (navigator.userAgentData && navigator.userAgentData.getHighEntropyValues) {
navigator.userAgentData.getHighEntropyValues([
"platform",
]).then((platform) => {
if (platform) {
console.log(`プラットフォーム: ${platform.platform}`);
}
});
}
サーバサイドで取得する
サーバサイドで Sec-CH-UA-Platform ヘッダーを取得するには、リクエストヘッダーから取得することができます。以下のコードは、Python で Flask フレームワークを使用して Sec-CH-UA-Platform ヘッダーを取得する方法を示しています。
from flask import Flask
app = Flask(__name__)
@app.route("/")
def index():
platform = request.headers.get("Sec-CH-UA-Platform")
if platform:
return f"プラットフォーム: {platform}"
return "Sec-CH-UA-Platform ヘッダーが存在しません"
if __name__ == "__main__":
app.run()
ライブラリを使用する
Sec-CH-UA-Platform ヘッダーを取得するライブラリもいくつか存在します。以下のライブラリは、Python で Sec-CH-UA-Platform ヘッダーを取得するために使用できます。
これらの方法の中から、あなたの目的に合った方法を選択してください。
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