QListView::setRootIndex()のサンプルコード

Qt WidgetsにおけるQListView::setRootIndex()の解説

概要

• QListViewは、アイテムのリストを表示するウィジェットです。
• ツリーモデルは、階層的なデータ構造を表すモデルです。
• QListView::setRootIndex()は、ツリーモデルのどのノードから表示を開始するかを指定します。
• この関数は、QListViewにツリーモデルを設定した後、最初に呼び出す必要があります。

詳細

• QListView::setRootIndex()は、QModelIndex型の引数を受け取ります。この引数は、ツリーモデル内のノードを表すインデックスです。
• インデックスは、QAbstractItemModel::index()関数を使用して取得できます。
• ルートノードを表示するには、QModelIndex::root()関数を呼び出して取得したインデックスを渡します。
• 特定の子ノードを表示するには、そのノードのインデックスを渡します。

例

// ツリーモデルを作成
QFileSystemModel model;

// ルートノードのインデックスを取得
QModelIndex rootIndex = model.index(QDir::homePath());

// QListViewにモデルとルートインデックスを設定
QListView listView;
listView.setModel(&model);
listView.setRootIndex(rootIndex);

この例では、ファイルシステムツリーを表示するQListViewを作成しています。

補足

• QListView::setRootIndex()は、ツリーモデルを使用する場合にのみ必要です。
• リストモデルを使用する場合は、この関数を呼び出す必要はありません。
• QListView::setRootIndex()を呼び出すと、QListViewは自動的にツリーモデルのデータを読み込み、表示します。

用語解説

• Qt Widgets: QtフレームワークのGUIウィジェットライブラリ
• QModelIndex: モデル内のアイテムを表すインデックス

• 上記の説明は、Qt 5.15に基づいています。
• Qtのバージョンによって、仕様や機能が異なる場合があります。

QListView::setRootIndex()について、他に質問があればお気軽にお聞きください。

QListView::setRootIndex() のサンプルコード

ファイルシステムツリーを表示する

#include <QtWidgets>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // ツリーモデルを作成
  QFileSystemModel model;

  // ルートノードのインデックスを取得
  QModelIndex rootIndex = model.index(QDir::homePath());

  // QListViewにモデルとルートインデックスを設定
  QListView listView;
  listView.setModel(&model);
  listView.setRootIndex(rootIndex);

  listView.show();

  return app.exec();
}

標準モデルを使用してカスタムデータを表示する

#include <QtWidgets>

class MyModel : public QStandardItemModel {
public:
  MyModel() {
    // カラムヘッダーを設定
    setHorizontalHeaderLabels({"Name", "Size", "Type"});

    // ルートノードを追加
    QStandardItem *rootItem = new QStandardItem("My Items");
    appendRow(rootItem);

    // 子ノードを追加
    for (int i = 0; i < 5; ++i) {
      QStandardItem *item1 = new QStandardItem(QString("Item %1").arg(i));
      QStandardItem *item2 = new QStandardItem(QString("%1 KB").arg(i + 1));
      QStandardItem *item3 = new QStandardItem("File");

      rootItem->appendRow({item1, item2, item3});
    }
  }
};

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // モデルを作成
  MyModel model;

  // QListViewにモデルを設定
  QListView listView;
  listView.setModel(&model);

  listView.show();

  return app.exec();
}

このコードは、名前、サイズ、タイプという3つの列を持つカスタムデータを表示するQListViewを作成します。

ソートとフィルタリング

#include <QtWidgets>

class MyModel : public QStandardItemModel {
public:
  MyModel() {
    // カラムヘッダーを設定
    setHorizontalHeaderLabels({"Name", "Size", "Type"});

    // ルートノードを追加
    QStandardItem *rootItem = new QStandardItem("My Items");
    appendRow(rootItem);

    // 子ノードを追加
    for (int i = 0; i < 5; ++i) {
      QStandardItem *item1 = new QStandardItem(QString("Item %1").arg(i));
      QStandardItem *item2 = new QStandardItem(QString("%1 KB").arg(i + 1));
      QStandardItem *item3 = new QStandardItem("File");

      rootItem->appendRow({item1, item2, item3});
    }
  }
};

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // モデルを作成
  MyModel model;

  // QListViewにモデルを設定
  QListView listView;
  listView.setModel(&model);

  // ソートを設定
  listView.setSortingEnabled(true);
  listView.sortByColumn(1, Qt::SortOrder::AscendingOrder);

  // フィルタを設定
  listView.setFilter("*.txt");

  listView.show();

  return app.exec();
}

このコードは、名前、サイズ、タイプという3つの列を持つカスタムデータを表示するQListViewを作成し、サイズ列で昇順にソートし、拡張子が "txt" のファイルのみを表示します。

• 上記はあくまでもサンプルコードです。
• 実際の使用例に合わせてコードを修正する必要があります。

QListView::setRootIndex() の代替方法

QAbstractItemModel::setHeaderData() 関数は、モデルのヘッダーデータを設定するために使用できます。この関数は、QModelIndex 型の引数を受け取ります。この引数は、ツリーモデル内のノードを表すインデックスです。

// モデルのヘッダーデータを設定
model.setHeaderData(rootIndex, Qt::Horizontal, "My Tree");

このコードは、ルートノードのヘッダーテキストを "My Tree" に設定します。

QListView::setItemDelegate() 関数は、アイテムの表示と編集を処理するデリゲートを設定するために使用できます。デリゲートを使用して、カスタムな方法でアイテムを表示したり、編集したりすることができます。

// デリゲートを作成
MyDelegate *delegate = new MyDelegate;

// QListViewにデリゲートを設定
listView.setItemDelegate(delegate);

このコードは、MyDelegate クラスのデリゲートを使用して、QListView のアイテムを表示および編集します。

QListView::setModel() 関数は、QListView にモデルを設定するために使用できます。モデルを変更することで、表示されるデータも変更されます。

// 別のモデルを作成
QFileSystemModel otherModel;

// QListViewに別のモデルを設定
listView.setModel(&otherModel);

このコードは、ファイルシステムツリーではなく、別のモデルを使用して QListView を表示します。

• ツリーモデルを使用する場合は、QListView::setRootIndex() が最も適切な方法です。
• ヘッダーデータのみを設定する場合は、QAbstractItemModel::setHeaderData() が適切です。
• カスタムな方法でアイテムを表示または編集する場合は、QListView::setItemDelegate() が適切です。
• 表示するデータを完全に変更する場合は、QListView::setModel() が適切です。

QListView::setRootIndex() は、ツリーモデルを使用する QListView で開始ノードを設定する標準的な方法です。しかし、状況によっては他の方法がより適切な場合があります。どの方法を選択するべきかは、状況によって異なります。